ヌクビ沢コースから巻機山 〜紅葉と絶景 ※私には無謀なコースでした〜
新潟県
zelvia
体力度について
- GPS
- 09:39
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,451m
- 下り
- 1,448m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
ヌクビ沢コースは、沢登り等の経験がないと非常に危険だと思います(+_+) 新潟県警のHPに、巻機山の登山情報があります。 ↓ http://www.police.pref.niigata.jp/osirase/sangaku/s9makihata.html それによりますと、 「ヌクビ沢コースと割引沢コースは、難易度は高く、体力及び技術を備えた上級者向けのコース」 「遭難多発場所は、鎖のない岩場のへつりや、草付きの斜面で、転落・滑落によるものが多く、グループで行動する場合は補助ロープを携行して、安全を確保して登山に努めて下さ い。 特に両コースとも落石が多く、中には落石による死亡事故も発生しております。危険箇所としてはアイガメの滝や行者の滝など、滝の高巻き中の転落が多く発生しています。」 とのことです。 やっぱりでしたか…。 |
写真
本当の最高地点がこの先にあるとは知らずに、下山してしまいました(^^;。知っていたとしても、もうそんな余力はなかったかも。
途中で出会ったグループの方が、避難小屋を過ぎた後、「クマを見た。とても速いスピードで稜線を登り、米子沢方面に向かった。」とおっしゃっていたので、このあたりを登っていたのではないかと推測しています。
1
装備
| 備考 | ヘルメット等、沢登りの装備が必要です。 |
|---|
感想
「下山しての感想をひとつだけ述べよ。」と言われれば、間違いなく「無事に下山できてホッとしています。」との一言に尽きます。
今回の山行は、大きな反省をしなければなりません。せっかく行くのにピストンは面白くないなあ、と思いこのコースを選択しました。「日本百名山を登る 上巻」(昭文社)の巻機山の項にも、このルートが紹介されていました。その本にも登山口の案内板にも「健脚向き」とありましたので、まあ根性出せば行けるだろうという甘い考えで入山してしまいました。
しかし、実際は、大変厳しいコースでした。足元は崩れ、四つん這いで登る道の連続。どこに手を掛ければよいのかも不安。いつ滑落してもおかしくない状況でした。落ちれば岩にぶつかり沢に突き落とされる、そんな緊張の連続です。「健脚者向き」ではなく「経験者向き」または「熟練者向き」が正しいと思います。
でも、コース途中で会った経験者の方々は、皆さん、「最高だったでしょ！」「楽しかったなあ。」とおっしゃっていましたから、その道の経験者や沢登りの方にとっては、私が「非常に危険」ととらえるほどのコースではないのでしょう。
テレマークスキーツアーに例えれば、初中級の神楽峰・根子岳・三田原山あたりを滑れるようになった。ちょっと自信をつけたところで、いきなりよく知らない山に行ったらとんでもなく急斜面のシュートに入り込んでしまい、岩に挟まれた狭いルートを滑らなければならない。転倒したら大けが間違いなし。場合によっては命にかかわるという状況になってしまった、といった感じでしょうか。上級者から見れば、「サイコーの斜面♡アドレナリンバクバク〜！」というような感じ(笑)
結局は、自分の技量に対して、このコースは難しすぎた、ということになります。しかし、私と同じようなピストン以外のコースで…という考えで入山した方が他にもいらっしゃいましたので、改めて注意を喚起しておきます。
さて、危険性はさておき、確かにコースは絶景と紅葉に満たされており、素晴らしい景色です。大小の滝が無数にあり、変化に富んでいました。
渡渉したあと、急斜面を草を掴みながら登っていると、数人のグループの方が「おーい、戻れー！」と大声を上げているのが聞こえました。グループ内で誰か事故に遭ったのか？と思いましたが、そのグループの方たちは、誰も戻っていないので「変だなあ」と思っていました。しかし、そのうち藪に入り込んでしまい立ち往生。休憩がてら後続のグループを待ちます。すると、彼らは渡渉した後、沢沿いに進んでいきました。その時になって、「あの『戻れー』の声は、私に向かってかけてくれた言葉だったのだ」と気づいたのでした。
その後、道を戻って事なきを得ました。そのグループの方々に再びお会いし、お礼を言えましたが、踏み跡もついているので、間違える人が多いとのことでした。ヤブ漕ぎを2時間すれば稜線に出るようなのですが、それはそれで厳しいです。
テレマークスキーの下見のつもりで行ってみた巻機山でしたが、私のこれまでの中で最もヤバかった山行となりました。ちゃんと事前調査をしておく必要がありますね。猛省。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
割引岳の最新記録
ニセ巻機山の最新記録
御機屋の最新記録
zelviaさん、こんばんは。
絶景と素晴らしい紅葉、巻機山の秋を堪能されましたね。
初めてのコースに一人登山、ご無事でなによりです。
ソウシシヨウニンジン、初めて知りました。最初トチバニンジンかと思いましたが黒いペンキを垂らした様な実がそうっだのですね。勉強になりました。
Landsberg
Landsberg様
本当に無事で何よりの反省山行でした…。
ソウシシヨウニンジンは、ネットで調べてもよくわからず、ヤマケイの「山に咲く花」をペラペラとめくっていたら偶然見つけることができました。最初は、殻がかぶっているのかと思っていました。
Landsbergさんのレコは、山行記録だけでなく、花図鑑としてもいつも活用させていただいています。今後ともよろしくお願いいたします。
zelviaさん こんばんは。
昨日、同じ時間帯にヌクビ沢コースを登っていて、途中何度かお話をさせて頂いた夫婦二人です。私達もピストンではつまらないからと沢コースを選択しましたが本当にキツかったですね。zelviaさんが私達を追い越して上の方からこちらに手を振って下さってとても嬉しかったです。お互いに無事を祈りお別れしましたね。「おーい、戻れー」と言ったグループの方達には私達も非常に助けられました。あの後稜線まで、あの方達の後を追って登りきりましたよ。最後の稜線に出るまでの急登??あれを急登と言って良いものか？崖登り??は本当にキツかったですね。zelviaさんの今回の山レコを読んで、私達も全く同じ思いです(>_<)甘い考えでは決して行ってはいけないコースでした。ただzelviaさんをはじめ、お声を掛けて下さった方々に感謝感謝の一日でした。
私達も東京に住んでいます。港区でうどん屋を営んでいます。お時間があったら是非遊びに来て下さい。巻機山トークで盛り上がりましょう。＼(^o^)／
浪速かすうどん むねひろ です。
改めて、昨日は本当にありがとうございました。
slugger0503さん、こんばんは。返信が遅くなり、申し訳ありません。
先日のヌクビ沢コースではお世話になりました。
本当に本当にキツいコースでしたね(^^;事前調査の必要性を高く感じた山行でした。でも、sluggee0530さんや いろいろな方にお会いできたことにより、精神的にはかなり助かりました。あのコースで誰にも会わなかったら、そうとうの不安と緊張感から手足が震えて、事故になっていたかもしれません…。
さて、浪速かすうどん むねひろさんのHPを拝見させていただきました。かすうどんって初めて知りました。是非、巻機山トークを楽しみに遊びに行かせていただきたいと思いま〜す。
また、猫ちゃんをたくさん飼っていらっしゃり、２泊は無理とのことですが、１泊なら大丈夫なのでしょうか。どのように対応しているのですか？ちょっと興味をもちましたので。
今後は、お互い安全な山行を楽しみましょう(^^♪
ZELVIAさんの感想を読んでいて、「勇気あるZELVIAさんが、こう言うんだから、さぞかしハードなんだろうな。」と思いました。私の持っている本の地図では、存在は分かりますが、はなからコースとして書かれていない感じでした。無事で何よりでした。お互いに無理はやめましょう。と言いつつ、来週は赤岳に行ってきます。（代休で）いつかZELVIAさんと登る時の下見をしてきます。
kazu8760さん
こんばんは。
kazu8760さんがお持ちの本は正しい！(笑)
というより、一般の登山者向けの本ですね。帰宅してから書店で山地図を見たら破線になっていました(^^;。やはり厳しいわけです。
無理は、退職してからにしましょう！
さて、レコが更新されていないので、いつが代休なんだろうと思っていましたが、今週末〜来週始めなのですね。赤岳レコ楽しみにしています。赤岳、ハードなら行きますが、デンジャラスはもう勘弁です(笑)
お返事ありがとうございます(o^^o)
猫は犬と違い散歩も無いので結構飼いやすい動物です。お水とご飯があれば、2〜3日は全然お留守番してくれますよ。私の知り合いなんて、平気で1週間位の旅行に行きます。^_^;
一匹だと寂しがると思いますが、うちのように多頭飼いしていると、猫同士の方が良いみたい?
ただし、トイレをキレイにしてあげないととても嫌がります。一日一回は大きいものをするので、うちは二日が限度かと判断してそれ以上家を空け無いようにしています。まぁ、帰って来ても彼らは知らんぷりですけどね(>_<)
わんちゃんは登山でも連れている方を見かけますが、流石に猫は・・(@_@)
あっ、それからzelviaさんは自転車もやっておられるのですね。私達も登山をする前はマウンテンバイクで山に行っていました。その後、主人だけロードバイクをやっていましたが、いつの間にか登山に変わってました。
是非とも遊びに来て下さい！長々とすいません。
餌と水で一週間の旅に…！猫、恐るべし(笑)
我が家の犬では考えられません！
猫の意外な一面を知ることができました。
アウトドア系でネコ派のうどん屋さん、素敵ですね(^_-)-☆
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する