南沢大滝と中山尾根



- GPS
- 18:19
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,218m
- 下り
- 1,208m
コースタイム
- 山行
- 2:56
- 休憩
- 4:29
- 合計
- 7:25
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
後部座席で交代仮眠システムで15時間乗り切る!
感想
八ヶ岳遠征
①初めての車移動。鹿屋を15:30に出て、姶良経由、八ヶ岳へ。今回は、全て車での移動。およそ15時間。後部座席3人交代仮眠システムは、良かった!快調に進んだ。
八ヶ岳山荘の駐車場で、チェーンの取り付け。
途中、(多分離合で避け過ぎちゃって)脱輪してた車がいたので、離合は、かなり要注意だった。
赤岳山荘の駐車場まで快適に到着。
かつて、赤岳主稜の帰り道、足が痛くてスローペースとなり、リーダーに怒られながら、ケンさんの車に乗せてもらったことを思い出す。これまで、リーダーに鈍足を怒られながら
通った林道が、こんなに速く通過できるなんて本当にすごい!
帰りの3:00〜6:00は、睡魔の時間となり、どうしても止まってみんなで仮眠せざるを得ない状況でした。日が上がると次第に目が覚めてくる!
②装備やウェアなど…行者小屋テン泊。
寝…3番シュラフ、プロヴィヴィ、サーマレスト xサーモ、ザックの背板
食…プリムスの厳冬期用ガスカートリッジ、コンビニのフリント式ライター、擦るマッチ(予備)、水は、雪を溶かした。
衣…(下)フラッドラッシュ+ハードシェルパンツ。(上)基本は、ラピッドラッシュ+R1+ハードシェル。アイス待ちは+800ダウン。中山尾根登攀は、ラピッドラッシュ+キャプリーンエア+R1+ハードシェル(薄手化繊ダウンと800ダウンも持参したが使う場面はなかった)
手袋…アプローチは、ORの薄手かテムレス、アイスは、脱脂手袋とオーバー手袋
中山尾根は、アプローチがテムレスで、登攀が脱脂手袋。他の人はソロイストだった。
アイゼン…リンクスを新調。バネが硬く、活動中外れることはなかった。チェーンアイゼンは、今回持っていかなかった。
バイル…南沢大滝を登るので、ノミックにした。
スイフト50m、中山尾根用にカム#1以下、アルパインヌンチャク5セットと、クイックドロー1
ワカンを持参したが、使用しなかった。
私のザックは、17.5kg
③アプローチ…8:00〜9:26積雪のあと、踏まれてサクサク歩きやすい。
④南沢大滝…9:26〜14:00
私達の他に3人ワンパーティのみ。先日の事故の血痕が生々しい。左のラインにリーダーがTRはってくださって、私とomiさんは、2回ずつ登った。上部のバーチカルは、階段状で登りやすかった。リーダーに登り方を褒められて嬉しかった。
南沢小滝を様子見に行くとたくさんの人達がいた。氷は、たくさんの人が登攀した跡(フルボッコ)が見られた。
⑤行者小屋へ14:00過ぎぐらい〜15:30ぐらい。緩傾斜の登山道をのろのろ進んで、遠く感じた。
⑥テント設営…小屋横は、スノーペグが効かなかったため、一段下のところを整地し直して設置。モンベル4人用夏テント。ザックは、外に出したが、快適。中山尾根取り付き下見していただいてトレースを確認。その間に私は、トイレと雪集めなど。行者小屋のトイレは1ブースなのです。小屋横には、かなり大人数用のテントが2張り、他10張りぐらい。行者小屋は、12/30から営業予定だったが
⑦何時に寝たかわからないけれど早めに就寝。足元が冷えて明け方は寝付けなかった。起床3:30、お湯を沸かして朝食。zakiさんと6:00待ち合わせなので、ゆっくり準備した。
⑧今までの敗退記録…中山尾根を計画するも、中々実行できず。
一昨年は、「八ヶ岳に天気は、関係ない」八ヶ岳に行ったけれども降雨。雨の中アイスをし、翌日好天で、ラッセルしながらの阿弥陀岳北稜。
昨年は、-20℃でワカンラッセル3時間。取り付きまでたどり着いたけれども、時刻も遅く、ヘッデン下山が予想されたので敗退。自分達がラッセルした跡を高速下山。なかなか辛かったのです。)しかし今日は、登れる!
⑨ 中山尾根…行者小屋6:00→7:00ぐらい取り付き。取り付きまで急登。トレースを進む。岩峰が見えると涙が出るほど嬉しかった。リーダーとomiさん、zakiさんと私が後続パーティ。zakiさんとは、夏の沢登り以来。前回もお世話になりました。
1p目…下部岩壁。左上するⅢ+。リードさせてもらう。トラバース気味に右下に一段降りて左上する。出だしは、凹角を上がるがそんなによくない。少し上がると左側にハーケン。さらに上がり左側にボルト。その上にハーケン。左に回り込み、立ち上がると左側にハーケン。右上のクラックを利用しながら、左側に一段上がり回り込むようにあがる。ここが悪かった。終了点は、ペツル2個。
2p目…zakiさんリード。左の草付きを巻くこともできるが、直登コースⅣになった。凹角の登り方が男性陣三者三様。凹角に足を開いてつっぱるが、左壁にアイゼン穴が2箇所見られた。
3p目…雪稜。先に行かせてもらう。通常コンテですが、すぐ背後にいるzakiさんが、中間支点のような感じになってしまっていた。
4p目…上部岩壁。リードさせてもらう。1個目のペツルのところで、リーシュが絡まる。セルフをとって、やり直す。後続パーティの方が、バイルを拾ったと落としてないかと尋ねられる。おそらくFacebookで見た落とし物だと思う。気を取り直し登攀を進める。レイバック気味に上がると、左側にホールドがあり上がれた。割とグローブで登る感じ。核心の乗っ越しのところの手前にペツル。リーダー達のパーティは、リードを交代していたけれど、ホールドがあり、ハーケンが、左、左、右にうたれていて、私行けそう。リーダーにハングしてるよ大丈夫か?とも言われたけれども、zakiさんに、上まで登っていいか尋ねて、登攀再開。一段上がって左のハーケンにアルパインヌンチャクを掛け、さらに左のハーケンにアルパインヌンチャクを掛けて、上の岩にバイルを引っ掛けて身体をあげて、右のガバを掴み、左側のスローパーを掴み、左側からマントルするように乗り上がった。右足は、決まり決まらなかった。パワームーブ。上がりきれたけれど、クラックに刺しておいたバイルがリーシュカラビナから外れてしまい、落とした。落石より怖い。やらかしてしまった。幸いビレイ点の近くに落下したそうで、後続パーティの方が拾ってくださいました。本当にすみません。ありがとうございました。
5p目…雪稜。zakiさんがそのまま進む。不安定な岩が露出している。終了点のところは、お日様が当たり暖かい。ネット予習では、3p目雪稜から赤岳や阿弥陀岳がキレイに見えると思い込んでいたけれど、高度が上がると更に赤岳阿弥陀岳がきれいに見える。一番綺麗に見えたのは最終ピッチのトラバース後からの眺め。快晴なので、八ヶ岳ブルーではないらしい。
6p目…zakiさんリード。最初は、雪稜を進むが岩壁に突き当たりペツル。その後は、右を巻いて進むこともできるが、ハングした岩を乗っ越しました。右手ガバをマッチして左足からマントルを返すようにしました。少し雪稜を進み、ピナクルへ。zakiさんは、座ってビレイしていました。
7p目…トラバース。先に行かせていただきました。2段くらい慎重に降りて、左壁を見上げながらトラバース。中間ぐらいのところにペツル。真ん中ぐらいのところから日ノ岳稜に突き上げることができるそうです。トラバースを終えると少し広いところがあって終わり。zakiさんは、自分がトラバースする前に、登攀を終えて喜んでいる記念写真を撮ってくださいました。大好きな写真です。
デプローチ…zakiさんは、先に降りて、1p取り付きに落としたomiさんのソロイストグローブを救出に向かいました。50mぐらい下にあったそうです。
疲れたので、ざれたところを慎重に下降します。地蔵尾根を降りていると、赤岳頂上山荘に向かう人などに会いました。この急登を上がってくるのは、大変そうです。あっという間に行者小屋に戻ってきました。
⑩帰路へ…テントを畳んで、グローブ救出に行ったzakiさんを待ちます。グローブが思いの外、下の、方にあったこと、お気に入りのコーヒーが破裂したのかこぼれてしまったそうで、喉カラカラだったみたいです。ハイペースで、南沢を下りました。
11…温泉巡り…年末なので駐車場は、満車。2件目空きが出るのを待って入浴した。400円
12…夕食。トンカツの口になっていて、何軒か行ってみるが閉まっていて、三件目のお隣りに早い安い美味いの食堂へ。青菜炒めが美味しかった!諏訪インターより高速道路に乗り、帰る。後部座席仮眠システムで頑張るけれど魔の時間3:00〜6:00は、なかなかだった。
zakiさんに来ていただいて、zakiさんのものすごい強力なフォローアップにより、これまでなかなか行くことができなかった中山尾根に、途中リードもさせていただいて登ることができて本当に嬉しかったです。登攀中は、はよのぼれ状態の私を、かなり待っていただいたので、寒かった思います。本当にありがとうございました。良い経験を積ませていただき感謝しています。
※ スライド式カラビナは、使いにくい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する