光岳 百名山の最後になりがちな南ア最南部の手強い山


- GPS
- 15:25
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,507m
- 下り
- 2,412m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:20
天候 | 曇りがちだが、時より陽が射す。夜は雷雨になったが、未明にはやむ。 2日目も同じような天気で、下山後晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道座光寺スマートインターから下道。飯田インターでも行けます。 下栗の里周辺は道路の通行止めが発生しており、車のナビではたどり着けません。実際に諦めた人や山小屋に18時近くに着いた人もいました。 非常に分かりにくい下栗の里入口から入り大きく迂回して一車線の狭い道を長く通行する必要があります。光小屋・川根本町のホームページ参照。 芝沢駐車場は、50台くらい停められ簡易トイレが2箇所有りますが、その手前にも15台くらい停められます。 協力金1000円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
易老渡までの林道で河川の工事現場側から元の林道に戻る際にUターンする箇所が有り、暗い時間帯はヘッドライトでは分かりづらくて少し迷った。 易老渡から先は本格的な登山道になり急登が続く。標高1400メートル台の面平からは斜度は緩むが、危険箇所が有り、滑落注意の看板がある。易老岳から光岳までは樹林帯の中の稜線歩きで、最後は岩場の急坂になる。 |
写真
感想
光岳は南アルプス最南部の2500メートル峰で、ハイマツ、高山性植生の南限地帯でもあります。それらを考慮して百名山に選ばれたようですが、同じ南アルプス南部の赤石岳や聖岳と比較するとなんとも地味な山です。イザルヶ岳からは大展望が得られるものの、そのほかは樹林帯の中をずっと歩くことになりますから展望はほとんどありません。意外なことに光岳山頂で聖岳方向の木が切られて開けており、曇っていましたが展望があったのは嬉しい誤算でした。
茶臼小屋からアタック装備でピストンされる方が結構いましたが、多くは芝沢ゲートから1泊をする行程で登って来られます。芝沢ゲートから光岳まで標高差1900メートル弱、標準コースタイムで10時間ですから、なかなか大変な登りになります。6時を過ぎてスタートされると、急登箇所で気温が上がり相当体力を削られると思います。皆さん、とてもしんどそうにしていらっしゃいました。光小屋では、到着は15時までを推奨しており、なるべく早くからの登山開始をお勧めします。
百名山を目指している方にとって、南アルプス南部の四山をいっぺんに登る方はほとんどいませんので、少し離れた最南部の光岳は残ってしまいがちな山だと思います。登山当日も光岳で100完登の方と出会い、記念の写真をお撮りしました。光石から戻って来た時にそれまで無人の山頂でちょうどお会いしましたので、1人だけで完登になる場面を避けることができて大変感謝されました。色々な思い出をお聞きしてみて、北海道の旭岳・トムラウシ山・十勝岳の縦走と幌尻岳の沢登りができなかった年の苦労した登山が一番思い出深いとお話されていました。
なお、芝沢ゲートまで車で来られる方は、ナビで案内される道は現在通行止めですので、ご注意ください。光小屋・川根本町のホームページで迂回路を見ることができますので、スクリーンショットに撮って確認しながら通行することを強くお勧めします。迷って登山自体を諦めた方や、光小屋到着が18時になった方もいます。特に暗くなってからは道に迷いやすいので、できれば前日の明るいうちに駐車場に到着して車中泊されるのが安全かつ早立ちできるのでお勧めです。
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