笠新道より笠ヶ岳
- GPS
- 15:51
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,266m
- 下り
- 2,270m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 5:32
- 合計
- 12:45
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 8:27
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:ピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
1800m付近より雪が出てきています。杓子平直下は雪庇越えあり |
写真
感想
先月の槍は怖い目に会ったので今度は命の危険がまあまあ少なそうな笠ヶ岳に行ってきました。だけれども結局それなりに危ない結果に、、、
<1日目>
◆笠新道入口〜杓子平
急登で知られている笠新道ですが、数年前の夏に行ったきりで苦手意識を持っている道。今回は残雪もあるのでそれなりに覚悟していましたが、それでもやっぱり大変でした。
1700m付近から雪が出現。と同時に、淡い期待を抱いていたこの先トレースが無いことを知る。九十九折に進んでいく道には当然雪渓のトラバースが出てくるので、ステップを作りながら進む。
2200m付近から常雪になり、この辺でアイゼン装着。この先は夏道は無く直登気味にあがっていく。斜度も段々あがっていく。杓子平直下は雪庇。一番雪庇が低い所を選んで高さ約1.5mといった所。雪が柔らかくステップをつくっても崩壊。何度かチャレンジしてようやく登り上げ杓子平に到着。
◆杓子平〜抜戸岳分岐(幕営地点)〜抜戸岳
既にお昼を回っていたのでここでお湯を沸かしてラーメンタイムの大休止。ようやく斜度がなだらかになり、夏道の右側寄りに進む。上の方まで進んで稜線が見えてくるとまた雪庇が、、、もう登りたくねーと思いながら進んでいくと左側の方に発達していない雪庇の登りやすそうな箇所を発見。今回は普通にここを通過出来てようやく稜線にあがりました。到着は15時。着いたら早速雪を掘って整地してテントを張って水を作って、、とそれなりにやる事が多いのが雪山。17時過ぎくらいにようやく落ち着いたけど、おっとそろそろ日の入りの時間だ撮影に出かけねばと忙しい忙しい。折角だから抜戸岳山頂で撮影ショータイム。太陽は見えなかったけど赤く染まった雲がそれなりに良い雰囲気を出してました。
この日は自分以外2人組の1PTのみでした。
<2日目>
◆抜戸岳分岐〜笠ヶ岳
2日目は予報通りピーカン。日の出の撮影を終えて出発。雪は締まっていて最高に歩きやすい。今回はここの稜線歩き目的で来たようなもの。こんなに最高の天気のGWなのに独り占めして良いんかいという感じ。ゆっくり撮影して遊びながら2時間近くかけて登頂。戻ってきてテントを撤収しさあ下山。しかしここから地獄の始まりとなるのはこの時点で知る由もない。
◆抜戸岳分岐〜杓子平〜笠新道
杓子平までは30分かからず到着。余裕余裕と思いながらこの暑さのせいで雪がさらに柔らかくなる。杓子平を超えると急坂の下り。自分の行きのトレースを使いながらズボズボ降りていく。とその瞬間、足元が崩壊し滑落。しかしここは斜度もまだマシでズルズル前向きで滑りながら、そろそろピック刺して止まるかという感じで余裕があった。ふう、しかし気をつけねばという感じで更に進む。そして5分も経たない内に再び滑落。今度はヤバい、速い。即ピック刺すも止まらない、木か何かにあたって一回反転し再トライ、ようやく制止し安堵。滑落距離10mといった感じ。2回の滑落で一気にテンションが下がる。
2200m付近でアイゼンを外すもこの先の雪渓のトラバースと下りは超慎重に進む。雪は更に柔らかくなり、足元が崩壊するか踏み抜くかのロシアンルーレット状態。下りのこの辺りがまさに今回の核心でした、、、
雪がなくなってようやく登山口が近づいてくると、前方30mからガサガサっと大きな黒い物体が。熊や。ピタッと止まり、目を合わせない。自分の下10mくらいの所を横切っていく。幸い敵意は無い感じだった。行こうかと思ったときに再び前方から黒い物体が。2匹いたのかよ、という事は子連れ熊か。怖っ!襲われなかったのは本当幸いでした。そして付け忘れていた熊鈴を今更つける。
身も心も折れてようやく登山口まで戻ってきました。
GWは天気も良いけどどこも混みそうだから静かな山は無いか、という事で選択した笠ヶ岳。実際行くとトレースなし、自分以外1PTのみとお望み通りの静かな山行を楽しめました。が、一方で雪渓のトラバースあり、雪庇越えありで基本的に登るのは適期では無い気がします。それでも素晴らしい稜線歩きが出来て大満足でしたが、もう次回以降ここは良いかなって感じでした。
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