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記録ID: 4817155
全員に公開
アルパインクライミング
奥秩父

瑞牆山紅葉岩稜「ピーターパン・シンドローム」〔敗退〕

2022年10月21日(金) [日帰り]
 - 拍手
juqcho その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:26
距離
6.8km
登り
1,152m
下り
1,144m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:02
休憩
2:52
合計
9:54
距離 6.8km 登り 1,152m 下り 1,151m
9:45
34
10:19
10:20
95
11:55
12:20
195
取付
15:35
15:55
0
4ピッチ目手前のコル
14:27
16:32
69
17:41
17:42
29
18:11
瑞牆山荘
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
みずがき山荘から出発。
みずがき山荘から出発。
すぐに富士見平小屋。
すぐに富士見平小屋。
中央の本峰のすぐ右にあるピークが紅葉岩稜のピークだと思われる。
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中央の本峰のすぐ右にあるピークが紅葉岩稜のピークだと思われる。
桃太郎岩。
このあたりの岩は、みな登山者のボランティアによって支えられている(嘘)。
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このあたりの岩は、みな登山者のボランティアによって支えられている(嘘)。
パノラマルートが合流する手前から右の森の中に入ると本峰下部左岩壁の末端に沿って歩くことになる。
パノラマルートが合流する手前から右の森の中に入ると本峰下部左岩壁の末端に沿って歩くことになる。
やがて踏み跡を離れて斜面を上ると……。
やがて踏み跡を離れて斜面を上ると……。
それらしい岩稜の末端に出た。
それらしい岩稜の末端に出た。
1ピッチ目。滑りやすく登りにくい。
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1ピッチ目。滑りやすく登りにくい。
スラブのパート。
スラブのパート。
1ピッチ目最後に傾斜のきつい凹角が出てくる。
1
1ピッチ目最後に傾斜のきつい凹角が出てくる。
2ピッチ目は一段上がって向こうのクラックのあるカンテを越える。
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2ピッチ目は一段上がって向こうのクラックのあるカンテを越える。
すると向こう側にはスラブが広がる。まずはトラバースしてフレークの上に立つ。
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すると向こう側にはスラブが広がる。まずはトラバースしてフレークの上に立つ。
フレークの上からは純粋なスラブ登り。傾斜は緩いが落ちられない。そして赤ロープが伸びている先のスラブの出口が極めていやらしい。
フレークの上からは純粋なスラブ登り。傾斜は緩いが落ちられない。そして赤ロープが伸びている先のスラブの出口が極めていやらしい。
少し木を漕いでピッチを切る。
少し木を漕いでピッチを切る。
3ピッチ目、一段上がるとこの光景。中央にオフウィドゥスのクラックが見えているが、最初にリードした自分はこれに目が向かず、左寄りのフレークをつかんで上のバンドまで登ったところで行き詰まってしまった。バンド上のハイマツにスリングをセットしてロワーダウンし相方に交代したが、相方もこのラインでは突破できず、ここで時間切れ敗退を決定。カムをつないで下降することにより、スリングを残置せずにすんだのがせめてもの救い。
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3ピッチ目、一段上がるとこの光景。中央にオフウィドゥスのクラックが見えているが、最初にリードした自分はこれに目が向かず、左寄りのフレークをつかんで上のバンドまで登ったところで行き詰まってしまった。バンド上のハイマツにスリングをセットしてロワーダウンし相方に交代したが、相方もこのラインでは突破できず、ここで時間切れ敗退を決定。カムをつないで下降することにより、スリングを残置せずにすんだのがせめてもの救い。
フェースの左に土のルンゼがあり、そちらからエスケープ。
フェースの左に土のルンゼがあり、そちらからエスケープ。
4ピッチ目になるはずだった岩塔。5.7とグレーディングされているが、決して易しそうには見えない。
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4ピッチ目になるはずだった岩塔。5.7とグレーディングされているが、決して易しそうには見えない。
4ピッチ目の足元。向こうからこちらへ抜けてきたが、本来は3ピッチ目の終了点から10mの懸垂下降でここへ降りてくる。
4ピッチ目の足元。向こうからこちらへ抜けてきたが、本来は3ピッチ目の終了点から10mの懸垂下降でここへ降りてくる。
4ピッチ目出だしのチムニー。湿っていて剣呑な雰囲気。
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4ピッチ目出だしのチムニー。湿っていて剣呑な雰囲気。
ここからルートを外れて右へ緩やかに下ると、明瞭な踏み跡にぶつかる。
ここからルートを外れて右へ緩やかに下ると、明瞭な踏み跡にぶつかる。
踏み跡を登るとすぐに稜線の向こう側に出て、そこには登山道なみに明瞭な踏み跡が山頂近くまで続いている。
踏み跡を登るとすぐに稜線の向こう側に出て、そこには登山道なみに明瞭な踏み跡が山頂近くまで続いている。
この梯子の位置で一般登山道に合流した。
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この梯子の位置で一般登山道に合流した。
久しぶりの瑞牆山の山頂。すでに誰もいなかった。
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久しぶりの瑞牆山の山頂。すでに誰もいなかった。
見下ろすと山頂直下に紅葉岩稜の上部が見えていた。
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見下ろすと山頂直下に紅葉岩稜の上部が見えていた。
『クライミングジャーナル』(1985年1月号)に掲載されたピーターパン・シンドロームのルート図。
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『クライミングジャーナル』(1985年1月号)に掲載されたピーターパン・シンドロームのルート図。

感想

瑞牆山の紅葉岩稜にあるマルチピッチ「ピーターパン・シンドローム」を登る。トポの記述は簡潔、参照できる記録も見当たらず、取付きが見つけられるかどうかすらわからないままに行ってみたが、なんとか取付きは見つけられた。

近年登られている雰囲気は感じられず、トポ上のグレード以上の緊張感を感じながら、1ピッチ目のランペ、2ピッチ目のスラブを経て核心部となる3ピッチ目のオフウィドゥスに達したが、リードしていた自分がオフウィドゥスに目が向かずその左のフェースをフレーク頼みで登って行き詰まり、リードを交代したもののこちらのラインでは解決できず。最初からオフウィドゥスに入っていればよかったのかもしれないという後悔をかかえつつ時間切れ敗退を決定し、このピッチを左の土のルンゼから迂回して3ピッチ目と4ピッチ目の間のコルに抜け、岩稜の右下の踏み跡へとエスケープしてから瑞牆山の山頂に達した。

詳細な記録はこちらです。→ https://climb.juqcho.jp/2022/20221021.html

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技術レベル
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体力レベル
2/5

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