高龍寺から高龍寺ヶ岳
- GPS
- 02:07
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 477m
- 下り
- 480m
コースタイム
- 山行
- 1:56
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:08
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道 |
その他周辺情報 | シルク温泉(重曹泉、循環ろ過) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
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感想
遂に梅雨入りとなり、天気が見通しがたい日々が始まった。ここ数年の慣例では、今日あたり、ニッコウキスゲを見に越前に出張っていくタイミングだが、今年は花が軒並み遅めとなっている。それに天気は次第に下り坂で、土曜日の後半から雨が予想されている。となると、北陸遠征はリスクが大きい。一方、『ふるさと兵庫100山』完遂はいよいよ間近となっている。先週、但馬西部の久斗山と三成山の二つに登った結果、余すところ3座となったところだ。その3座とは、但馬東部の高竜寺ヶ岳と法沢山、但馬南部の朝来山である。高竜寺ヶ岳と法沢山をいっぺんに登ってしまえば、大手がかかる状況になっている。ということで、この2座に今週は登ることとなった。
先週は、体力のあるうちにキツイほうの山を登る、という発想でまず久斗山、次に三成山、だったが、結果的には一座目で疲れが出て、二座目が億劫になってしまった。そこで今回は、「余力を残して一座目を終える」という方針に切り換え、行程の短い高竜寺ヶ岳を先に登ることにする。高竜寺ヶ岳、法沢山ともに、最短で往復することで体力の温存を図る戦術でコースを選択した。その結果、高竜寺ヶ岳は高竜寺集落起点となった。高竜寺ヶ岳に高竜寺から登る、というのは、確かに正攻法の響きがある、などと後付けの理由もなかなか尤もらしい。
人気のない産霊神社駐車場に車を置いて外に出ると、そこはちょっとした展望台で、田植えの済んだばかりの田園と但馬の農村を見下ろして、しばしリフレッシュする。まずは産霊神社にお参りを、と思うが、社は石の階段の上。しかし、石段の横に小さな祠が二つあり、左に神社、右には仏様が祀られていた。いろいろと説明版のある仏様の祠で小さな銅鑼を鳴らし、願掛けをしたのち、まずまずの天気に感謝しつつ、林道へ歩を進める。防獣柵の扉を開けて舗装された林道を登っていくと、川の端にムラサキシキブやヤマボウシが花をつけている。ナツツバキがたくさんの蕾をつけて、開花のタイミングを見定めているようだ。やがて舗装が終わって目前に古いながらも立派な登山道看板が現れる。地元に愛されている山であることが伝わってくる。
山道が始まり、山頂までの距離を記した標識に導かれて、踏み固められた登山道を登る。支尾根につけられたコースながら、古い道に典型的な畝の間の溝状を行くので、風が阻まれて蒸し暑く感じる。汗が滴ってくる。そこで畝の上にあがると、風通しがよくなり、大分楽になった。左手下方には植林が行われているものの、基本的には温帯広葉樹林の中を行く心地よい道である。足元にオオイワカガミが散見されるようになり、間もなくして「イワカガミ群落」の標識が現れる。周囲はブナが主体となって、雪国の山の雰囲気が漂う。ところどころ、かぐわしい香りが漂ってくる。これはリョウブの花の香であろうか。高度を稼ぐにつれ、涼しさも増してくる。主稜線間近となったところで道は尾根の南を巻くようについている。毎年、雪融け時に削られると見えて、トラバース部分では道幅が狭まるが、谷側の傾斜は緩く、危険を感ずることはない。そして主稜線に乗りあげれば、あと一息で山頂だ。
山頂は広く眺望が開けている。例によってキアゲハの雄が、山頂の領有権を主張するかのように徘徊する。いくつもの手製山名板のほかに、ここから見える山々の名を記した金属製の支柱が立っている。東床ノ尾山、西床ノ尾山、来日岳、蘓武ヶ岳など既登の山々の他に、この後登る予定の法沢山や未踏の数座の名が記されていた。山頂からは日本海も見渡せるはずであるが、うっすらとぼやけて判然としないのが残念だ。濃淡のある曇空だが、時に薄日も差している。時間も思いのほか早い。これならば第二座目にチャレンジすることも可能だろう。
ゆっくりしていたい気持ちを振り払って、下山を開始する。今日この山に登ったのは我々だけなのだろうか。誰にあうこともなく、静かに歩く。登りはそれなりに時間を要したが、帰りは意外なほど簡単に林道まで下りついた。時計の針はまだ10時を回ったばかり。ここは出石の東に位置していて、蕎麦で名高い地域であり、時間が合えば昼飯には蕎麦を、と思って蕎麦屋情報も準備してきたのだが、開店までまだまだ随分と時間がある。午後は雨が心配だし、二座目はなるべく早く登り始めたい。ということで、出石蕎麦はまたの機会にすることとして、きょうはいつものように菓子パンランチを第2座目でとることになる。気合を入れて法沢山の登山口となる出石町奥小野にカーナビを設定し、産霊神社前を後にしたのだった。
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