大川入山 (パウダースノーの治部坂高原コース)

- GPS
- 06:59
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 965m
- 下り
- 950m
コースタイム
| 天候 | 快晴時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(園原ICはハーフICで名古屋方面からしか利用できないので注意。) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
・全コース新雪の積雪ありで、土踏まず。 ・積雪は、駐車場付近約20cm、山頂付近約50cm。 ・雪質はパウダーで、凍結なしのふっかふか。 ・先行者のトレースあり。感謝。 |
写真
感想
恵那山トンネルを抜けると、予想をはるかに超える青空が待っていた。
思わず声が出る。
霧氷狙いだったが、白銀に青天とは願ってもないシチュエーションだ。
それから駐車場までは、高まる興奮を抑えるのに必死なR153のドライブだった。
駐車場は、こんなにもいらないというほどの雪。
でも、ふわふわの新雪を除けるのに手間はかからなかった。
はやる気持ちを抑えつつ、出発の準備をする。
空は、申し分のない青空だ。
登山口付近は、約30cm程の積雪だった。
雪質は、この標高でこのパフパフパウダーだ。
こんなにいい雪は、鈴鹿では滅多にお目にかかれない。
これだけでも来た甲斐があったというものだ。
横岳までは樹林帯の中で、樹の枝には大量の雪が載っていた。
見上げると、今にも落っこちてきそうだ。
恐る恐る登っていくと、案の定、あちこちで頻繁に雪煙を上げている。
なんだか、降り注ぐ爆弾を避けながら逃げ惑う行軍のような気になってきた。
と思ったら、すぐ近くに着弾があった。
連鎖的に爆撃は広がり、あっという間に目の前が真っ白に。
もろに被弾してしまった。
冷たいのなんのって、雪が首筋にも入り込んで、全身雪だるまだ。
横岳からは、快適なフカフカの雪道だった。
時折見える南アルプスや大川入山の山頂に、心もウキウキだ。
突然の雪山で、この天気に、この雪質だ。
雪の爆弾のことはすっかり忘れ、ここにしてよかったと、その幸運を何度も噛みしめながら歩いた。
あと1kmの標識を過ぎ、1720m地点に着くと、風の当たらない陽だまりの展望地があった。
山頂までは、まだ時間がかかりそうだったので、ここで昼食を取ることにした。
体が暖まると、おもむろに出発した。
ここからは急斜面になった。
トレースも細ってきた。
ここまで何の気なしにトレースを辿ってきたが、急に先頭者のことが気になった。
この斜面にこの雪質では、先頭者のラッセルは想像を絶する程の大変さだったはず。
このパフパフの雪では、ただ崩れるだけで、雪は全く締まらない。
一歩進んで二歩下がる状況だっただろう。
このトレースがなかったら、ここまで来れたかどうか。
ましてや、山頂までは到底辿り着けなかっただろう。
そう思うと、ラッセルしトレースを付けてくれた人に感謝せずにはいられない気持ちになった。
いくらお礼を言っても言い足りないくらいだ。
下って来る先行者に会うたびに、ラッセルのお礼を言いつつ、山頂を目指した。
山頂近くの笹原と樹氷は素晴らしかった。
エビの尻尾の塊の雪像が立ち並び、雪まつりのようだった。
真っ白な雪の造形が真っ青な空に映え、見事な芸術作品となっていた。
笹原の緑と紅葉の赤、霧氷の白とのコントラストが売りの山というのが、これまでの認識だった。
大川入山の雪山が、これほどだとは思ってもいなかった。
今回、丁度いいタイミングで最高の大川入山に巡り合えたことに感謝した。
最後に、先頭でラッセルをしてくれた方々に、ここで再度お礼を言いたいと思います。
どうもありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
whitewater










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