甲斐駒ケ岳黒戸尾根

- GPS
- 06:28
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 2,563m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
- 山行
- 13:50
- 休憩
- 3:30
- 合計
- 17:20
14時過ぎ登頂。その後夜間下山途中、道に迷い100m超滑落、ビバーク(野宿)。
翌15日朝、登り返してコースに復帰、9:20下山。
| 天候 | 晴れ、ただし山頂付近曇り。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
ガイド書、ヤマレコ山行記録等参照。 |
| 予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ(1)
ガイド地図(1)
笛(1)
筆記具(1)
飲料(4)
ティッシュ
バンドエイド
タオル(2)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
ストック
時計(1)
非常食
カメラ(1)
車(1)
|
|---|---|
| 備考 | 持って行って良かった:防寒具(野宿につき) |
感想
もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山を落とさないだろう。
甲斐駒ケ岳に対する深田久弥の強い思い入れがその言葉から汲んでとれる。
日本三大急登のひとつ黒戸尾根、標高差2300m。用具、道具の向上なのかそれとも若さか、最近では息子と同じ年頃の青年たちが涼しい顔で登り降りしている。
昨年は途中下山を余儀なくされた。今年もしだめなら恐らく3度目はなかったにちがいない。
日本アルプスで一番つらい登りと深田久弥も認める甲斐駒ケ岳の表参道。
北沢峠-駒津峰は最初から頭になかった。あるのは表参道だけだった。
ひとりよがりでもいい、なんとかして未知の達成感に浸ってみたかった。
余談だが、北沢峠から登る人が増え、下りに黒戸尾根を選ぶ人も多くなったのをみるにつけて、五合目小屋(いまはない)名物小屋番、古屋氏(五合目にレリーフあり)は 「上りの楽な方ばっかりやって、きつい道を下りにしたんじゃ、登山者じゃなくて下山者になっちまわないかい」と言ったとか。
9月に入り天気予報とにらめっこし、ここぞと狙い定めた今日のこの日。
なんとか念願の頂上に立つことができた。
つい先だって一切経山に登ったときには雨まじり曇り空の下、あきらめ半分で車で上がっていってみたところ浄土平(標高1575m)はなんと雲の上、うそのように晴れ上がっていた。
今回もそんな幸運の訪れを期待していたが、残念ながら南アルプスをはじめ中央アルプス、北アルプスの峰々、そして富士山も、摩利支天すら眺望は叶わなかった。
日本アルプスで一番綺麗な頂上としても深田久弥はやはり甲斐駒をあげているが、それも存分に堪能することができなかった。
だが、それらを補って余りある登頂の達成感、充実感。
この思いを言い表すすべはない。
なんとも格別なものがある。










竹宇駒ケ岳神社を6時前に出発して山頂に13時過ぎに到着するプランで登ったのだが、昨年(横手駒ケ岳神社を出発して1時間足らずで湯気立つ熊の糞に遭遇し危険予知確認のため戻り1.5時間ロス)同様、笠の平分岐を越えて1時間足らずのところでデジカメが無いのに気づいて戻る。デジカメ自体にさほど未練はなかったのだが、今日撮った画像に言い知れぬ未練を感じ、1時間のロス。
14時過ぎに山頂に到着。昨年味わえなかったピークハント、暫し感慨に浸る。
ここまでは良かった。登り返しでだいぶ体力を消耗したと見え七丈小屋に着いたのは17時過ぎ。万一の七丈泊まりに備え非常食は準備してきたのだが、我ながら無謀にも強行下山を選択。真っ暗闇の中の、鎖場、はしご、刃渡り・・・かような緊張の連続を経験することは2度とあるまい。
笹の平に23時前にやっと到着。夜間山行のコースタイムは通常のほぼ2倍となるのを実感するも後の祭り。
そこから20分ほど行ったところで山道から外れ100mちょっと滑落(ずり落ち)、七転八倒・・・。
山の専門家諸氏からお叱りを受けること必至の無鉄砲。水も切れ観念して何とか横になれる所で生涯初のビバーク(野宿)。
翌朝、もはやこれまでと110番して北杜警察のレスキュープランに期待するも、結局1時間超かけて登り返しコース復帰、ようやく下山。
帰りの運転を心配して息子が猿橋まで迎えに来てくれた。恐縮次第もない。カミサンも普段から楽しみにしている女子会をキャンセルして来てくれた。こちらは少々あとがこわい。
似たような状況だったので、いてもたってもいられずコメントさせていただきます。お怪我なかったでしょうか?
実は私も9/12に黒戸尾根から山頂へと登りました。七丈小屋で色々あって宿泊拒否され、日没まで僅かだというのに下るよう指示されました。しかし、下山を諦め、五合目小屋跡の脇で一夜過ごしました。あの時、下っていたらと思うとやはり恐ろしいものがあります。結果、足は霜焼けになってしまいましたが・・・
ロドリゴさん。コメントありがとうございます。
幸い大きな怪我はありませんでした。ストック1本折ったくらいです。
なんとかして下山してコンビニでビールでも買って車中泊することだけを考えていました。
今思えば、ロドリゴさんのように五合目小屋跡あたりで野宿するべきでした。
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