氷ノ山《関西百名山》
兵庫県
鳥取県
山キチどん
その他5人 - GPS
- 05:25
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 692m
- 下り
- 694m
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標高グラフを拡大| 天候 | 雨のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2008年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
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感想
京都市内で参加者をPick upし名神桂川PAでT田車と合流、雨の名神・中国道を走った。宝塚で渋滞にあった他は順調に進み国道29号線戸倉峠の手前で坂ノ谷林道に入ると、これがとんでもない悪路となり時速10〜20��/hでの走行となった。標高1,000mを越えた所で瀞川氷ノ山林道と交わり「←坂ノ谷コース登山口500m」、「殿下コース登山口4.0km→」の指導標が立っていた。当初は大段ヶ平（おおだんがなる）に車を1台回送し縦走を考えていたが、この先の林道に不通区間があるとの情報に坂ノ谷、殿下の両コースの周回に変更しここに車を置いた。
雨具を着込んで出発準備をしていると、Y本TCの靴がない！そうだ家の玄関に置いたまま積み込むのを忘れてしまった。大失態！仕方がないので運転してきた運動靴で登る羽目になってしまった。いつも山には運動靴などローカットの靴はダメと言っているのに情けない話しだ。
T野リーダーを先頭に坂ノ谷登山口へと向かった。幸い雨は小降りで大したことはない。氷ノ山までの距離は5.7�辧�標高差は500mしかない。途中に三ノ丸(1,464m)があるが大した登り返しではない。傾斜の緩やかな登山道を進み標高が増すと雨が霙に変り、笹藪の上がザワザワ揺れ、風は強いようだが直接当たることはない。登山口から1時間15分、殿下コースの分岐点に達した。皇太子殿下（徳仁親王）が登られたときに付けられたのか整備されたルートで“殿下”がそのまま登山道の通称になっている。殿下コースは林道から最短距離で氷ノ山に達することができる。
この分岐を見送ると避難小屋が現れ“三ノ丸避難小屋”と書かれた小奇麗な小屋があった。少し行くと三ノ丸(1,464m)山頂で展望櫓まで建っていて、「氷ノ山三ノ丸1,464m」と書かれた宍粟50名山の山頂標識があった。登山地図によると三ノ丸というのは兵庫県側宍粟市の呼びかたで、養父市や若桜町では“二ノ丸”と呼ぶらしい。
霙は止んだが濃いガスに覆われていて、展望が得られないのが残念だ。登山道はよく整備された緩やかなアップダウンの稜線が続き、茶色の小屋が見え出すともう山頂だ。記憶にある避難小屋と少し違うなと思ったら最近建った展望台で1階はバイオトイレになっていた。その先に氷ノ山(1,510m)山頂の1等三角点「氷ノ山」と避難小屋があった。小屋に入り昼食休憩を取った。1階は土間で壁に沿ってベンチがあり、2階には非常用の寝具も備えられた寝室スペースとなっていた。少人数なら泊まることも可能だ。中にいると風の音が凄まじい。でも外に出ると小屋の中で感じるほどの風ではない。鉢伏山・扇ノ山・三室山の山座同定のミッションを用意していたがこのガスで何も見えず中止した。
記念撮影をして、元来た道を引き返し殿下コース分岐に戻った。左に折れて殿下コースを下るとコース中ほどに仙人門と名づけられた殿下コースの名物がある。二俣に分れた木の根が門のようで立ったままで潜り抜けることができる。登山道は広く刈払われ整備が行き届いているが、濘んで滑りやすい。林道に達すると立派なトイレがあり扉を開けると自動的にエンジンが始動し屎尿の処理をするバイオトイレだった。
瀞川氷ノ山林道は舗装され駐車地点とは大違いだと思ったが舗装されているのは50mほど先までですぐにダートになった。暫く行くと一際大きなブナの木があり見事に黄葉して素晴らしい。大木2本の間から見るブナ林が額縁のように見えることから「額縁ブナ展望駅」と名付けられている。地元のカメラマンが三脚を据えて写真を撮っていたので挨拶すると、以前に撮った写真も見せてくれ誇らしげだった。そして福定の方から来たと言うので不通区間があるのでは? と思ったが通れることに間違いは無く、覚悟していた大迂回をせずに福定に行けそうだ。紅葉は標高1,000m以下の所で美しく、林道から見える山肌を楽しみながら駐車地点に戻った。
宿泊地の福定親水公園キャンプ場を目指して瀞川氷ノ山林道に入り殿下コース登山口の方に走った。最初はあの悪路の続きだが、ブナの駅から先は舗装とダート道が交互に現れ格段に走り易くなった。軈て横行渓谷に下りる林道を右に分岐し、氷ノ山南東稜を乗越した。ここが大段ヶ平登山口、神大ヒュッテ経由で登る登山道があり、広い駐車場が備わっている。林道は氷ノ山国際スキー場内を通り抜け50分程で福定親水公園に到着した。
キャンプ場は100mほど離れた所にあり、炊事棟の傍に場所を定め、山岳会備品の“鳥海山”と名付けられた6人用テントを張った。夕食はN田食当の厳選ビーフシチューをゴトゴト煮込み牛肉いっぱいのシチューで暖まった。食事が済むとテントに潜り込みドリンクタイム共同購入したビールの他は皆が持参したワイン、日本酒、焼酎、ウィスキー何でもある。話は盛り上がり、酒は進むが、そうそう飲めるものではない。いい心持で21時にお開きとし眠りに着いた。
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