剱岳


- GPS
- 12:06
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,008m
- 下り
- 2,037m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 4:19
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 5:54
- 合計
- 11:43
天候 | 1日目 霧雨のち豪雨 2日目 晴天夕方より強風 3日目 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
その他周辺情報 | 湯けむり屋敷 薬師の湯 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|---|
備考 | ジッポライター 初日の雨にやられてバーナーの着火せず |
感想
憧れの劔の頂きに遂に立てる事が出来た。
2日目の登頂日のみ信じられない位の晴天で360度の眺望をじっくりたっぷりと堪能できた。 思えば何日も前から天気をチェックしてどうやら行程内の天気はまずまずのはずだったが、出発地点の扇沢駅に車で到着すると予想に反して雨が降り出す。
様々な交通機関を乗り継ぎこの冒険の出発地点に到着すると室堂は霧の中だった。
雨雲レーダーで天気をチェックすると、30分もすると雨が止むとの事なので、コンビニで買ったおにぎりを食べながら、出発の準備を整えるが、雨が小降りになったのを見計らって出発した。 途中で止むだろうと思っていた雨はむしろ益々雨脚が強くなり、劔御前小舎に着いた頃には、ずぶ濡れで手はかじかみ止まると震えが出るほど体は芯から冷え切っていた。 暫く天候の回復を期待し劔御前小舎で停滞する事に。
雨風をしのげるだけでも感謝しなくてはならないとは思うのだが、小屋の中はストーブもつけてもらえず、濡れた衣服は一向に乾かず、体は冷える一方。
同じ様に天気の回復を待つグループが見切りを付けて出発していく。中には劒沢キャンプ場でテン泊を敢行するツワモノもいた。自分も本来はそのはずだったが、一向に止まない雨に出発できない。判断を鈍らせる中、結局天気は回復せず1時間半が経過。 もう行かないと思っていると、剣山荘に予約を確認している登山者の方に一緒に泊まりませんかと誘われ、ようやくテン泊を諦め、今日は剣山荘に投宿する事とした。 剣山荘までは下りベース1時間程の行程だったが、雨は風を伴い、3年前の雲の平の大雨の中の楽しい?山行を思い出し、今回も大雨の中を歩く非日常を存分に楽しんだ。
夜中まで強風が吹き荒れものの、翌日は天気予報が見事に当たり快晴に恵まれた。
聞きしに勝る剱岳。危険個所もあったが、普段の山登りと違うスリリングな体験を楽しめた。山頂はまさに360度の絶景。日本海を背に水晶、鷲羽、槍、鹿島槍、白馬、それに遠くだがしっかりと綺麗な円錐形の日本一の山まで見える!昨日の悪天が嘘のような最高の空がここまでの苦行を労ってくれる。
山頂には昨晩剣山荘で共に過ごした方がいた。
彼は降り注ぐ陽光に頬を緩め剱からの絶景を眺めていた。きっと昨晩はあんなに降ったのに本当に今日は晴れた!そんな事を思っているんだろう。自分も同じ思いだ。きっと山頂に居る殆どの人が、昨夜の雨を乗り越えてここまで登ってきた人だろうと思うと、苦労を共にした仲間の様に感じてしまう。昨日からの苦労あってのこの喜びを山頂に居る人達と分かち合いたくてなるべく多くの人と話した。
この日は剱沢キャンプ場に戻ってテント張るだけなので、時間を気にせずたっぷりと山頂で時間を過ごせた。出発が早かったことにあり登りも下りも渋滞には巻き込まれずスムースに剣山荘迄降りる事が出来た。 下山途中に剣山荘同宿の方と合流し剣沢キャンプ場まで談笑しながらのんびりと歩いた。彼は今日の下山という事で劒沢小屋で別れた。一息つこうと劒沢小屋に回り込むと昨晩劔御前小舎でテン泊すると雨の中テン場に向かった勇者3人組と再会!雨の中のテントを張り濡れた衣服のまま寒さに震え一晩を過ごした話を楽しそうに話してくれ、あれ出来たら何でもできる気がするととても嬉しそうに話してくれ何だか羨ましかった。山に来ると何でも受け入れる、それに対処できる事に喜びを感じられる。それが最大の魅力だと彼らを見てそんな事をまた感じた。
彼らと別れ今宵の宿を設営し、時間がたっぷりあったので、別山に登った。山頂に着くと雲の演出で剱の山頂をチラチラ見せたり隠したり。山頂でコーヒーを沸かしのんびりと顔を出すのを待ったが、完全体での撮影は出来なかったが映画剱岳でのラストシーンの追体験出来たのでそれで良しとし、寝ぐらのテン場に戻った。その晩は風が強く夏用のシュラフと3シーズン用のテントは寒がりの自分には不十分でありったけの衣類を着込みザックを足に入れるなど打てる手立ては全て打ったがそれでも寒く長い長い夜を過ごした。
翌朝は曇りで予報より速く雨が来そうなので予定の大日岳は諦め早々にテントを畳み室堂へと急いだ。
雨は予報よりも早めに降り出したけど、室堂の数メートル先で雨脚が強くなりだしたので、最後はもうダッシュで何とかなった。 振り返ると剱アタックの時だけ晴天で入りも出も雨とは運が良かったような悪かったような。まぁ何であれいい思い出になる楽しい山行が出来た。
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