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記録ID: 4748406
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ハイキング
剱・立山

剱岳

2022年10月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:51
距離
16.5km
登り
2,483m
下り
2,479m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:20
休憩
3:20
合計
13:40
距離 16.5km 登り 2,483m 下り 2,479m
2:30
37
スタート地点
3:07
70
5:09
48
5:57
6:18
67
7:25
7:49
49
8:38
8:45
25
9:10
9:20
6
9:26
10:50
2
10:52
11:13
18
11:31
33
12:04
12:18
55
13:13
13:32
31
14:03
34
15:25
45
16:10
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス

感想

木曽駒を検討していたが金曜夜に聞くと**は行かないとのことで剱岳に変更。
剱岳登山に際して注意したのは2点で、一つは荷物を極限まで減らす、もう一つは上りは1時間300mペースを守ること。
荷物は極力減らしたがお茶を多めに持ったので通常の3kg程度減にとどまった。
ザックを担いでみると軽くていつものようなずっしり感がない程度で、さほど違いは感じられず。
しかし歩きだして見ると1時間400mより早くなる。
本当はいくら調子が良くてもスピードを緩めるという想定だったが疲労は全く感じなかったので思うがままに上がった。
結局丸山までの約3.5時間に1461m、1時間当たり418m上がったことになる。
これが荷物を3kg減らした成果なのかと感心してしまった。

その丸山までは富山のよくある低山的な雰囲気。
さすがに人が多く通るし整備もよくされてはいたが、「剱岳」という特殊感はなかった。
同じく深夜出発でヘッデンだったためか二年前の白鳥山登山を思い出した。
丸山までは6人に抜かれ4人を抜いた。
話は前後するが車を止めたのは馬場島荘からちょっと入った、広場のようなところの道に沿ったスペース。
ここに車が何台も止まっていて、その間に一台分のスペースが有ったので入り込んだ。
中山の登山口に止める覚悟をしていたので助かった。
深夜2時とはどんな雰囲気かと思っていたが、登山に向かう人や車内ライトを付けて中でごそごそしている人、
車の横で準備をしている人など結構人の動きがあった。

丸山のすぐ下に早月小屋があり、その横のキャンプスペースにはぎっしりテントが張り詰めていたが、あと数張りなら張れないことはない感じだった。
そこから上がり始め、しばらくすると岩場になる。
前の週の西穂高とそっくりで笑ってしまった。
怖さは西穂高の方が上かも知れない。
それとも西穂高はこういうのがほぼ初めてで今回は二回目だからそう感じたのだろうか。
目がくらむので周囲の景色は見ないようにし、上と足元のみを見ながら登った。
岩場は通常の登山道とは別物で、上述の1時間で400m上がるペースは通用しなかった。

山頂の祠が見えた時の嬉しさと言ったら形容しがたい。
こんなに嬉しかった登山は初めてだろう。
山頂からは見渡す限り度雲がなく、後立山、立山、薬師黒部五郎がくっきり綺麗に見えた。
こんなに綺麗に山々が見えることは稀だろうと思った。
富士山もはっきり見えた。
いくつかの富山の山から富士山が見えると誰かに教えられたことはあったが、これが富士山だとはっきり分かったのも初めてかも知れない。
山頂にはせいぜいいても20分くらいだろうと思っていたが、食事しながら、またお茶を飲みながら景色を見ることが幸せすぎて、1時間半もとどまってしまった。

結局上りは最後の岩場がちょっとキツかったものの、山頂までの上り2300mは想像とは違って楽だった。
ところが下りがキツかった。
最近痛むことがある左足くるぶしが今日も痛み、特に下りで感じたが、山頂で靴を脱いでおけば良かった。
その他ぷちぷちを巻いた親指は大丈夫だったが人差し指が少し痛かったり、足の裏が少し痛かったりもした。
また下りで脚の疲労も出てきたことも合わせると、上りより下りがきついという初めての経験をした。
二週前の薬師岳と比較すると、上りは薬師岳の方がきつく、下りは今回がかなりきつかった。

8月に大笠山の記帳所で杖2本を忘れ、先週西穂高岳で杖2本を盗まれたが、今回は杖を飛ばして失くしてしまった。
先っちょが岩場か何かに挟まって簡単には抜けず、力を入れたら右の崖の方に飛んでいってしまった。
ちょうど山頂で喋り、その後の休憩中にも喋った埼玉のおじさんに追いつき、彼が「ここにポールが落ちてるぞ」と言った数秒後の出来事でタイミングが神がかっている。
その杖の横にはペットボトルの水、スマホ充電用のケーブル?があり「9/26デポ」と書いた紙があった。
杖の飛んで行った方向は崖ではあるが少々のやぶになっており、草木に掴まれば降りられるようなところだったので少し降りて10分ほど探したが見つからなかった。
杖1本で帰ろうと思い少し歩き出したが、デポから6日も経っていることだしやっぱり拝借しようと杖の所まで戻り、それまでと同様杖2本を突いて歩き出した。

下りは本当に困憊した。
下りでこんなに疲弊したのは釜谷大猫以来か。
松尾平にベンチがあったと思いそこまで頑張ろうと思ったが中々辿り着けなかった。
その松尾平では14分間ぐったりしていた。

上りの休憩で話した人が剱岳のTシャツを着ていて「早月小屋で買ったんですか?」と尋ねたら「上市役場前のファミマ」と教えてくれた。
自分が欲しい、山の名前が漢字でプリントされたもの。
松本からいらした人で、去年に次いで来たらしい。
昨晩買ったとのことで自分も買うことを決めた。
早月小屋でもTシャツを見てみたが、その人が着ていたのよりイマイチで、それでも買おうと聞いてみたらLサイズがないとのこと。
帰りにそのファミマに寄ってみたらそのTシャツのコーナーがあった。

以下22.06.29の北日本新聞記事より。

剱岳Tシャツ デザイン一新 ファミマ上市中央店7月1日から販売
2022.06.29 17:34

 上市町でまちおこしに取り組む「MOT・かみいち盛り上げ隊」と上市高校書道部が企画した剱岳をPRするオリジナルTシャツの発売1周年を記念し、デザインが一新された。「剱岳に一番近いコンビニ」を自称するファミリーマート上市中央店(横法音寺)では7月1〜3日に「1周年記念祭」と称してお披露目販売し、店の感謝セールも行う。

 Tシャツは、同隊隊長で剱岳を愛する久我奈美子店長が企画し、昨年販売を始めた。剱の峰や早月尾根ルートの登山口・馬場島にある石碑「試練と憧れ」の文字があしらわれ、登頂の証しとして口コミで買い求める人らが増えている。

 新デザインは印刷工芸つるぎ(富山市)の高橋勝重さんが協力。文字を銀色にし、胸の「剱」の文字をザックを背負っても見える肩の位置に変更するなどした。1周年祭期間中は、限定商品の販売や記念缶バッチもプレゼントする。久我店長が駐車場で山飯講習会を開く。

 24時間営業の同店は早月尾根ルートの登山者が多く立ち寄る。久我店長は「剱岳は特別な山。全国にファンを広げ、まちおこしにつなげたい」と話した。

 価格は2500円。問い合わせは同店、電話076(473)7555。

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