下ノ廊下



- GPS
- 18:21
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 6,511m
- 下り
- 7,398m
コースタイム
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:27
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:欅平 |
写真
感想
以前から計画していたが、日程を決めきれずにいた黒部峡谷。結局、ガイドさんのツアーに参加させてもらうことになった。直前に雪渓崩落があり中止かと思われたが、なんとか復旧したとのこと(ありがとうございます)。快晴の中、紅葉の黒部を楽しんだ。
前日にロッジくろよんに宿泊。ゆっくりと風呂に浸かり、明日に備える。そう言えば前の九州遠征も温泉巡りだったな。こんなゆったりとした山行ばかりで、いいのだろうか?
[1日目]
朝は4:30に出発。ダムの通路に掲示されている黒部ダムの歴史は何度見ても感心する。山奥にこんな巨大な建造物を作るとは凄い! 身支度をして旧日電歩道を降りる。今日はゆっくり歩くとのことで、最後まで汗をかくことはなかった。結局、水も500mlしか飲まなかった。
時間調整しながら朝日の中で紅葉を堪能し、あちこちでガイドさんの解説を聞きながら進む。上流は紅葉がちょうどいい時期。日が差さないので赤い葉は少ないが、山全体が黄色く色づき、落ち葉が道を飾っている。それにしても凄まじく深い谷で、他では見れない絶景が続く。これは素晴らしい所だ。
しばらく歩くとあちこちに雪が見えてきた。ここって本当に1000mちょっとなのか?と思うほどの景観だ。遠方の高い山には雪があり、近くの山は紅葉、道端には青々としたイタドリがある。3つの季節が同時に存在する不思議な空間が広がっている。別山谷には雪のアーチがあった。ここくぐるのか?と一瞬焦ったが、迂回ルートが設定されていて一安心。雪渓は氷状態なので、運悪く当たったらひとたまりもない。
道は厳しいと言われていたが、普通の登山道だ。ただし、横は100m以上切れ落ちている... 切れ落ちている部分の高度感はかなりのもの。なので実に景色が良い。それにしても、これだけの道を作り、重い資材を運んだのは驚異的だ。あちこち番線が切れていて、多少危険な箇所もあるが、修理の方々が週末に向けて作業していた。今日は平日だからよいが、週末はかなりの人が来るのだろう。岩壁を傷つけないため、番線の強度は上げすぎないようになっているそうだ。毎年、かなりの距離を張り替えているらしい。ここを整備している方々に感謝したい。
朝は6℃で結構寒かったが、日が差してしばらくすると暖かくなり、すぐに中間着は不要になった。昼を過ぎると暖かくなってきたのでレインウェアも脱いだ。運悪く脱いだ直後にシャワーを浴びる箇所を通る羽目になったが...
行程の後半にある十字峡は非常に珍しい場所だ。よくまあこんなピッタリと出会ったものだ。ここは展望所に連れて行ってもらわなかったら、全体がよくわからなかったかもしれない。その後、仙人ダムの手前で林道を歩き、ダムを渡った後、関電の施設内を通らせてもらう。ここ入っていいの?って感じだ。中のトロッコ用トンネルは熱気があって、当時の工事は大変だったと思う。
阿曽原温泉に到着後、温泉に入り夕食に美味しいカレーを食べてから、過去のVTRを見せてもらった。この小屋って毎年組み立てているのね。黒部の登山道を維持する苦労がよくわかる。
[2日目]
2日目は距離が短いのでゆっくりと出た。一旦登ってから水平歩道を進む。ここは本当に水平で、ほとんどの区間が標高930-40mに収まっている。岩をくり抜いてこれだけの道を作ったのは凄いと思う。一部は200m以上切れ落ちていて絶景が広がっている。また、1000mを切っているのに雪が残っているのもの驚きだ。ちなみに、途中にトンネルがあるのでヘッドランプはすぐ出せるようにしておいた方がいい。最後は一気に降りて欅平でゴール。ガイドさん、ありがとうございました。
谷が深くGPSの測位がバラついているので(警告が鳴り続けた)、距離と登り/下りは正しく表示されていない。
当然ながらヘルメットを被っていたが、全部で10回以上は頭をぶつけたと思う。ヘルメットが無ければ酷い目に遭っていたはず。足下に注意が行っているので、上方の確認はおろそかになりがちだ。多少は仕方ないが、危険ではある。
歩き始めて数時間後に、週末に痛めた左の足の裏が痛くなった。それをカバーして歩くせいか、次第に左膝も痛くなった。休憩中にストレッチして何とか押さえ込んだが、阿曽原温泉まで痛みが続き、少々厳しかった。露天風呂で張っている筋肉をほぐし、サロンパスを貼って暫定対処。それにしても温泉があって助かった。翌日も2-3時間歩くと痛みが出てきたが、しばらくすると痛みは消えた。ただ、トロッコ列車で同じ姿勢を続けていたら、降りる際に左足が動かず困った。しばらくは注意が必要そうだ。
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