国見岳〜御在所岳【ヤシオ尾根-県境稜線-地獄谷-中道で周回】


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,152m
- 下り
- 1,138m
コースタイム
(7:55/8:25)〜ヤシオ尾根・腰越峠分岐(8:40/8:55):雨具着用〜
コブ尾根に出る(9:20)〜きのこ岩(9:40/9:55)〜国見岳(10:30/10:40)〜
国見峠(10:55/11:05)〜地獄谷出会い(11:20/11:40)〜望湖台(12:50/13:15)〜富士見岩〜キレット(14:05/14:20)〜立岩〜中道登山口(15:00/15:10)〜駐車地
天候 | 曇り一時雨そして午後より晴れ 【気温】 登山開始時:20℃ きのこ岩:18℃ キレット:26℃ 下山終了時:23℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
天気のせいなのか、他の車は有りませんでした。(下山時には数台が駐車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
蒸し暑く湿った状況でしたが、ヒルの被害は有りませんでした。 (過去もこのエリアでヒルの被害に逢った記憶は有りません。) ・腰越道〜ヤシオ尾根は所々蜘蛛の巣を避けて歩きました。 ・地獄谷は谷芯を忠実に源流まで辿ります。 ・シロヤシオはすっかり終わっていましたが、山ツツジがきれいでした。 今日は観光客も少なく、久しぶりに静かな御在所岳でした。 【スカイライン情報】 6月9日に滋賀県側への通り抜けも可能になりました。 但し、滋賀県側は片側通行のようです。 |
写真
感想
富士見台の草原からアルプス展望の予定だったが、梅雨に入って怪しげな天気に。
予定を変更して半年ぶりに御在所岳へ。
鈴鹿も不安定な天気なので、しっかり歩けて、状況に合わせて下山可能なコースで
出掛けよう。
湿度が高く蒸し暑い天気だ。藤内小屋を過ぎ三岳寺跡に出る頃には汗まみれだ。
鐘突き堂跡から小さな尾根で割谷の頭へ上がる頃からますます霧が濃くなり、
割谷の頭に立つと廻りは真っ白で間近の不動ヶ谷や北谷さえも見えない。
花の時期も終わった割谷の頭から戻り腰越道への急登にかかる頃から
とうとう小雨が降り出した。(頭で以前見かけた山頂のプレートは無かった。)
尾根の樹林が雨滴を遮ってくれるので雨具を着けずに登る。
急登が緩み、紛らわしい尾根を左に見送るとやがて腰越峠・ヤシオ尾根の分岐だ。
小さな平坦地になるので、ここで雨具を着けよう。
(雨具を着けると雨が止むと言う縁起を担いで。)
「ヤシオ尾根」は名前にはそぐわない傾斜のきつい尾根だ。
山腹に絡むとやがて尾根筋となり、しばらくすると旗がたなびく尾根の鼻に出る。
鼻先は展望の良い場所だが今日は濃い霧に覆われ何も見えない。
ここで左へ折れて、しばらく行くと笹が現れ傾斜も緩むとコブ尾根に合流し、
しっかり踏まれた腰越峠からの道に出る。
少し前まではシロヤシオに飾られたであろう尾根も、今は緑一色の尾根だ。
緑の中に所々赤く映える山ツツジを見ながら緩やかな起伏を辿り、
「きのこ岩」に上がるがやはり展望は望めない。しかし雨は止んだようなので
行動食で小腹を満たしゆっくり休もう。
県境稜線に出ると、展望は望めないがいろんな花に出会える。
紅ドウダン、更紗ドウダン、燃えるような山ツツジ、僅かに残ったシロヤシオ。
思いがけないコイワカガミの群落に出会うと国見岳はすぐそこだ。
相変わらず霧で視界は悪いがもう雨の心配はなさそうだ。雨具をザックにしまって
国見峠へ下る。天気によっては途中下山も考えたが、天気は持ちそうだ。
予定通り地獄谷出会いから望湖台へ登り返そう。
上水晶谷へ勢いよく合流する地獄谷出会いでオニギリとお茶で昼食を済ませて
さっそく左岸から遡る。「地獄谷」は名前と違って危険な所も無く平凡な谷だ。
常に谷芯を外さず忠実に詰めて行く。
谷に入るとすぐに石楠花の群落が見られるが今はすっかり花を落としている。
やがて現れる20m程の滝を右岸から捲き終え、その後もしばらくは右岸寄りを行く。
流れに靴を濡らして行くと大石が現れる。まるで空から降ってきたような感じだ。
時々枝谷を右から併せるが本流は常に左だ。やがて流れは大きく左に向きを変え
源流部へ向かう。(直進して尾根に向かわないように注意!)
左岸寄りルートを取り流れに沿うと雨宿りが出来そうな岩小舎が現れ、
次第に伏流となり斜面のような浅い谷に変わる。
岩小舎の脇で汗を流しさっぱりした後、谷を離れ山腹を東に向かって上がる。
有るか無しかような薄い踏み跡?を辿って樹林を抜けると小さな展望地に出る。
良いタイミングで天気も回復し、雨上がりの空の下にすっきりした眺望が広がる。
雨乞岳を背にした北西尾根〜イブネ〜銚子ヶ口〜釈迦ヶ岳〜国見岳、見上げると
望湖台の岩場。 濃くなった緑が雨に洗われより一層美しく眺められる。
石楠花、コイワカガミの群落を見て岩場の基部を廻り込むようにして抜けると
突然御在所岳最高点、望湖台に飛び出す。
珍しく無人の展望岩場で雨上がりの眺望を楽しんでいると、徐々に人が増えて来た。
周囲の展望も堪能したので場所を譲って下ろう。
リンドウの咲くゲレンデから中道へ向かい、いつものように立岩に寄り道した後、
奇岩を楽しみながらゆっくりと下る。
曇りー雨ー晴れとめまぐるしく変わる天気だったが、計画通り周回出来て、
タイミング良く晴れた御在所山頂では展望も堪能できた。
少し長い周回だったが、久しぶりに御在所岳を楽しんだ一日だった。
【 界石とは 】
自然の恵みをめぐって、江戸時代以前から千草地区と菰野地区の間で
長い争いが続いていた。
長い時を経て争いは収まったが、昭和の時代に入り林業の管轄上の
境界を示す必要が生じた。
そこで国見尾根上と割谷の頭に「界」と刻んだ石を設け、
その両者を結んだ線の北側を千草の財産区、南側を菰野の財産区とした。
従がって「界石」自体の歴史は比較的新しいものだった。
onetotaniさん,こんにちは。
周回お疲れ様です。
天気がいまいちだったようですが,
霧のキノコ岩も,趣がありますね
山の緑は美しいなぁ〜
totokさん コメント有難うございます。
今回は雨中の下山も覚悟の山行でしたので、御在所山頂で晴れ間に恵まれ
幸運でした。
おかげで人も少なく、幻想的な霧の尾根や、雨上がりの緑滴る尾根を
じっくりと歩けました。
御在所が久しぶりとは意外でした。
華やかな花に包まれてた山も
ドウダン系の、淡く可愛い花が
メインになり、新緑の季節ですね。
本日が、予想外の梅雨の中休みに
なってしまった中京地区ですが
歩きなれた山なら、たまには
こんなしっとりした登山も
いいですね。
月末の、信州遠征、楽しみにしてます。
ひょっとしたら、ご一緒できるかも
しれません。
komakiさん コメント有難うございます。
足元の花から、頭上の花を眺める季節になりました。
久しぶりに御在所周辺をじっくり歩きたくなって、国見峠を下って
滋賀県側から登り返しました。
雨に洗われた山は一段と眺望が広がり、雨上がりの伊勢湾をバックにした
緑濃い鈴鹿の山並みが新鮮でした。
komakiさんは来週は八ヶ岳ですね、好天を祈っています。
百名山を訪ねる信州遠征も天気に恵まれると良いんですが・・・・。
御一緒出来そうですか?
ヤシオ尾根というのですか。登った事が無く初めて知りました。
機会をみつけて登ってみたいと思います
この日はしっとり登山でそれはそれで良い山行でしたね。
ちなみに写真最後のシカであろう白骨ですが、先月登った時に下山時に見ました。
車にはねられたんでしょうか…?少し可哀そうですね。
gomatさん コメント有難うございます。
青空の下を歩けるのがベストでしょうが、時には霧に霞んだ山も趣が有って
悪くないですね。
最近はカタカナの山やコースが人気のようですが、
いろいろなコースを楽しみたいと思います。
onetotaniさん
こんにちは
鈴鹿の山=onetotaniさんというイメージが
ありますので御在所が半年ぶりとは
思いませんでした❗
国見から北は未踏の地ですので
色々なレコ参考にさせて頂き
厄介者の居なくなった秋にでも
お邪魔したいと思っています。✌
kazu97さん コメント有難うございます。
いつも眺めてばかりの御在所岳でしたが、久しぶりにじっくりと
周回できました。
しばらくはヒルを避けて鈴鹿も静かになると思いますが、
石灰岩質の北部は避けて被害の少ない南部エリアを選んで
楽しみたいと思っています。
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