玉宮のザゼンソウ群生地から小倉山、水晶山へ
山梨県
OLTA
その他2人 
体力度について
- GPS
- 03:04
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 239m
- 下り
- 457m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
帰り 榎坂バス停(ゴール)からJR塩山駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
〇玉宮のザゼンソウ群生地から小倉山 危険箇所等はなしです。 〇小倉山から南尾根 水晶山(竹森山)を過ぎ、標高780m付近で655m点への尾根を分けたあと、道形は明瞭ですが、急な下りになります(写真15、16)。最後はフェンスの扉を抜けて、最上段の土道に出ます(写真17)。そのあとすぐ下の舗装道に降り立ちましたが、そのまま土道を右にたどってもよいと思います。 |
| その他周辺情報 | 玉宮ざぜん草公園（甲州市観光協会） https://www.koshu-kankou.jp/flower/zazensou-2.html |
写真
JR塩山駅からタクシーで県道207号線を北上しますが、この県道は「座禅草のみち」とも呼ばれ、また古書には「玉宮道」の名前で登場しています。沿道には馬頭観音と並んで、地蔵菩薩の分身として江戸時代に盛んに造立された六地蔵が数多く祭られていました。玉宮ざぜん草公園駐車場には、森林自然の家、トイレがあり、また、美しい絵図「小倉山ハイキングマップ」の案内板が設置されています。
竹森川に架かる立野橋を渡ると、店頭販売のお店があり、明るく、陽気なおばあさんと話が弾み、休憩時のおやつに「ころ柿」を買いました。
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道標に従って、「玉宮のザゼンソウ群生地」に至りました。今は「玉宮ざぜん草公園」の呼び名で統一されていますが、以前は「竹森のザゼンソウ」と通称されていました。
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群生地は、猪や鹿の食害防止のために電線柵で囲われていますので、それを外して出入りします。木道の整備が始まりましたのは、昭和61年からです。
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日本に自生するザゼンソウの南限であり、天然記念物に指定されています。この花は、2月下旬から3月に熱を発して雪を解かし、花を咲かせると言います。
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木道以外の所に足を踏み入れるのは厳禁です。ザゼンソウは木道に背を向けているものが多く、木道から手を伸ばしながら、何とか写真に収めることができました。
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ザゼンソウの鑑賞に約10分を掛けたあと、小倉山に向けて山道をたどります。スギ林を抜けると伐採地になり、後方に扇山、その奥に小楢山が重なり合っています。
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展望台から、眼下に塩山盆地、その中央に塩ノ山、遠くに富士川の流れ、白銀を纏った南アルプスの高峰群まで望めました。一方、富士山は生育した木立が邪魔していました。
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小倉山から南への尾根筋を進み、玉宮大明神への山道を右に分けると890m圏のコブの水晶山(竹森山)ですが、展望も山名標もありません。この写真は、655m点への支尾根を分けたあとの急な下りです。
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『新ハイキング』(730号)の「重川ー竹森川の流域」(松浦隆康氏)の略図は、この地域の詳細が紹介されており、この略図を参考に改めて水晶山周辺を歩くつもりです。
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感想
山仲間と一緒に「玉宮のザゼンソウ群生地から小倉山」を歩きました。行きの路線バスはJR塩山駅発6時53分、12時08分しかなく、やむを得ずタクシーを利用することにしました。帰りは榎坂バス停12時46分発に間に合うように歩きました。
そのあとは塩山駅南口近くの「夢乃家」で打ち上げのつもりでしたが、水曜日が休館のため、都内で打ち上げをしました。その席上、山梨県の特産は水晶であり、しかも水晶山を通過しながら、現地で水晶のことにもっと関心を払うべきではなかったか、と反省の弁がいろいろ出ました。「備忘録1」にあるとおり、もっと事前に勉強して臨むべきであったと、今になって後悔しています。改めて仲間と再訪するつもりです。
ザゼンソウの群生地に関することですが、以前は私も「竹森のザゼンソウ」と呼んでいましたが、今の通称は「玉宮のザセンソウ」になっています。「備忘録1、2」によりますと、「玉の井という池」が「玉宮」に転訛し、また「高森」が「竹森」に転訛したとのことで、呼び名ひとつにつきましても、いろいろ変遷するものだと実感しました。
【備忘録1】水晶山について
〇『甲斐の山山』(小林経雄著、P167)
・・・ 水晶山は、かつては水晶の宝庫で明治時代の初期には盛んに採掘されたという。山麓近くにある玉宮明神奥宮の神体は、高さ六尺八寸の黒水晶であったが、明治時代に何者かに盗まれたという。・・・
〇『新バリエーションハイキング』(松浦隆康著、P280〜281)
・・・竹森山（水晶山）の中腹に奧の宮（玉宮大明神）が祭られ、その御神体は水晶の結晶である。『山梨県市郡村誌（第一編）』には「高七尺餘、圍六尺八寸許ナルヲ以テ神体トセシニ、明治初年ノ頃何者カ奪シ去リ、今其痕跡ヲ存スルノミ」とあり、文献のとおりであれば、御神体は、高さ、周囲ともほぼ2�辰箸いΦ霏腓平緇修任△蝓¬声�初期には既に盗難にあっていた。
奧の宮にある『玉宮大明神』の案内板には、「当地は、往古より〈玉の井の郷〉と称し倭名抄に東都の郷名となるとあり。更に社中に玉の井の云う池あり、郷名の起る所是なりとある如く近隣の里に光駆けて展けた土地柄である。
当社は、玉宮大明神と称し、鎮座の年代は不詳であるが、社記によれば、往古より竹森村及び福生里村両村の鎮守にて、御代々様、御朱印、御黒印頂戴したとあり、更には相伝延喜式内社として載っており、その祭神は天羽明王の命で、御神体は水晶の玉石で、高さ七尺余、上六角、大きさ六尺八寸である」と記されている。
玉宮大明神からわずかに登った所に（710�叩�740�叩法�透明度は低いが、水晶の原石が地面に数多く転がっている。・・・
【備忘録2】竹森という地名について
〇『新バリエーションハイキング』(松浦隆康著、P272)
・・・「竹森」という地名であるが、向嶽寺を開創した抜隊得勝が著した『塩山抜隊和尚語録』には「高森」、玉諸神社の永禄四（1561）年の番帳にも「高もりの禰宜」とあり、福生里には高森院があることから、本来は「高森」であったのではないかと思う。・・・
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