北杜市民バス￥200で行くオオビランジ咲く白砂の日向山
山梨県
e351spAz
その他3人 - GPS
- 06:10
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,137m
- 下り
- 1,186m
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| 天候 | 曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
高尾（05：43）06：42（JR中央本線） 日野春（07：50）08：41 日野春駅🚌（08：03）09：13（北杜市民バス3号車西線）￥200現金のみ 名水公園べるが東🚌（08：25）09：35 ※日帰りの場合 名水公園べるが東🚌14：32 長坂駅🚌14：52 尾白の森・名水公園べるが 宿泊棟泊 復路： （名水公園べるが東🚌09：35） 道の駅はくしゅう南🚌09：39（北杜市民バス3号車西線）￥200現金のみ 長坂駅🚌09：55 長坂10：35（JR中央本線） 高尾12：53 |
| その他周辺情報 | 北杜市民バス https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/11594.html |
写真
乗る9：13発の3号車の前に0号車が到着。この0号車、つい先日のテレビ東京の「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅17 富士山攻略スペシャル」で見たばかり。
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3号車で「名水公園べるが東」バス停で下車。ここから日向山や甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根の登山口となる「尾白川渓谷駐車場」まで徒歩30分ほど。尾白川渓谷駐車場まで走るマウンテンタクシーを使うと￥1800のところが北杜市民バスだと￥200。甲斐駒ヶ岳に登るときも利用できそうだ。
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感想
この週末は5年ぶりに栗駒山を予定していたのだが、今年は紅葉の進み具合がいまいちなのと天気があまり良くなさそうなのとで、別の山にすることにした。
候補は複数挙がったのだが最終的に花崗岩の風化した白砂の山頂で有名な日向山とした。
この山は同じく花崗岩の白い山として有名な甲斐駒ヶ岳の前衛の山でもある。
公共交通機関だとアクセスが悪いと思っていたのだが、6月に「甘利山タクシー」を利用して甘利山に登った際に、日向山にも同じような乗合いタクシーがあることを知った。
そこでそれで行くつもりでいたのだが、一緒に行く友人のひとりが北杜市のコミュニティバスで登ってきたというサイトを発見してきた。
乗合タクシーのマウンテンタクシーだと小淵沢駅から片道￥1800だが、コミュニティバスの北杜市民バスだと日野春駅または長坂駅から片道￥200と破格だ。
ただし北杜市民バスの「名水公園べるが東」バス停から登山口となる尾白川渓谷駐車場まで3�劼曚品發�必要がある。
尾白川渓谷駐車場は甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根の登山口ともなっており、タクシー利用でしかこの登山口に到達できないと思っていたが、この北杜市民バスが利用できるということが今回分かった。
帰りもこの北杜市民バスを利用する場合は、名水公園べるが東14：32発が最終なので、コースタイムからすると日野春駅8：03発のバスに乗り名水公園べるが東に8：25に着いていた方がよさそうだ。
ただ、このメンバーで集まれたのは1年ぶりなので今回は名水公園べるがの宿泊棟に泊まることにし、ゆっくりと2本目の日野春駅9：13発のバスにすることにした。
日野春駅は特急通過待ちのため長時間停車する駅として馴染みではあるが、降りるのは初めてだ。
駅前に特に店舗があるわけでもなく、「信玄公旗掛松碑」の石碑があった。
乗る北杜市民バス3号車の前に0号車が到着して、そういえば先日テレビ東京の「鉄道VSバス乗継対決旅」でこの0号車を見たばかりだったと思い出す。
コミュニティバスというと乗客は高齢者が多いイメージだが、このバスは駅と駅とをつないでいるためか、比較的年齢層が低めなのが印象的だった。
バス停は「名水公園べるが東」という名称なので東にかなり離れているのかと思っていたが、尾白の森名水公園べるがに隣接していてすぐに敷地内に入れた。
今回泊まる宿泊棟は自炊のため食材を持ってきていたので、それを預かってもらってから登山口へ出発。
向かう山々には低い雲が垂れ込めていて、これでは山頂での展望は全く期待できないかもしれない。
尾白川渓谷駐車場には天皇陛下が皇太子時代に甲斐駒ヶ岳へ登頂したときの記念碑があった。
なんとこの尾白川渓谷から黒戸尾根経由で登られたとのこと。
黒戸尾根経由の甲斐駒ヶ岳にますます登ってみたくなった。
先週の岩手山で膝を強打してしまったためストックを持ってきていたが、花崗岩の風化したマサ土のため水はけも良く、ぬかるんだ箇所もなく歩きやすい。
途中林道を2回横切り、2回目の所には駐車場があった。
ここが矢立石登山口のようだ。
ここまで車で上がってきてしまうと登山の楽しみは半減してしまう気もする。
傾斜が緩やかになりササヤブとなると山頂はもうすぐだ。
三角点のある山頂は展望がないようなので後回しにし、先に白砂の風景が広がる雁ヶ原へ行く。
到着したときは真っ白な山頂に真っ白な背景だった。
所謂「SNS映え」する風景が人気なのだろう、若者の割合が多い気がする。
同じ花崗岩の甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、金峰山や昇仙峡の弥三郎岳、燕岳や野口五郎岳あたりでも白砂の風景には出会えるがここが一番お手軽なのかもしれない。
中高年は深田久弥の日本百名山を意識して登る人も多いようだが、「日本百名山」の出版から60年、「中高年による百名山ブーム」から20余年も経つと、登っている層も入れ替わり人気の山の基準も変わってくるのだろう。
「天空のビーチ」とかいう枕詞があるようだが、自分にとっては花崗岩の白砂の風景は山の風景であり、あまり海のイメージとは結び付かない。
身近な湘南の海の砂は砂岩主体でもっと黒いし、沖縄の白砂のビーチはサンゴ礁の石灰岩が風化したものでもっと真っ白だ。
まずはそれこそSNS映えしそうな尖った部分へ行き写真を撮り合う。
覗き込むとほとんど垂直な崖となっているが、恐怖を感じないのが自分の悪い癖で、そういう人間こそ滑落しないように注意しなければならないと思う。
昼食を摂りゆっくりとしていると、雲が流れ向こうの風景も見え始めた。
北側には八ヶ岳の一部が見えるし、南側に見える稜線は黒戸山の一部だろうか。
林の縁にタカネビランジが咲いていると思って近づいてみると似ているがどうも雰囲気が違う。
今年は悪沢岳付近でタカネビランジをたくさん見たが↓、それに比べると草丈が高い。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5800547.html
帰宅後に調べてみるとどうやら同じ仲間のオオビランジらしい。
草丈だけではなく萼筒に毛がないという違いもあるそうだ。
今年の上半期のNHK連続テレビ小説「らんまん」は牧野富太郎をモデルとした物語だったので久しぶりに全話見た朝ドラだった。
試しに見てみた第1週目のテーマの植物がバイカオウレンというところがなかなかマニアックだなと思った。
幼い主人公がバイカオウレンが好きな母親に持ち帰ったところセツブンソウと間違えてしまったというシーンは印象的だった。
三角点のある山頂は登山道からそれてすぐにあり、ひっそりと三角点と小さな標識あった。
名水公園べるがに泊まると敷地内にある尾白の湯に入ることができる。
「日本一の濃度を誇るナトリウム-塩化物強塩温泉」とのことで、ストロンチウムイオン濃度とかも高いようで、濃ければ濃いほどいいというものなのかなあという気もする。
翌朝は思っていた以上に本降りの雨で、友人たちが道の駅で買い物をするというので、道の駅はくしゅうまで歩いた。
道の駅はくしゅうまで行くと山梨交通の韮崎駅と下教来石を結ぶ路線のバス停もあるが、北杜市民バスの「道の駅はくしゅう南」から長坂駅に行っても乗れる電車が同じで、合計の交通費が安くなるので北杜市民バスに乗ることにした。
農地の中をまっすぐと貫く通りに2体のカールおじさんが寄り添い、雨に濡れそぼっていた。
友人たちは道の駅はくしゅうでブドウをたくさん買っていたが、近所のスーパーで買うのと同じくらいの値段なので買わず。
そういえば、そもそもブドウあんまり好きじゃなかった。
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