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Yamareco

記録ID: 5030392
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ハイキング
丹沢

遠見山/丹沢湖北岸のマイナーな山/傘寿記念登山

2023年01月09日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.1km
登り
574m
下り
578m

コースタイム

出発8:45−540mコブ9:40〜10:10−590m圏コブ10:35−745m圏・二重山稜11:10〜11:35−遠見山頂上12:05−860m圏・昼食12:15〜13:10−750m圏コブ(戸沢ノ頭)13:25−610m圏コブ14:15〜14:45−550m圏コブ14:55−475mコブ15:25−北岸道路15:55〜16:15−ゴール16:30
天候 無風快晴
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
東名高速道の松田ICから国道246号線を西に走り、清水橋の交差点で右折、県道76号線を北上して丹沢湖を目指す。神縄で玄倉への道を分けて中川へ向かう。丹沢湖の北端近くで、県道から分かれて中川橋を渡れば、その東袂に広い駐車場があるので、ここに停める。
なお、丹沢湖の北岸道路は西行きの一方通行のため、今回は東端の玄倉橋から北岸道路に入り、下山口にMTB(自転車)をデポしてから中川橋の登山口へ走った。
コース状況/
危険箇所等
昭文社の登山地図では、今回登った880mコブを「戸沢ノ頭」と表しているが、頂上には「遠見山」と書かれた山名板が括られていたし、この山域の案内書にもそのように記述されている。なおこの案内書には750m圏コブを「戸沢ノ頭」と表記しているので、ここではこれらに従う。
遠見山の頂上から西に伸び、中川橋の袂に落ちる枝尾根(遠見山西尾根と仮称)を上り、戸沢ノ頭から南に伸び、玄倉橋と大仏大橋の中間の湖岸に落ちる枝尾根(戸沢ノ頭南尾根と仮称)を下りた。
下山口と登山口の間はMTBに乗って繋いだ。
全ルートに渡って踏跡が断続的に続いている。なお、戸沢ノ頭南尾根の最南端、475mコブの下りは踏跡が無く、足場が悪い急斜面のため、滑落に注意。その他に危険個所は無い。
朝方、丹沢湖南岸から湖越しに遠見山(左)、戸沢ノ頭(右)を眺める。最後に、大擁壁右端の北岸道路に降りる予定
2023年01月09日 07:12撮影
1/9 7:12
朝方、丹沢湖南岸から湖越しに遠見山(左)、戸沢ノ頭(右)を眺める。最後に、大擁壁右端の北岸道路に降りる予定
中川橋の東側袂の広い駐車場。ここに停める。その先の北岸道路は一方通行出口。その脇から遠見山西尾根に取付く
2023年01月09日 08:25撮影
1/9 8:25
中川橋の東側袂の広い駐車場。ここに停める。その先の北岸道路は一方通行出口。その脇から遠見山西尾根に取付く
その取付き。階段があるので楽だ。標高350m
2023年01月09日 08:43撮影
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その取付き。階段があるので楽だ。標高350m
一段上がるとうっそうと茂った急な植林帯
2023年01月09日 08:46撮影
1/9 8:46
一段上がるとうっそうと茂った急な植林帯
明瞭な踏跡が付いているので、これを辿るが、緩い傾斜でジグザグを切っているので、距離の割には高度が上がらない
2023年01月09日 09:01撮影
1/9 9:01
明瞭な踏跡が付いているので、これを辿るが、緩い傾斜でジグザグを切っているので、距離の割には高度が上がらない
やっと植林帯を抜け、北側の尾根筋を突き上げる
2023年01月09日 09:25撮影
1/9 9:25
やっと植林帯を抜け、北側の尾根筋を突き上げる
地形図に記されている540mコブに着いた。冬枯れの灌木が点在する平坦な頂なので、日向ぼっこに最適
2023年01月09日 10:09撮影
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地形図に記されている540mコブに着いた。冬枯れの灌木が点在する平坦な頂なので、日向ぼっこに最適
次の590m圏コブに向かって急登となる。木の根が足がかりとなり、むしろ登り易い
2023年01月09日 10:14撮影
1/9 10:14
次の590m圏コブに向かって急登となる。木の根が足がかりとなり、むしろ登り易い
右側(南側)から古く壊れた鹿柵が現れた。これに沿って上って行く
2023年01月09日 10:26撮影
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右側(南側)から古く壊れた鹿柵が現れた。これに沿って上って行く
590m圏コブに着くと、眼前に遠見山の頂(左奥)が聳えていた。わ〜高いなあ!まだ標高差300mほど登らなければ!
2023年01月09日 10:32撮影
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590m圏コブに着くと、眼前に遠見山の頂(左奥)が聳えていた。わ〜高いなあ!まだ標高差300mほど登らなければ!
冬枯れの明るい尾根を登って行く
2023年01月09日 10:38撮影
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冬枯れの明るい尾根を登って行く
振り返ると、西方向、真っ白に雪を纏った富士山が梢の間から顔を出していた
2023年01月09日 11:49撮影
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振り返ると、西方向、真っ白に雪を纏った富士山が梢の間から顔を出していた
分厚く敷き詰められた落ち葉を踏みしめながら、明るい尾根を登って行く
2023年01月09日 11:49撮影
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分厚く敷き詰められた落ち葉を踏みしめながら、明るい尾根を登って行く
針葉樹林帯に入った。先ほど590m圏コブから見て、頂上に被った黒い鶏冠の様な樹林帯だ。枝打ちされた小枝が邪魔で歩きにくい
2023年01月09日 11:53撮影
1/9 11:53
針葉樹林帯に入った。先ほど590m圏コブから見て、頂上に被った黒い鶏冠の様な樹林帯だ。枝打ちされた小枝が邪魔で歩きにくい
遠見山頂上に着いた。標高880m。古く壊れた鹿柵の鉄柱に山名板が括り付けられているのみ
2023年01月09日 12:06撮影
1/9 12:06
遠見山頂上に着いた。標高880m。古く壊れた鹿柵の鉄柱に山名板が括り付けられているのみ
頂上は針葉樹林に覆われ、展望は利かない上、日差しが少なく、冷え冷えとしている
2023年01月09日 12:07撮影
1/9 12:07
頂上は針葉樹林に覆われ、展望は利かない上、日差しが少なく、冷え冷えとしている
寒い頂上に長居は無用、直ぐに南に向かって、針葉樹林帯の東側の縁を急下降
2023年01月09日 13:06撮影
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寒い頂上に長居は無用、直ぐに南に向かって、針葉樹林帯の東側の縁を急下降
標高差で20mほど降りると、快適な日溜まりが見つかった。木間越しに同角山稜や檜岳の山並みを眺めながら、ここでゆっくり昼食
2023年01月09日 13:05撮影
1/9 13:05
標高差で20mほど降りると、快適な日溜まりが見つかった。木間越しに同角山稜や檜岳の山並みを眺めながら、ここでゆっくり昼食
南に尾根続きの戸沢ノ頭に向かう。尾根筋に明瞭な踏跡が付いているのでこれを辿る
2023年01月09日 13:07撮影
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南に尾根続きの戸沢ノ頭に向かう。尾根筋に明瞭な踏跡が付いているのでこれを辿る
800m圏は要注意。尾根は西に曲がって緩く下るが、むしろ尾根から外れて南の急斜面を下りなければならない。写真はこの急斜面を下る途中から振り仰ぐ
2023年01月09日 13:18撮影
1/9 13:18
800m圏は要注意。尾根は西に曲がって緩く下るが、むしろ尾根から外れて南の急斜面を下りなければならない。写真はこの急斜面を下る途中から振り仰ぐ
760m圏から尾根は平坦になる
2023年01月09日 13:20撮影
1/9 13:20
760m圏から尾根は平坦になる
左側(東側)に新しい鹿柵が現れると、その先の750m圏コブが戸沢ノ頭となる
2023年01月09日 13:24撮影
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左側(東側)に新しい鹿柵が現れると、その先の750m圏コブが戸沢ノ頭となる
ここから戸沢ノ頭南尾根を降りるが、そのまま南下すると急な尾根の下降となるので、ここは避けて次の写真へ
2023年01月09日 13:31撮影
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ここから戸沢ノ頭南尾根を降りるが、そのまま南下すると急な尾根の下降となるので、ここは避けて次の写真へ
西に伸びる尾根は比較的緩いので、これを少し下る
2023年01月09日 13:28撮影
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西に伸びる尾根は比較的緩いので、これを少し下る
適当なところで南西斜面に入ってここを横切る。踏跡(獣道?)があった
2023年01月09日 13:31撮影
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適当なところで南西斜面に入ってここを横切る。踏跡(獣道?)があった
尾根筋に出れば、戸沢ノ頭南尾根に乗れたので、後はこの尾根筋を下ればよい
2023年01月09日 13:33撮影
1/9 13:33
尾根筋に出れば、戸沢ノ頭南尾根に乗れたので、後はこの尾根筋を下ればよい
680m圏から次第に傾斜が緩まった尾根を南西に向かってゆったりした気分で下って行く
2023年01月09日 13:39撮影
1/9 13:39
680m圏から次第に傾斜が緩まった尾根を南西に向かってゆったりした気分で下って行く
610m圏でコブ状になった尾根は南西から真南に折れる
2023年01月09日 14:12撮影
1/9 14:12
610m圏でコブ状になった尾根は南西から真南に折れる
この610m圏コブで南西に明瞭な尾根を分ける。この支尾根には560m圏コブがあり、こちらも面白そうだ
2023年01月09日 14:17撮影
1/9 14:17
この610m圏コブで南西に明瞭な尾根を分ける。この支尾根には560m圏コブがあり、こちらも面白そうだ
でも下山口にMTBをデポしてあるので、今日は予定通り南尾根を下る。南に向かって広い尾根をのんびり下る
2023年01月09日 14:17撮影
1/9 14:17
でも下山口にMTBをデポしてあるので、今日は予定通り南尾根を下る。南に向かって広い尾根をのんびり下る
なだらかな550m圏コブを越える
2023年01月09日 14:56撮影
1/9 14:56
なだらかな550m圏コブを越える
その先で身の丈ほどの枯れた藪が尾根上を覆っていたが、人一人通れる切り開きがある上、10m程の距離で済んだ
2023年01月09日 15:01撮影
1/9 15:01
その先で身の丈ほどの枯れた藪が尾根上を覆っていたが、人一人通れる切り開きがある上、10m程の距離で済んだ
460m圏の鞍部は痩せ尾根となっているので緊張する
2023年01月09日 15:12撮影
1/9 15:12
460m圏の鞍部は痩せ尾根となっているので緊張する
戸沢ノ頭南尾根最南端のコブ475mに着いた。ここから北岸道路まで150m近い標高差を一気に降りる
2023年01月09日 15:24撮影
1/9 15:24
戸沢ノ頭南尾根最南端のコブ475mに着いた。ここから北岸道路まで150m近い標高差を一気に降りる
尾根筋を東に少し下り、450m圏から、平板で急斜面の山腹を、湖に飛び込むような気分で降りていく
2023年01月09日 15:30撮影
1/9 15:30
尾根筋を東に少し下り、450m圏から、平板で急斜面の山腹を、湖に飛び込むような気分で降りていく
少しは膨らんで尾根筋っぽい斜面を選んで降りる。しかし足元はザラザラした急斜面で、蟻地獄へ落ちていく感じだ
2023年01月09日 15:39撮影
1/9 15:39
少しは膨らんで尾根筋っぽい斜面を選んで降りる。しかし足元はザラザラした急斜面で、蟻地獄へ落ちていく感じだ
途中から右寄りの窪みの中へ入る。藪や倒木があって歩きにくいが、むしろこの方が滑り落ちないので安全だ
2023年01月09日 15:42撮影
1/9 15:42
途中から右寄りの窪みの中へ入る。藪や倒木があって歩きにくいが、むしろこの方が滑り落ちないので安全だ
少し傾斜が緩まって来ると、北岸道路が直ぐ下に見えてきた
2023年01月09日 15:50撮影
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1/9 15:50
少し傾斜が緩まって来ると、北岸道路が直ぐ下に見えてきた
右手(西側)に大きな擁壁が威圧的だ
2023年01月09日 15:53撮影
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1/9 15:53
右手(西側)に大きな擁壁が威圧的だ
朝方、擁壁下の駐車場の裏手にデポしておいたMTBが見えてきた。ピンポイント下降に成功
2023年01月09日 15:54撮影
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1/9 15:54
朝方、擁壁下の駐車場の裏手にデポしておいたMTBが見えてきた。ピンポイント下降に成功
最後は後ろの急な草付きを降りてきた。ここからMTBに乗って北岸道路を約3km走れば15分ほどでゴール
2023年01月09日 16:13撮影
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1/9 16:13
最後は後ろの急な草付きを降りてきた。ここからMTBに乗って北岸道路を約3km走れば15分ほどでゴール

感想

中川温泉と玄倉川の間の狭い山域には標高1000mにも満たない山並みが続く。ここは一般登山道の空白地帯であるが、多くのバリエーションルートが採れるので、道無き道を楽しむ酔狂な輩には魅力的な山域で、私も既に3回程ここを訪れた。
今回は、この山域で最も南、丹沢湖の直ぐ北側にある遠見山を目指し、コース状況の項で述べたルートで上り下りした。

上りに使った遠見山西尾根は、枝分かれする支尾根がほとんど無い単純な構成なので、ルート選択に戸惑うことは全くなく、ひたすら上るだけの平凡な尾根であった。
これに比べ、戸沢ノ頭南尾根は面白かった。いくつもの小さなコブを乗り越える毎に、尾根自体が微妙に折れ曲がりながら小さな支尾根を分けているので、ルート探索に緊張することが多かった。これを期待して、この尾根を下降ルートに選んだだけに、期待通りに楽しめる尾根であった。
もしも逆ルート、すなわち戸沢ノ頭南尾根を上り、遠見山西尾根を下りたら、面白味は激減したであろう。

今回のルートで最も厳しかったのは、最南端の475mコブから北岸道路まで標高差150mほどの下降であった。一様で平板な山腹を急下降するが、踏跡はない。ザラザラの足場は崩れやすく、まるで蟻地獄に吸い込まれるようだ。チェーンスパイクを履いていても滑りやすく、緊張の連続だった。朝方デポしておいたMTBに降り立った時には、さすがにホッとした。

今日は私の誕生日。80歳になった。結果的に今回の山行は「傘寿記念登山」となるわけだが、特に記念登山を意識してこの山を選んだわけではない。いつものように、今度はどこにどのルートで登ろうか、を決め、都合の良い日を選んだら、たまたま傘寿の誕生日に重なったに過ぎない。
まだ気力は十分、体力もほどほどにあるようなので、しばらく山遊びは続ける積りだ。「岳狂老」(gakukyourou)の名に恥じないように!
今回は距離も標高差も少ないマイナーな山であったが、十分に満足して家路についた。

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