固有種・絶滅危惧種が花盛り梅雨入り前の早池峰山


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 862m
- 下り
- 657m
コースタイム
天候 | 曇時々晴時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
往路: 盛岡駅07:10(岩手県交通・早池峰山シャトルバス) 河原の坊08:48 復路: 小田越15:12(岩手県交通・早池峰山シャトルバス) 盛岡駅16:55 盛岡17:50(東北新幹線はやぶさ28号) 大宮19:38/19:42(JR湘南新宿ライン) 新宿20:14 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※岩手県交通・早池峰山シャトルバス(盛岡駅〜河原の坊・小田越)は季節運行。 2015年は6/14~8/2。土日祝のみ。片道¥1700 |
写真
感想
親に前々から行きたいといわれていた早池峰山。
早池峰山に行くならハヤチネウスユキソウが咲き始めていて東北地方が梅雨入りする前のこの時期だと思っていた。
13年前も6月中旬に登って、ハヤチネウスユキソウを観賞することができたからだ。
13年前は大学のゼミで車で連れて行ってもらったため、新幹線で行きバスに乗る場合は花巻方面から行くしかないと思っていたのだが、調べてみると盛岡駅からも季節運行で小田越までバスが出ていることが分かった。
だったら盛岡駅の方が東北新幹線最速の「はやぶさ」が停車するので、手前の新花巻駅より早く到着できて楽だ。
ただバスが盛岡駅を出発する7:10には新幹線の始発でも間に合わないので前日泊する必要がある。
行きは大宮駅から「はやぶさ」に連結された「こまち」に乗る。
盛岡駅までなので「はやぶさ」でも「こまち」でもどちらでもいいのだが、「こまち」の方が車体が細いので320km/hの速さがより体感できる気がする。
「はやぶさ」「こまち」に乗ると、東北ってこんなに近いんだと思える。
13年前車で行ったときは、仙台から先がまだまだ遠く、いつになったら着くんだという感じだったのだが。
翌朝、バスは予約制ではなく並んだ順とのことだったので、出発30分前位に並んだのだが最終的に並んだ25名程度全員が着席することができた。
シャトルバスは普通のバスで最初は全員座れるのかなと思ったのだが、丁度ぴったり座りきる位だった。
これ以上並んだら臨時バスとか大型バスとか出すのだろうか?
岳駐車場から河原の坊・小田越間のシャトルバスは頻繁に出ているようなので車で行く人が多いのかもしれない。
このシャトルバスは盛岡駅から1時間40分ほどの乗車になるのだが、途中大迫バスターミナルでトイレ休憩をとってくれるのが親切だった。
13年前は小田越からの往復だったので、今回は河原の坊からの登り小田越に下りることにした。
河原の坊からはすぐにコメガモリ沢沿いの登山道になり沢沿いを登っていく。
所々徒渉するところもあり、周囲はピンク色のタニウツギが花盛りだ。
標高を上げるにつれ背後に薬師岳が見えてくるが、目の前の早池峰は雲の中だった。
今日は日本海側から寒気が入ってくるとの予報で、午後からは天気は崩れると思っていたのだが、もう山頂では崩れているのかとがっかりした。
なんだか山頂まで行って風雨に晒されるのも嫌なので、もう下ってしまおうかとも思ったが、その辺りからミヤマオダマキが現れ始め、途中からミヤマアズマギク、ミヤマシオガマを中心としたお花畑に変わっていき、それらに見とれながら高度を上げているうちに雲が晴れてきた。
どうやら山頂付近は雲から出ていたらしい。
途中で引き返さなくて良かった。
小田越から登った時は尾根に出てから山頂へ向かう感じだったが、河原の坊から登った場合はいきなりあの見覚えのある山頂の祠に出た感じでちょっと驚いた。
地図で山頂へ直接出るとは分かっていたが、こんなにもいきなり祠のところへ出るとは思わなかった。
13年前ともなると記憶も曖昧になってきていることもあるが、北側の風景も見覚えないのは、もっと曇っていたということだろうか。
山頂直下で怪我をした人がいたらしく、無線で救助要請をしているのに遭遇した。
そして山頂で休み、下っている途中にようやくヘリコプターの音がし始めた。
救助要請してから実際に到着するまで50分弱はかかるようだ。
実際に救助要請している場面に遭遇したのは初めてだったので勉強になった。
その頃には山頂は雲に覆われ始めていたので要救助者の位置を特定するのに時間がかかるのか、ヘリコプターは15分は周囲を旋回していた。
目的のハヤチネウスユキソウも沢山あり、この時期に来て正解だった。
この時期のハヤチネウスユキソウはまだ伸びかけなので苞の中の真花は咲いていないのだが、真花が咲くくらいに苞が開ききったものより瑞々しい感じがして好きだ。
ハヤチネウスユキソウは大型なので分かりやすいのだが、小さめなのはおそらくヒナウスユキソウ(ミヤマウスユキソウ)だろう。
その他、蛇紋岩地帯特有のナンブトラノオや絶滅危惧種のヒメコザクラなど初めて見るものもあり、早池峰山は何度来てもいい山だなと思った。
固有種や絶滅危惧種がこんなにもあるこの山が厳重に保護されているのは当たり前のことで、それでもゴムキャップなしのストックを使っている人などもいて、登山道に生えている高山植物への影響が心配だった。
6月中旬までなら東北地方は梅雨入りしていないことが多く、東北の山を登るのに丁度いいことは分かっていたが、この10年ほどはなかなか東北まで足が伸びなかった。
が、東北新幹線「はやぶさ」の320km/h運転で心理的にかなり近くなり、去年はこの時期に秋田駒ヶ岳に登った。
今回は上空の寒気の影響で昼過ぎには予報通り雷鳴も聞こえ雨もぱらついてきたが、運よく土砂降りにはならなかった。
梅雨前線の影響はまったくなく、上空の寒気がなければもっと天気も良かっただろう。
去年は秋に八甲田山・八幡平にも登ったが、この時期の山の瑞々しさの方が好きなので、またこの時期に東北の山に登りたいと思った。
また秋田駒ヶ岳でもいいし、栗駒山なんかにも行ってみたい。
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