重太郎新道からの奥穂高岳



- GPS
- 15:39
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,849m
- 下り
- 1,849m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 7:55
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 7:37
天候 | 1日目は曇りのち雨のち晴れ 2日目は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
なんと3週連続で北アルプス!
今年の夏は恵まれてます。
昨年はご新規百名山は無かったのですが、今年はこの穂高岳で4座目になります。
●穂高の思い出
穂高岳と聞くとある一人の同級生を思い出す。
彼とは高校で1度だけクラスが一緒になった程度の間柄だった。
苗字は忘れてしまったが、彼の名は穂高と言った。
その由来は両親が登山好きで、好きな山が穂高岳だったからと聞いた。
当時、登山に全く興味を持っていなかったが、穂高岳は子供に名付けてしまうほどの素晴らしい山なんだなと、そのエピソードだけはなぜか記憶に残っていたのでした。
●日本百名山から
お馴染み深田久弥著「日本百名山」の記載をまとめると・・・
・名の由来は岩の秀(穂)の高いところから
・穂高岳に登った最初の人は嘉門次を連れたウェストン(1893夏)
・明治の末頃からそれまで「穂高」と一括していた岩峰群に北穂高、奥穂高、涸沢岳、前穂高、西穂高、明神岳などと名付けられた
●アクセス
行きは新宿から夜行バスで上高地へ直行しました。
乗り換えが無いのでだいぶ楽ですね。豪華に3列シートのバスにしました。
公共交通機関を使った泊り登山は久しぶりだったので、色々と荷物の準備に手間取りました。
備忘録↓
・下山後の着替えは持つ必要がある(車に置いておけない)
・登山中以外の履物を持っていくか。今回は持っていかなかった
・イヤホン欲しかった
・アイマスクと耳栓があればもっと安眠
・バス車内は意外と寒いので防寒必要
帰りは上高地から新島々までバス、そこから電車。なんか以前は上高地から松本までのバスがあったような気がしたけど、無くなってた。
●重太郎新道
上高地から穂高岳への直登ルート。
途中に岳沢小屋があり、そこまでは樹林帯。小屋から上は展望が開けて急登になり岩場岩場のオンパレード。
そこまで厳しいっていう岩場はないけど、ひたすら続くのはさすが穂高岳。
登りは良いけど下りでは使いたくないなって思いました。
重太郎新道は穂高岳山荘の初代主人である今田重太郎が切り開いたルートだそうです。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2570
途中に紀美子平っていう少し平らな場所があるんですが、ここに奥さんと娘さん(紀美子さん)を連れてテント生活をして道づくりしたそうです。
そんなに広くない場所だから、寝返り打ったら崖の下に落ちそうだな〜
●奥穂高岳
計画では前穂高岳に寄ってから奥穂高岳の予定でしたが、午後天気が崩れる予報だったので、前穂高岳はスルー。
奥穂高岳は山頂と思しき狭い場所に祠(穂高神社の嶺宮)が立っていました。
なぜ「山頂と思しき」と書いたか。
この祠が立っている場所は前述の今田重太郎が積んだ3メートルの大ケルンであるという話があるためです。
公式では富士山、北岳に次いで間ノ岳と同じく国内標高3位。ですが、この大ケルンを含めると北岳を抜いて2位になるそうです笑
https://www.yamareco.com/modules/diary/5302-detail-13827
今田重太郎。なかなか面白い男です。
残念ながら山頂ではガスが多く展望がありませんでした。
少し待っていれば晴れるかなと思いましたが、遠くで雷鳴が聞こえたので、足早に穂高岳山荘へ。
穂高岳山荘のすぐ手前の岩場がこの山行での核心部でした。
ハードな岩場に連続する梯子・鎖。眼下の小屋を目指しほぼ垂直に見える岩場を降る。
空がにわかに暗くなり、首筋に水滴が落ちるのを感じ、焦る。小屋はもう間近。急いであと10分ってところだろうか。
次第に足元の岩にポツポツと染みができ、滑りやすくなる手元足元。
雨粒も大きくなってきてこれは激しい夕立の予感。
岩や鎖から手を離せる状況になく、もはやレインウェアを着ることは不可能!
土砂降りになる前に急いで小屋に行くしかない。
今までのスキルを総動員してフルスピードで岩場・鎖場・梯子を降り、本降り直前で小屋の軒先に滑り込みセーフ!
●穂高岳山荘
100周年だそうで、チェックインの時に記念バッチをもらいました。
今回は個室だったので、夕食まで小屋で買ったビールと持ってきてもらった日本酒で宴会。
食事は先日の燕山荘には劣るものの、十分美味しく、ご飯はお代わり自由。
また夕飯は3杯、朝食は2杯食べてしまいました笑
宿泊者は飲料水は自由にもらえますが、手洗いの水はチョロチョロとしか出なくて、蛇口壊れてるのかなって思うレベルでした笑
東と西の展望が良いので、小屋から夕陽と朝日を見ることができます。
●ザイテングラート
穂高岳山荘から涸沢まではザイテングラートを降りました。
名前くらいは聞いたことがあったザイテングラート。
勝手にガレた道くらいかなって軽く考えてましたが、普通にしっかりとした岩場でした。
ドイツ語で支稜線・支尾根という意味らしいです。ドイツ語の響きカッコイイ。
無駄に言いたくなるよね。ザイテングラート。
https://thejapanalps.com/nakata-map/okuhotaka/
●涸沢から上高地まで
歩きやすい道が続きます。本谷橋からはフラットになり、横尾からは完全に遊歩道。
小梨平の小梨の湯で入浴してさっぱりしました。
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