羊蹄山(3往復)


- GPS
- 37:49
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 4,559m
- 下り
- 4,541m
コースタイム
- 山行
- 17:21
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 18:40
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 9:11
羊蹄山での思い出作り。
■3往復の要領
□スタート・ゴール地点:京極登山口
□経由地点 :倶知安登山口、真狩登山口及び各稜線
□デポ、サポート受け :なし(登山口での水道水のみ使用)
■安全管理
適宜の水分・塩分補給により熱中症・脱水症を防ぐとともに、転倒に十分注意をして骨折や捻挫並びにアキレス腱断裂を防止
■服装・持物等
□服装など
全つばの帽子、サングラス(クリア)、防虫ネット、
指ぬきの軍手、ウィックロン長袖Tシャツ、CW-X
短パン、五本指靴下(シューズ:メレル)
□携行品
ULパーカ、バーサライトジャケット・ストームクルーザーパンツ
■行動食(写真(右)参照)
飲料×1.5リットル(各登りごと)(真狩登りのみ1.8リットル)
補給食 ショッツエナジージェル(29コ)、カロリーメイト(4箱)など。
■その他の持物
ヘッドライト×2、携帯電話・スマートフォン、防水デジカメ、GPS
MP3プレーヤー、及び各種予備電池
持物の重量 約8kg(ザック含む。)
9月7日午前2時〜8日午前9時13分まで。31時間の思い出。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
■実施にあたり、事前に考えていた事項
○ 現 状(5月下旬)
体力面 :(1月〜5月)ジョギング 約30km/月 →(体力が不足)
登山経験:約10年 (一般的な登山要領及び山の気候等について、概ね把握)
○ 必要な装備等
衣・食・その他必要品、及び予備品
○ 問題点・処置
・体力不足(運動不足・加齢に伴う体力低下)
→段階的に体力を練成
・荷物の重量増加
→真に必要な物品等に限定、軽量化に着意
・安全確保
→危険見積と対策・処置
○上記を踏まえ、6月から練成を開始
風不死・樽前1回
風不死岳4回
羊蹄山2往復2回
羊蹄夜間登山1回
○7月始めに左ひざの靭帯を痛めたため、走れなくなる。
このため、7月のジョギングは13km(ただし、ウォーキングを計16h実施)
○7月下旬、膝の状態が改善(運動量を減らし、登山にCW-Xを使用)
その後、靭帯を傷めないように着意しながら、体調を整えた。
■ 行動の概要(前半)■
京極登山口〜京極稜線〜倶知安登山口〜倶知安稜線まで
土曜日、午前1時半過ぎに、駐車車両のない京極登山口へ到着。 気温は約16度・・・思ったより、気温が低い。
準備を整え、午前2時に出発
少し歩くと身体が暖まったため、着ていたULパーカを脱ぎ、Tシャツで登って行く。
3往復は現実のものとしたい。 余力があれば、時間がかかっても4往復に行ってみたい。
とにかく長丁場なので、体力を温存する必要がある。
そのため、心拍数アラームを145に設定し、あまり発汗しない様に気を付けた。
そして、エナジージェルを1時間(基準)に1つ補給し、安定した血糖値をキープ
天気予報(初日の土曜)は曇り。その後、気圧の谷の通過で土曜午後から夕方にかけ、天気が崩れる。
そして翌日、日曜は曇りとの予報だった。
御来光を見れる可能性は低いが、見れればいいなと、期待はしてしまう。
□稜線は雲の中(ガス)、風は強く、概ね10m/s
父釜から稜線の外側に大気が流れている。 ちょっと怖い思いをしつつ、突然の強風に注意しながら稜線を辿り、倶知安コースへ。
■倶知安稜線から倶知安登山口を経由し、真狩登山口へ
倶知安稜線から8合目付近まで下りると雲の下に出たため景色が広がり、倶知安町の街並み等の景色を楽しみながらの下山となった。
30分毎に2分休憩を取りつつ、そして1時間毎にエナジージェルを補給
脚・足に疲労が蓄積しない様に注意しながら下山する。
(ここまでポカリスエット500mlを2本消費)
■倶知安登山口〜真狩登山口
登山口で登り返す準備を整え(ポカリスエットの準備等)、再出発
9合目過ぎまで曇り空だが、景色は広がる。
その9合目で羊蹄山が紅葉し始めている事に気がついた。山はもう秋の気配
稜線は引き続きガスに包まれている。 風は少し弱まり、概ね5m/s程度・・・パーカのフードを被る。
■行動の概要 〜後半〜■
真狩稜線〜真狩登山口〜真狩稜線〜山頂(最高点)〜京極登山口
まだ先が長い。真狩登山口に向け、ゆっくり下る。
四合目付近以降日没となり、ヘッドライトを使用する。 また、下りるほど気温が上がり、やや発汗量が増える。暑い・・・
■再び登り返しの準備
真狩登山口到着後、三往復して終了する旨を自宅に伝える。
(4往復には力不足と自覚したため。この時一番気にしたのは、アキレス腱断裂)
ヘッドライト・GPS等の電池交換、ポカリスエットの準備、ウェストベルトへのジェルの詰替などなど。
そして、登り返す準備が整い次第、出発した。
■二合目半以降、心拍数125拍/分でも、やや苦しくなってくる。
その後、苦しく感じる心拍数は徐々に下がり、それが110拍/分となったため、思わしくない状況だと自覚
休憩の後、125拍/分で動ける様になった為、ゆっくり登り続ける。
三合目を通過・・・それもつかの間で、更なるペースダウン
身体はまだまだ動けるが、心臓が疲労しきった感覚を覚える。
6合目を過ぎた頃、胸を締め付ける心拍計を外し、持っているものは全て着込んでマットに座り、リュックを背負ったまま仰向けになり体力を回復させる。また血糖値を維持するため、ジェルは一定時間ごと補給した。心臓を動かすにもエネルギーが必要だ。
気温は約10度。幸運だったのは、大気が穏やかだった事。
風は静穏で無風、札幌・千歳・苫小牧では雨だったが、羊蹄山では星空が見えていた。
休むと数分で身体が冷えてくる。心臓への負担を軽減させつつ登り、寒さを感じない程度まで休憩するを何度も繰り返す。
ゆっくり・・・ゆっくり登る。4合目・5合目・・・・・なんとか9合目
心臓と相談しながらゆっくり進み、やっと稜線に到着 登りの負荷から開放され、そこから体調は回復へ。
山頂(最高点)をカットしての下山しようと考えていたが、体調は回復 何はともあれ、ひと安心
■三回目の稜線・・・初めての青空
命の存在を実感する・・・
自宅にメール・・・これから下ると。
■ 下山時にはすっかり回復し、やや速めのペースで下る。
周囲の紅葉を楽しみつつ、足下にも注意し、小気味良いテンポで下山
膝・腰に痛みや違和感を感じなかったため、ちょっと油断してしまう。
ハイペースのツケは四合目で現れた。
両膝に痛み・・・せっかく回復したものを・・・
そのため、そこからは歩きとなる。膝を柔らかく使い、やや速めの歩きで下山
(下山後直ちにアイシングの処置、おそらくその効果により、翌朝には膝痛が回復して事無きを得た。山はゆっくり歩くのが肝要だ。)
○羊蹄山での思い出を作る・・・その目的を達成。
・・・そして、教訓も得た。
■行動食について(個人の感想です。)
□ショッツエナジージェル
ジェルの中で最も気に入っています。血糖値を安定させる効果を実感出来ます。(ほぼ完食(残り2コ))
□ドライソーセージ
どこで食べても美味しい。おすすめです。(5本完食)
□柿ピー
普段はくちに入れるのですが、今回はなぜか出番なし。
□アミノバイタル
理屈はさておき、2時間に1袋のペースで摂取
□カロリーメイト
1箱半消費(前半)
■体調管理
脱水症状、怪我は回避(リカバリ)できました。しかしながら3回目の登りで、心臓が疲労した感になり、心拍数を上げられなくなった時は必死でした。寒さを感じない程度まで休憩して心臓を休ませ、だましだまし登ります。そして休憩・・・を果てしなく繰り返しました。
幸いにも回復したため、無事に下山となりました。
登山開始日を含めて2日間の徹夜、そこに強負荷の運動を継続し、しかも食事は行動食・・・身体への負担は大です。
とにかく、無事に終えてほっとしています。
■羊蹄山8の字以降、気になっていた羊蹄山の往復×3〜4は、今回をもって終了です。(2往復はあるかも。)
立派な山容、そして登山口から1500mの高低差の登山は私にとってちょうど良く、また熊が出没しないため御来光狙いの夜間登山も安全です。
毎年訪れたい山のひとつです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
同じ条件なら自分は2往復で限界ですネ‥(*0*)。
ほどほどにしましょう。
ほどほどに(^.^) ←自分
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する