鋸岳撤退。甲斐駒ヶ岳〜鋸岳〜日向山
山梨県
長野県
NMT
体力度について
- GPS
- 09:28
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 3,741m
- 下り
- 3,742m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:29
| 天候 | 晴れ、曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年06月の天気図 |
| アクセス | |
| コース状況／ 危険箇所等 |
6/10コース上に雪は全くなし 八丁尾根は人通りが少ないせいか木々が生い茂っておりコースが不明瞭 中ノ川乗越以降は道が崩れている個所やガレ場で足を取られるようなところが多かった。第二高点からは危険な鎖場や道迷いに注意 |
| 予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
これが登山ルートとか何かの冗談だろうかよく見たらロープが垂れ下がっているが、取り付きからロープの端までフリーで登る必要あり。
無理して登ったら確実に下りられなくなると判断。ここで撤退を決める。
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よく見たらロープが垂れ下がっているが、取り付きからロープの端までフリーで登る必要あり。
無理して登ったら確実に下りられなくなると判断。ここで撤退を決める。
感想
6月10日。甲斐駒ヶ岳からのルートで鋸岳に挑戦するも鹿窓手前のルンゼで撤退。
地元ということもあり黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳登山はこれが6回目。今回は甲斐駒ヶ岳からの山梨百名山最難関の鋸岳への登頂に初挑戦してきました。
これまで三大キレットや別山尾根等を特に苦も無くクリアしてきましたが、今回はそれら以上に危険な鋸岳ということ、自分はトレラン中心で活動してきたのでクライミング等の登山技術がほとんどないことから、安全に下山することを第一目標にして山に臨みました。
今回の登山にあたりあらかじめ自分の中で決めておいたルールが三つ
�〔詰�をして鋸岳登頂を目指さない
�⊆�己確保できない状況になったら即撤退
��ワンミスアウトの状態になったら即撤退
「黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳」
尾白駐車場に6時到着。装備はいつものトレランスタイルでの持ち物に加え、ヘルメットとグローブを追加。登山届はもちろん事前に提出済みでココヘリも持参。
6時半スタート。6回目ともなると黒戸尾根は細かいアップダウンまでルートを把握できており比較的疲労も少なく甲斐駒ヶ岳登頂。自己ベストより若干遅かったものの今回は縦走が目的なので気にしない。
途中、岩の上でスリップして転倒するが足を擦りむいただけだったので登山続行。
「黒戸尾根〜第二高点」
八丁尾根では石室近くで水を補給するつもりだったが、行き過ぎてから戻ってくる羽目になり大幅なロス。このルートは登山者があまり多くないようで道は木々に覆われているところも多く、道が不明瞭。気が付くと獣道を辿っていることも多かった。
第二高点が望める地点まで来ると、鋸岳の異様な山容に圧倒される。
中ノ川乗越からは酷くガレた急登。数歩おきに石が崩れて転がっていく。他の登山者がいなくて良かった。
第二高点登頂。第一高点までが一望出来る。県警ヘリが鋸岳周辺を山ぎりぎりで周回しており、そういう山なのだと改めて実感した。
「第二高点〜鋸岳撤退〜八丁尾根〜尾白登山口」
第二高点からピンクテープを追ってルンゼの底まで下ったところで足が止まる。小さい岩で谷底が埋められており、足を置くたびに岩が転がっていき態勢を崩しそうになる。傾斜がかなりキツイうえに周りの大きな岩も掴むそばからボロボロと崩れていくので一瞬も気が抜けない。こんなところを進めば遅かれ早かれ転倒することになるだろうし、スリップしたら止まることなく体ごと滑っていき、どこかで数メートルの段差から落ちて怪我をすることになるのは明らかだった。周りを見回しても鞍部に下りる安全なルートが見つからない。ふと見上げると鹿窓へ続くロープが崖とも思えるような場所から垂れ下がっているのが見えた。ルンゼの底でも四苦八苦しているのに、これ以上難易度が上がるならば自分の手に余ると確信。
この時点で自分で決めたルールに従い撤退を決断。自分の圧倒的な実力不足を目の当たりにしたので後悔は全くなかった。むしろ引き返せなくなる前に撤退できたのは素人なりにも良い判断だったと思っている。
その後は尾根を戻り、分岐からは大岩山と日向山方面に進み駐車場に無事到着。
活動時間約10時間。無事に帰れたことに感謝。
やっぱり甲斐駒ヶ岳からの鋸岳は一般のトレイルランナーにとっては手も足も出ないような厳しいルートでした。クライミング技術やロープワークを身に着けていつかまた挑戦します！
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それにしても速すぎ。黒戸を2時間35分？では自己ベストはサブ2.5ってことですか？こんな記録はなかなか見ません。凄い人がいるものです。またカッコいいレコ上げてくださいね。でも今回のように無理はしないで下さい。お疲れ様でした^ ^
>>今回の撤退は賢明な判断ですね。
ありがとうございます。そう言って頂けると少し救われた気持ちになります(*^^*)
クライミング技術を身につけていつか再チャレンジしようと思います。
黒戸尾根登りの自己ベストは2時間半を切ってます。ですがこの登りのコースレコードは2時間切り（！）とのことなので、この異次元の記録にどこまで肉薄出来るか目下奮闘中です。
これからもレコ上げていくので見て頂けると嬉しいです。
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