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Yamareco

記録ID: 69439
全員に公開
沢登り
日高山脈

ニオベツ川野塚岳南西面直登沢〜野塚岳〜オムシャヌプリ〜南面沢

2010年06月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:45
距離
8.2km
登り
1,041m
下り
1,113m

コースタイム

4:30電気室裏-8:30野塚岳9:00-12:10オムシャヌプリ12:35-16:10トイレP
天候 薄曇りから晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年06月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
ニオベツ川南面直登沢から野塚岳へ
途中大きな雪渓が2ヶ所。どちらも上を歩きました。
ganリーダーの話では、この時期にこれだけ大きな
雪渓を見るのは初めてだそうです。
co1220の下降尾根を過ぎてからのオムシャまでの尾根歩き、
踏み跡は分かりづらく、藪コギもあります。
岩尾根の乗り越しもあります。
電気室裏の護岸を懸垂下降(4:30)
電気室裏の護岸を懸垂下降(4:30)
川の水は少なめ(4:43)
川の水は少なめ(4:43)
雪渓が見えてきた(5:23)
雪渓が見えてきた(5:23)
真中が落ちているので中を通る(5:25)
真中が落ちているので中を通る(5:25)
また雪渓です(5:32)
また雪渓です(5:32)
上を歩きます(5:33)
上を歩きます(5:33)
雪渓の上は落ち葉やらで汚れているので、沢靴で問題なく歩けます(5:34)
雪渓の上は落ち葉やらで汚れているので、沢靴で問題なく歩けます(5:34)
5分ほどで雪渓が切れてます(5:37)
5分ほどで雪渓が切れてます(5:37)
切れているところはスリリング(5:38)
切れているところはスリリング(5:38)
すぐ次の雪渓(5:47)
すぐ次の雪渓(5:47)
雪渓から沢への取り付きが微妙です(5:52)
雪渓から沢への取り付きが微妙です(5:52)
ここは右岸を高巻きました(6:02)
ここは右岸を高巻きました(6:02)
ここから怒涛の滝三昧が始まります(6:03)
ここから怒涛の滝三昧が始まります(6:03)
ganリーダーが見つめる中、みんな順調に滝登り(6:15)
ganリーダーが見つめる中、みんな順調に滝登り(6:15)
920mの分岐(6:27)
右の沢へ(6:43)
滝は続く(6:55)
水が少なくなってきました(7:24)
水が少なくなってきました(7:24)
滝登りも終わり、頂上への詰めを前に一休み。登ってきた沢筋がよく見えます(7:49)
滝登りも終わり、頂上への詰めを前に一休み。登ってきた沢筋がよく見えます(7:49)
斜度はますますきつくなる(8:04)
斜度はますますきつくなる(8:04)
コバイケイソウが咲く中を登る(8:10)
コバイケイソウが咲く中を登る(8:10)
頂上着(8:25)30分休憩して出発。その前に集合写真(8:55)
頂上着(8:25)30分休憩して出発。その前に集合写真(8:55)
オムシャヌプリへGO!(8:59)
オムシャヌプリへGO!(8:59)
アップダウンの先が遠い(9:11)
アップダウンの先が遠い(9:11)
co1220mで2名が下山。その後は笹漕ぎ・藪漕ぎだ(9:56)
co1220mで2名が下山。その後は笹漕ぎ・藪漕ぎだ(9:56)
岩を乗っこしたり基部を巻いたり(10:10)
岩を乗っこしたり基部を巻いたり(10:10)
稜線の風が弱くて暑い(10:29)
稜線の風が弱くて暑い(10:29)
後を振り向くと、野塚岳が遠くなりました(10:47)
後を振り向くと、野塚岳が遠くなりました(10:47)
オムシャはまだまだ(11:18)
オムシャはまだまだ(11:18)
最後の登り。道が分かりづらい(11:52)
最後の登り。道が分かりづらい(11:52)
オムシャヌプリ頂上!(12:10)
オムシャヌプリ頂上!(12:10)
野塚岳から長くて暑かった(12:12)
野塚岳から長くて暑かった(12:12)
先は長いので一休みで出発(12:33)
先は長いので一休みで出発(12:33)
オムシャヌプリ(双子山)のコルへ(12:49)
オムシャヌプリ(双子山)のコルへ(12:49)
コルから岩の急斜面を下ります(13:54)
コルから岩の急斜面を下ります(13:54)
岩斜面がまだまだ続くので一休み(13:54)
岩斜面がまだまだ続くので一休み(13:54)
ガレ場の石も不安定(14:20)
ガレ場の石も不安定(14:20)
長くて暑いガレ斜面から川原歩きが終わり、やっと最後の渡渉で目の前に駐車場(16:01)
長くて暑いガレ斜面から川原歩きが終わり、やっと最後の渡渉で目の前に駐車場(16:01)

感想

☆☆☆☆☆
感想(ganリーダー)
★順調
初心者沢オフミは直ぐに定員をオーバーしていた。
沢登りに関心を持つ人が多くなっていることは嬉しいことだ。
既に初心者の域を脱しつつあるイワさんにサブリーダーを頼み、北見からはくりさん、山ちゃんの心強い参加を得て、決行する。
岩見沢から申し込んだkonさんは全くの沢初心者、peiさんは釣り程度の沢歩きということだ。
山岳会で鍛え始めたうしほーさんも沢は発寒川程度らしい。
天気に恵まれ計画は順調にスタートした。
追分駅でkonさんを拾い、富川ですがちゃん、yamaojisanの道南組と合流する。
三石で温泉に浸かり、17時丁度に天馬街道上二俣のトイレに着く。
テントを張って宴会の準備をしていると北見の山岳会が到着する。
HYMLの会員もいるというから一緒になって合同前祝いは17時半にスタートる。
ジンギスカンを囲みながら酒が進む。
山ちゃん、すがちゃん差し入れのネギが美味い。
yamaojisanから漬物が振舞われる。
酔った私が一番先に寝たようだ。
すがちゃんのマットを枕にしていて翌朝怒られた。

★肝
3時過ぎに目覚めた。
薄い膜がかかった空だが、暖かい朝を迎える。
装備を整えトンネル横から入渓したのは4時40分だ。
サブリーダーのイワさんを先頭に水量の少ない沢を遡行する。
正面にはガレた西コルへの沢が見える。
暖かい空気が発汗を促し、早くも汗だくだ。
730で雪渓がしっかり残る。
ここは上から行くと、先でまた大きな雪渓だ。
雪渓からの取り付けで少し戸惑う。
一旦は右から行こうとしたが、ちょっと微妙だ。
左からの高巻いて越えた先から本格的な滝登りがスタートする。
920分岐で休憩する。
汲んだ水をガブ呑みするほど汗をかいているのが分かる。
右に入ると先で最大の難所だが、先行した私が出したザイルは何の役にも立たなった。

初心者を含めて皆確保無しで上がってきたのには驚いた。
その後も怒涛の登りがそれぞれのレベルに合わせて直登するが、2度ほどマリッカさんがズルっとして肝を冷やす。
初心者には2,3度シュリンゲを出す場面はあったが、一気に上がる高度感にはれていたことだろう。
いつもは左を行く分岐を右に取り、まさに山頂の10m東の踏み跡に出た。
先着したイワさんが大きい体と手で後続者達を迎えた。
初めて沢をやった北見のYさんが言った。
「これははまるわ」。
konさんの満足しきった表情が私をまた満足させていた。

★隊列
全く風のない山頂からは霞がかかった日高の山並みが一望だ。
いつもはラーメンを作るが、オムシャへの縦走が待っているので長居はできない。
30分休みオムシャへ向かう。
1220峰で北見のAさんが南西尾根を下る。
外のメンバーに意志を聞いたら全員がオムシャへ行くという。
くりさんを付き添いにして二人に見送られ先を急ぐ。
しかしここからが大変だった。
5,6年は縦走していないかった私のイメージとはすっかり変わっていた。
踏み跡はうっすらと残っている程度で、藪漕ぎが続く。
しかも風のない歩きは皆の体力を奪っていく。
イワさんを後尾に付いてもらい、先頭は私と山ちゃんで踏み跡を探し、藪を漕ぐ。
過去2時間前後で踏破していた稜線だったが、単独の体力派でなければ今は無理だろう。

オムシャ山頂への登りにかかる。
短かった隊列が長くなる。
12時丁度に山ちゃんが着いてから20分後に最後尾の山彦さんとイワさんが着いた。
ここも風はさっぱりない。
ジリジリと照りつける太陽が邪魔者に思えた。

★分担
12時40分に山頂を後にする。
東コルに下りてから南の沢を下る。
落石が怖いから全員にそれを周知した。
沸き水が出たところで水をがぶ呑みして頭から水を被る。
少しだけ生き返った気がした。
長いガレ場では一層時間がかかる。
山彦さんの歩きが限界に思えてザックを分担する。
うしほーさんが足を痛め、Kさんがザックを担ぐ。
林道に出るまではいつも以上に気が抜けない下りだった。
かつて知っている林道も草が生え、フキを採るには絶好の場になっている。
警察への計画書では15時着も1時間遅れて上二俣に着いた。

★奈落
予想を超える暑さと藪漕ぎはあったが、全員が無事下山できた以上に求めるものはない。

トイレで体を拭き、温泉は止める。
北見組と別れて3台の車が札幌へ向かったのは17時だ。
私が自宅に着いたのは丁度21時。
ビール1缶を呑み、ふなぐちの缶を開けたが空にする前に奈落に落ちた。

★おまけ
縦走路の荒廃は相当だ。
かつては気楽に縦走していたが、これからは2時間半〜3時間は見ておいた方がよい。
直登沢の素晴らしさは昔のままだ。

*************************************
感想(marikka)
HYMLの初心者沢オフミに参加してきました。先日3冊目の沢の本を
出したばかりのganさんの呼びかけに、北見からの5名と合わせて
18名が集まりました。
野塚岳は去年、滝が出始めた所から沢を離れ、藪こぎで登頂していますが
沢からは初めてです。まだ雪渓が残っているということで、沢靴で
雪渓を歩くことを心配していましたが、問題なく全行程沢靴で
歩くことが出来ました。

土曜の夕方、上二股トイレPに集まり、ジンギスカンで安着夕食会!
早々とテントに引き上げましたが、駐車場に張ったテントはアスファルトの
熱で、床暖の上に寝ているみたいで、寒さを心配しましたが、暑いぐらいでした。
朝、3時過ぎに目が覚めました。薄曇りながらお天気も良さそうです。
朝食やらなんやら支度をして、回送用の車を残し野塚トンネル入り口Pへ出発です。

電気室の裏にある護岸を懸垂下降で入渓です。
18名の初心者オフミとは言ってますが、みな様それなりにベテランっぽい。
ganさんの指示でiwaさんがトップで進みます。なかなか快調なペースで
ぐんぐん進みます。水は少なく歩きやすいです。歩きだして一時間ほどで
雪渓が現れました。真中が落ちているので問題なく沢の中を進みます。
間もなく川を覆う大きな雪渓です。中からは湯気(?)靄(?)が出ていて
涼しげです。大きな雪渓で安定しているので、上を歩きます。
5分ほど歩いて雪渓が終わり、沢を歩きます。10分ほど歩くと、また大きな雪渓です。
この雪渓も上を歩きます。ganさんによると、この時期に何度も登っているけど
こんなに大きな雪渓が残っているのは初めてだそうです。去年は雪渓のトンネルを
潜ったそうです。三股で雪渓が終わりました。
雪渓から沢に入る地点が、滝の落ち口近辺で、ちと微妙でしたね。

ここから怒涛の滝三昧が始まります。
微妙な難しい滝もありますが、登ることが出来ます。
でも、プチ滑落を2回しました。一度は足をかけた岩が剥がれて、
50cmほどずり落ちた。もう一回は、小さなホールドに沢靴が乗りきらず
1mほど滑落。後続のサブリーダーのクリさんがビックリしてホールドしてくれました。
申し訳ありません。イエローカードです。岩登りで少し登れるようになって
ちょっと自信過剰になっていたかもです。ここは先行者を見習い
ロープを出してもらいました。その後は、難しい滝もなく、でも簡単でもなく
みな喜々として登っていましたわ♪一時間半ほどの、怒涛の滝登りで原頭が
近づきました。水がだんだん減り、無くなったり現れたりしながら
頂上直下の登りです。藪こぎと言うほどのものはなく、20分ほどで頂上到着!

霞んでいますが、周りの山々を見ながら休憩。気持ちのいい風がなんとも
心地いい頂上です。昼寝したい気分です。30分ほど休憩して、オムシャヌプリへ
出発です。下りの稜線は風もそよそよと快適です。初めは道も踏み跡程度ですが
分かりやすいですが、co1220mの登りは笹かぶりで分かりづらい道です。
co1220mからの下降尾根から降りるのが、普通だそうで北見組の2名が
ここで下山することに。後の16名はオムシャへ向けて頑張ります。
稜線歩き、踏み跡があるとは言っても、ハイ松がかぶさり、岩場での
トラバースやらノッコシがあり、日は上がって暑さは増すわ、なかなかです。
最後のオムシャへの登りが堪えましたね。先行組と最終組、20分の差がつきました。
野塚からオムシャは2時間半ほどと聞いていましたが、なんと3時間を越して到着です。
ganさんもこの稜線は4・5年ぶりとか。以前はもっと踏み跡もはっきりしていたそうです。
そしてオムシャの頂上、風が弱い。汗がなかなか引かず、
水が足りなくなって、ganさんに分けてもらいました。
でも、この登りの大変さは、その後の下りの大変さの前兆だったかも。

オムシャヌプリは野塚岳と同じように双耳峰です。下りは双耳峰のコルまで下り
そこから沢に向かって下ります。コルまでは順調に降りますが
コルからの下りは急斜面、足場の石が不安定ななかを日を浴びながら下ります。
暑い。またも水が足りない。沢だよ、どこかで水が出てくるはずと頑張ります。
やっと水音がしてなんとか冷たい水が確保できました。でも、また伏流して消えました。
安定しない大きな石のガレ場を、疲れた足に鞭打って下ります。
踏ん張りが利かなくなっているので、転ばないよう慎重に降ります。
延々と続くかと思われたガレ場も少し変化して水の気配も。
仲間と励まし合いながら、水の流れに足をつけ、頭を冷やし頑張ります。
オムシャヌプリから3時間半かかって、やっと林道着。車までは
あと一息です。元気な仲間は、蕗採りの余裕も。もちganさんも!

野塚岳への沢登り、楽しかった。1220mの南西尾根から降りれば楽勝の
山かも。でも、オムシャへの道が遠くて暑くてバテました。仲間と
楽しく頑張れたのが最高の思い出になりました。
ご一緒してくれた仲間に感謝。そして初心者をサポートしてくれた
ベテランさん達に感謝。もちろんganリーダー、ありがとうございました♪

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