山行記録: 利尻山から北海道遠征スタート

【プロローグ】
昨年、五十才の節目を迎えて、勤務先から特別の休暇を貰えることになった。

有給10日、これに週末、祝日を加えて18連休。交通費、宿泊費の小遣いも若干だが支給される。入社25年、初めて良い会社だと思ったよ😆
健康と体力を高く維持している今の年齢で、長期の休暇は人生二度とないチャンス。だから一年程前から計画を練りに練った。
行き先は無論、九州人には時間も費用もかかって敷居の高い北海道。18日間、正確にいえば福岡⇔北海道の飛行機移動があるから16日間、深田久弥推しの九座を巡る計画とした。

【18日間ざっくり計画】
①飛行機福岡→新千歳、稚内へ移動
②フェリーで利尻島→利尻岳
③フェリーで稚内→羅臼へ移動
④羅臼岳
⑤斜里岳
⑥阿寒岳
⑦予備日
⑧トムラウシ
⑨予備日
⑩大雪山旭岳
⑪大雪山黒岳
⑫大雪山旭岳
⑬十勝岳
⑭幌尻岳
⑮予備日
⑯後方羊蹄山
⑰予備日(札幌観光)
⑱飛行機新千歳→福岡

具体的に計画を進めると、天候、移動を考慮したら九座巡りはかなり難しい事が分かった。
長距離の車移動と悪天候回避を含めて予備日は4日だけ。やり切るためには連登と長時間運転をこなす体と精神が必要だ。

【ドライブメモ前日空港→稚内】
・14:00新千歳空港着。レンタカーを借りて15:00頃スタート
・最初は雨だったが、滝川の辺りで上がって、留萌の先では日本海に沈む夕焼けが見えた。緩やかな海岸線と草原の急峻な大地。これまで見たことのないスケールに、遥々北海道までやって来た感動を覚えた。
・レンタカーはN-BOX。運転しやすいし寝やすいし。単独車中泊の旅にピッタリ良い車。
・北海道は町を離れるとガソリンスタンドが少なくて、閉店時間も早い。留萌から先はほとんどなくて、ギリギリ稚内まで走れたから良かったものの。危うくガス欠するところだった。
・給油中、稚内のスタンドの気温は14℃。予想以上に寒くてガタガタ震えた。まだ灼熱の九州と気温差ありすぎ。
・夜10時過ぎに、道の駅わっかないに無事到着。ここで車中泊。

【当日の山行メモ】
稚内からのフェリー往復＋利尻山登山を一日でできれば、その後の日程に余裕ができる。
なのでワンデイ利尻島にチャレンジすることにした。
6:45稚内発→08:25鴛泊着
16:40鴛泊発→18:20稚内着
標準コースタイムからすると、全部歩くのはリスキーなので、鴛泊港から登山口まではタクシーを使うことにした。下船時、ハッチの先頭に陣取って、早歩きでタクシー乗り場へ。無事にタクシーをゲットして、幸先の良いスタートだった。
(後日、振り返れば、このタクシーゲットの時点で北海道遠征の成功が決定したように思う)

途中、風が強くて山頂は見えたり見えなかったり。でも避難小屋近くのビュースポットで雲が流れて、利尻山の鋭い山頂部を眺めることができたのが何より嬉しかった。

結局のところ、体力、気力十分で、朝にタクシーを使わなくても戻りの船に間に合ってたかな。まあ余裕があったから、帰りにポン山、ペシ岬に寄って、海から山の全景も眺めることができた。
一日目の山行は無事終了。

【ドライブメモ当日下山後稚内→紋別】
・翌日に斜里岳に登るべく、フェリー下船後は風呂にも入らずにオホーツク海沿いの道を知床方面に走った。
・シカ、キツネ多し。急に飛び出してきて、急ブレーキ急ハンドルで回避。危うく轢いてしまうところだった。
・CDとかiPodを持ってきてなかったから、ドライブ中の退屈しのぎは専らラジオ。稚内を出てすぐに流れていた前川清の特集は最高だった。CD欲しくなった。
・網走辺りまで走りたかったが、眠すぎて。紋別の名もないパーキングで車中泊。