記録ID: 4774238
全員に公開
ハイキング
剱・立山
立山、剣岳
2006年08月21日(月) 〜
2006年08月22日(火)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,544m
- 下り
- 3,222m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 8:14
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
2006.8.21 第1日目
室堂平の散策路
前夜12時頃、梅田のヨドバシカメラ前に集合しリーダーのNさんの運転する車で立山町に向かった。立山駅で車回送サービスに車を預け、ケーブルカーとバスを乗り継いで室堂に着いた。室堂で立山始めて組3名と、体験組3名に分かれた。初めて組みは雄山から縦走し剣沢へ、他は剣沢キャンプ場にテント場確保のため直行した。聞けば今冬の豪雪で剣小屋が潰れて、もう一つの剣沢小屋が込み合うのはもちろんテント場も込みそうである。
室堂平の散策路
前夜12時頃、梅田のヨドバシカメラ前に集合しリーダーのNさんの運転する車で立山町に向かった。立山駅で車回送サービスに車を預け、ケーブルカーとバスを乗り継いで室堂に着いた。室堂で立山始めて組3名と、体験組3名に分かれた。初めて組みは雄山から縦走し剣沢へ、他は剣沢キャンプ場にテント場確保のため直行した。聞けば今冬の豪雪で剣小屋が潰れて、もう一つの剣沢小屋が込み合うのはもちろんテント場も込みそうである。
下の剣沢の方には小屋や色とりどりのテントや、背後にガスのかかった剱岳が見え始めた。17時30分頃、リーダーや2人の出迎えを受けテント場に到着した。12時過ぎに到着した先発組みはもう既に出来上がっていたが、大急ぎでテントを組立て、空き地に集まり全員揃ってビールで乾杯した。キャンプでの楽しい一時を語らった。今日の行程も結構きつく大分疲れたようだ。食欲がないのか持ち寄った酒の摘みなどたくさん残った。ご飯も1人前を分けて食べるだけで十分だった。夕闇せまる北の空にどす黒い剱岳が堂々と立ちはだかり、うまく登れるかなとの不安と期待のうちに眠りについた。
2006.8.21 第2日目
昨夜、就寝は21時頃だっただろうか。宴会をしていると雨になって慌ててテントに潜り込んだ。0時ごろ目が覚めてトイレへ。期待の星空は見えず。朝方雨が降り起床の3時頃には上がっていた。食欲がないがご飯を少し食べ、コーヒーを貰ったのですっきりした。湯を沸かし冷まして1Lの水をリックに詰め込んだ。
昨夜、就寝は21時頃だっただろうか。宴会をしていると雨になって慌ててテントに潜り込んだ。0時ごろ目が覚めてトイレへ。期待の星空は見えず。朝方雨が降り起床の3時頃には上がっていた。食欲がないがご飯を少し食べ、コーヒーを貰ったのですっきりした。湯を沸かし冷まして1Lの水をリックに詰め込んだ。
大雪で倒壊した剣山荘までは下りがあって、雪渓を渡り尾根を巻く。クルマユリやハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、ミヤマトリカブトのお花畑が美しい。剣山荘は来シーズンに備えて建替え中。剣山荘からは軽い登り、岩場で花も少なくなる。サブザックの軽装備の登山者が次々追い着いてきて道を譲る。自慢じゃないけど我が中高年グループ(最高年齢70歳、平均年齢65歳)のように大きなリックを担いだ人は見かけなかったな。小屋泊まりでも10kまでだろう。少し優越感を感じながら、よろよろと登る。
一服剱の前方には前剱が堂々たる迫力でそびえ、登山者が蟻のように取り付く。
一旦武蔵のコルまで下り息を整える。ここからは険しい岩稜地でところどころ鎖やペンキ印の指導標がついている。この前剱の頂上直前で血痕の後が点々とし、大きな血の塊が。21日遭難したという方のものだろうか。身が引き締まる思いがしますます緊張する。
一旦武蔵のコルまで下り息を整える。ここからは険しい岩稜地でところどころ鎖やペンキ印の指導標がついている。この前剱の頂上直前で血痕の後が点々とし、大きな血の塊が。21日遭難したという方のものだろうか。身が引き締まる思いがしますます緊張する。
前剱を過ぎると一旦鎖場の急な下りとなる。リーダーの指示で1.8kの重いカメラをリックにしまう。崖の切り立った平蔵のコルの梯子を渡ると大きな岩場があり、岩に打ち込んだボルトに足をかけ体を引き上げる。リーダーが先行し、前の人の登るのを見、参考にして登るのである。ここは登り用と、岩の裏側の下り用に分かれている。
早月尾根分岐にリックをデポし、身軽になって剱山山頂に向かう。山頂には大勢の登山者がくつろいで展望を楽しむ。日本の山の中でも最難所といわれる剱岳に、リーダーの指導よく、15kの荷物を担いだ中高年が登ってしまった。緊張の連続で苦しいことも忘れ、登頂できた喜びと満足感に溢れながら、代わる代わる記念写真を撮る。これは冗談だが、思い残すことはなし、この世とのお別れ用の写真と言うのできれいに撮ってやる。もちろん剱岳2999mの標識を抱えて。ついでに私のも。
早月尾根分岐で昼飯にする。食欲がないという4人に、梅干4個ほどづつと黒砂糖の固まりを配る。糊で一固まりになったアルファー米を食う。小休止後いよいよ標高差2200mの激下りが待っていた。最初はカニのハサミという難所。断崖にボールトが打ち込まれている箇所。リーダーが「せりでた岩に触れリックを取られないように、リックに振られないように」と注意を与える。ここからは長い長い下りで重い荷物に堪える。高度2600m下の岩稜地帯を過ぎると高山植物もたくさん現れる。
高度2200mの早月小屋に着き大休止。ビールで乾杯。でも早すぎたようである。これからも延々と続く下りにうんざり、途中から雨も降り始めカッパを着込む。水切れにもなった。リーダーが笠で雨を受けている。笹の葉の水滴を吸う。まだ2時間はかかるだろう。しまったと思ったのは展望台近くの登りでブルベリーの自生の実を食べたが、写真を撮らなかったこと。早月小屋の主人が窓からいつまでも手を振ってくれたこと。早月小屋の主は今年、名物親父の伝蔵さんから謙一さんに替わっていたそうだ。もう少し話をしたらよかった。
リーダーが遅れ始めたAさんにつき、我々4人は先行した。あと馬場島まで1kという表示に気を取り直したが、山の1kは遠い遠い。辺りが暗くなりヘッドランプを取り出す。登山者チェックカウンターを過ぎて、ようやく馬場島の公園になり暗いコンクリートの道を行くと2階に明かりの着いた建物が見え始めた。
時間は19時20分。薄暗い留守の玄関を開き管理人に水を頼むおばさん達。こんな時は女性がいい。間もなく玄関に明かりがついて食堂で休憩させてもらった。青少年宿泊センターだった。水を腹一杯飲み電話する。立山から馬場島への回送車が来ていない。明日の予約となっているらしい。会社の人が帰ってしまって1人だけという。がこの会社の方は親切だった。仲間を呼び寄せ何とかするので1時間ほど待って欲しいという。この間、2本のペットボトルに水を詰め、T女と2人でリーダーとフラフラになったAさんを迎えに行く。遠くにヘッドランプの明かりが見えホットした。我々が到着して約1時間後だった。
青少年宿泊センターでビールを飲んで待つ、会社の車が到着した。親切にも車で40分の旅館の「いとや」まで運んでくれた。 だがまたハプニングが。旅館が隣の「大岩荘」に代わっていた。お上が病気というが団体が入ったようだ。こちらの方が立派だった。食事が先と言われたが風呂を先にお願いし、22時30分遅い遅い夕食で乾杯、今回の山行を閉めくくった。Nリーダーの助言で念願の剱岳に登れて大満足、今でも感激の余韻に浸っている。今日は2日分も歩いて皆さん達者ですね。どうもお疲れ様でした。
帰途は五箇山や白川村の合掌集落を見て帰った。Oさんは合掌集落は初めてといい、今時珍しいことだとNさん。
時間は19時20分。薄暗い留守の玄関を開き管理人に水を頼むおばさん達。こんな時は女性がいい。間もなく玄関に明かりがついて食堂で休憩させてもらった。青少年宿泊センターだった。水を腹一杯飲み電話する。立山から馬場島への回送車が来ていない。明日の予約となっているらしい。会社の人が帰ってしまって1人だけという。がこの会社の方は親切だった。仲間を呼び寄せ何とかするので1時間ほど待って欲しいという。この間、2本のペットボトルに水を詰め、T女と2人でリーダーとフラフラになったAさんを迎えに行く。遠くにヘッドランプの明かりが見えホットした。我々が到着して約1時間後だった。
青少年宿泊センターでビールを飲んで待つ、会社の車が到着した。親切にも車で40分の旅館の「いとや」まで運んでくれた。 だがまたハプニングが。旅館が隣の「大岩荘」に代わっていた。お上が病気というが団体が入ったようだ。こちらの方が立派だった。食事が先と言われたが風呂を先にお願いし、22時30分遅い遅い夕食で乾杯、今回の山行を閉めくくった。Nリーダーの助言で念願の剱岳に登れて大満足、今でも感激の余韻に浸っている。今日は2日分も歩いて皆さん達者ですね。どうもお疲れ様でした。
帰途は五箇山や白川村の合掌集落を見て帰った。Oさんは合掌集落は初めてといい、今時珍しいことだとNさん。
感想
過去記事です (印象に残ったものヤマレコにアップしました)
テント担いで剣岳に登り、早月尾根を下りました。
途中、水が無くなり一人が足の故障で遅れだした。リーダーに任せて先行。下に付いたらリーダーが日にちを間違い回送の車が来ていない。20時過ぎに会社へ電話したら夜中にも回送してくれた。これは有り難かった。暗いに夜中に水を持ち故障者を迎えに登ったこと。
山歩日記
http://sanpodiary.web.fc2.com/sanpo496.htm
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車を回してもらうと、こんなに贅沢にあるけるんですね。15年前の若いsilverboyさんに写真で会えました。私も劔に登ったのは2006年9月でした。
今となっては楽しい思い出ですが、もう一杯一杯で苦しい山行でした。
冬の八ツケ岳で訓練したよきリーダーに引っ張られて行きましたよ。
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