記録ID: 7726080
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜
唐松岳・八峰尾根ルート(日帰り)
2025年01月22日(水) [日帰り]
富山県
長野県
greenpower
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:44
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,022m
- 下り
- 1,025m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 5:48
距離 9.4km
登り 1,022m
下り 1,025m
10:13
37分
上の樺
11:46
22分
唐松岳頂上山荘の分岐
12:23
38分
唐松岳頂上山荘の分岐
13:30
19分
上の樺
14:48
ゴール地点
| 天候 | 01/22(水)→はれ/雪/はれ/雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
■アクセス→長野道・あずみ野IC〜約60分。 ■駐車台数→70台。 ■トイレ→あり(冬期→利用可能) ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし(ゴンドラ八方駅で提出) ■24時間利用→可能。 ※ゴンドラ八方駅まで距離1.0km・徒歩15分。 ※周辺→トイレ・コンビニ・温泉・足湯・ガソリンスタンドあり。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■登山ポスト ゴンドラアダムの乗車券売り場で係員に提出します。 オンラインで登山届を提出した場合は画面の写真が必要です。 登山者とスキーヤーの登山計画書は別になります(用紙・ペン有り) 他に八方池山荘の入口に登山ポストがあります。 ■八方尾根スキー場第2駐車場(749m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 第2駐車場の周辺にはトイレ・コンビニ・温泉・足湯・ガソリンスタンドがあり便利ですが、車中泊の騒音と外国人が夜遅くまで騒がしいです。 ■ゴンドラ八方駅(774m) 第2駐車場から約15分でゴンドラ駅に到着です。 週末は登山者・スキーヤーを含めて200名〜400名が始発待ちになり、当日は約40名待ちでした。 1階がチケット売り場、地下にトイレと無料休憩所があります。 ゴンドラ1台とリフト2台を乗り継ぎ、出発地点の八方池山荘へ向かいます。 ※別称→八方駅・山麓駅と呼ばれます。 ■八方池山荘(1,883m) ゴンドラ八方駅から約30分で八方池山荘に到着です。 唐松岳の八方尾根ルートは八方尾根スキー場外になり、遭難・救助は有料なので山岳保険に加入しましょう。 八方池山荘の外トイレは冬期閉鎖、屋内のトイレは宿泊者専用なので登山者の最終トイレはうさぎ平テラスです。 ※登山コースタイムは八方池山荘↔唐松岳の往復区間のみ。 ■八方山ケルン(1つ目のケルン・1,972m) 八方池山荘から約20分で八方山ケルンに到着です。 八方山ケルンは白馬山岳にあり登山道から外れているので、わざわざ登山者は立ち寄りません。 八方尾根は広く悪天候では道迷いの危険があり、目印のケルンが6つ設置されています(第1ケルンは八方池山荘の裏側にあり、冬期の八方尾根は5つのケルンを通過) ※別称→石神井ケルンと呼ばれます。 ■第2ケルン(2つ目のケルン・2,006m) 八方山ケルンから約10分で第2ケルンに到着です。 冬期閉鎖中の公衆トイレを約100m通過すると第2ケルンがありますが、白馬岳側にあり登山道から外れているのでわざわざ登山者は立ち寄りません。 第2ケルンから八方池に向けて緩やかな登り坂です。 ※別称→息(ヤスム)ケルンと呼ばれます。 ■八方ケルン(3つ目のケルン・2,040m) 第2ケルンから約5分で八方ケルンに到着です。 顔の形をした八方尾根ルートで有名なケルンです。晴天時には正面に唐松岳〜不帰ノ嶮の稜線が見えます。 ■第3ケルン(4つ目のケルン・2,085m) 八方ケルンから約10分で第3ケルンに到着です。 眼下には雪に埋まった八方池があり、唐松岳を目指さない登山者や観光客が引き返す地点です。 晴天時には唐松岳〜不帰ノ嶮〜白馬三山が見える写真スポットですが、八方池にテントを張ると写真の価値が下がるようで避難される場合があるので注意が必要です。 ■下の樺(したのかば・2,130m) 第3ケルンから約10分で下の樺に到着です。 稜線に数少ないダケカンバが生えた場所で、冬期の幕営適地になりタイミングが合えば整地されたテント場が利用できます。 夏道は五竜岳側のトラバース路〜扇雪渓〜上の樺〜丸山へ向かいますが、雪崩の危険がある冬道は稜線を歩きます。 下の樺〜上の樺まで急斜面は渋滞する場所なので、急斜面(白馬岳側)をショートカットして登る事も可能です。 ■上の樺(うえのかば・2,263m) 下の樺から約20分で上の樺に到着です。 下の樺と広さは変わりませんが、標高が稼げて平地なので下の樺より幕営適地です(写真添付) 上の樺の先には丸山ケルンに続く八方尾根ルートで最大傾斜の急斜面が見えます。 八方池山荘〜唐松岳の中間点になります。 ■丸山ケルン(5つ目のケルン・2,429m) 上の樺から約40分で丸山ケルンに到着です。 第2ケルンから標高2,500m付近を覆っていたガスの中に入り、丸山〜唐松岳まで風速10m〜15mの暴風雪・ホワイトアウトで視界20mの環境に突入します(登頂者10名・敗退者2名) 当日は終日、晴れ予報でしたが下山時には雪が降り雪山は登ってみなければ分かりません。登頂リミットを12時に設定しており、70分あるので唐松岳を目指します。 ※別称→丸山と呼ばれます。 ■唐松岳頂上山荘の分岐(2,615m) 丸山ケルンから約60分で唐松岳頂上山荘の分岐に到着です。 季節を問わず丸山〜唐松岳頂上山荘の分岐が八方尾根ルートの核心部になり、岩場・ナイフリッジ・幅30cmのトラバース路があります。 今回は全行程をスノーシューで登る事がテーマですが、丸山〜唐松岳の区間は10本爪以上のアイゼンとピッケルが必須で安心感が違います。 唐松岳頂上山荘から唐松岳まで夏道は15分・悪天候の冬道は約30分掛かり、雪面と空の境界線が判別しづらく雪庇の踏み抜きに注意が必要です(どちらかと言うと五竜岳側に滑落すると助かる確率が高い) 唐松岳頂上山荘の周辺は吹き溜まりがあり、雪洞orテント泊の幕営適地になります。 ■唐松岳(2,696m) 唐松岳頂上山荘の分岐から約20分で唐松岳に到着です。 悪天候の山頂直下では五竜岳側の急斜面は高度感があり白馬岳側を歩きたくなりますが、張り出した雪庇を踏み抜き唐松沢へ数百m落ちるので注意が必要です。 山頂直下に距離50m・幅30cmのすれ違い不可のトラバース路があり、下山者4名を待たせて通過します。 写真を撮影して滞在時間2分で下山します。 ■唐松岳頂上山荘の分岐(2,615m) 唐松岳から約15分で唐松岳頂上山荘の分岐に到着です。 視界20m・風速15m・気温-15℃のホワイトアウトですが、安全圏の丸山ケルンまで慎重に下ります。 途中で日帰り登山者3名・テント泊登山者1名・スキーヤー4名とすれ違います。 ■丸山ケルン(2,429m) 唐松岳頂上山荘の分岐から約40分で丸山ケルンに到着です。 八方尾根ルートの核心部になり、岩場・ナイフリッジ・幅30cmのトラバース路があります。スノーシューの下山に加えて登山者・スキーヤーのすれ違いで時間が掛かり、途中で外れたスノーシューに気づいて探しに戻ります。 ■上の樺(うえのかば・2,263m) 丸山ケルンから約30分で上の樺に到着です。 当日は丸山ケルンより上部は悪天候で下部は晴天になり、無事に安全圏に戻りました。 山頂直下ですれ違った単独男性と八方池山荘まで下ります。 天候が安定して休憩をとる予定でしたが、リフト最終便が気掛かりになり下ります(当日の山行はトイレ・休憩・食事・水・行動食なしで下山) ■下の樺(したのかば・2,130m) 上の樺から約20分で下の樺に到着です。 下降路の道迷いポイントになり、下の樺から第3ケルンは逆くの字に尾根を左折します。 視界がある状況でも単独男性とおしゃべりに夢中になり、下樺尾根や五竜岳側の沢へ無意識に下降しそうになるので注意が必要です。 ■第3ケルン(2,085m) 下の樺から約20分で第3ケルンに到着です。 八方尾根を振り返ると丸山の稜線に日帰り登山者3名とスキーヤー4名を確認します。 スキーヤーがガラガラ沢へ下降する場面を見ながら下ります。丸山ケルンから第3ケルンまで下降するのに、話しながら60分掛かりました。登山者3名がリフト最終便に間に合わない可能性があり、リフト乗り場で後続に登山者3名がいる事を報告します。 五竜岳の遠見尾根でリフト最終便に間に合わない場合は事前に電話すると有料でリフトを動かしてくれますが、八方尾根は未確認です。 ■八方ケルン(2,040m) 第3ケルンから約10分で八方ケルンに到着です。 八方ケルン〜第2ケルン〜八方山ケルンの広い台地には多くのスキーヤーがいて、白馬岳側や五竜岳側の谷へどんどん滑り始めます。 ■第2ケルン(2,006m) 八方ケルンから約5分で第2ケルンに到着です。 ここでも機動力が高いスキーヤーが八方尾根ルートを登ってきます。 ここで雪が降り始めて、ゴンドラ八方駅まで降り続けます。 ■八方山ケルン(1,972m) 第2ケルンから約15分で八方山ケルンに到着です。 ようやく眼下に八方池山荘が見えて、10分下ると八方池山荘に到着して登山終了です。 ■八方池山荘(1,883m) 八方山ケルンから約10分で八方池山荘に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 唐松岳・八方尾根ルートの区間は距離→9.40m・標高差→863m・コースタイム→07時間35分になりますが、日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ■八方尾根ルートについて 唐松岳まで片道4.70kmの最短ルートですが、冬期は山小屋とトイレがありません。 ゴンドラ・リフトで簡単に標高を稼げる冬期の唐松岳は雪山初級に位置付けられていますが、その条件を満たすのは晴天・雪山経験者だけです。 登頂できても山頂写真の順番待ち・すれ違いの待機・トイレ・リフト最終便のタイムリミットがあります。 雪山初心者を引率する場合は、上記の理由で雪山が嫌いになる場合があります。 冬期の八方尾根ルートの難易度は、天候で天国と地獄の差が発生します。 ★ゴンドラ・リフトの運休について 登山口の八方池山荘まで到着できなければ登山者はゴンドラを利用する意味がないので、チケット売り場ではもっと強くアナウンスしてもらいたいと思います。 大行列を見てチケットを購入して早くゴンドラに乗りたいという心理状況になり、窓口の案内やチケットのバラ売り(リフトが停止中)に気が回りません。 悪天候時のゴンドラ・リフト停止は想像できますが、晴天時の強風によるゴンドラ・リフト停止は想像が困難です。 理由を問わずチケットの再発行・払い戻しはできないので、登山者は特に注意が必要です。 多くのスキーヤーは連泊して通し券(電子チケット)を購入しているので、ゴンドラに乗る待ち時間は少ないです。 日帰りの登山者は往復券を購入して全体の先頭に並んでも係員がチケットをもぎるので、電子チケットの多くのスキーヤーに抜かれます。登山者はチケット売り場に早く並ぶメリットがないので改善してもらいたいです(五竜岳も同じ状況) 八方池山荘にはゴンドラ1台・リフト2台を乗り継ぎますが、悪天候や強風では運転見合わせになります。チケットを買って待機するより、ゴンドラ・リフトが動き出してからチケットを購入した方が経済的です。 週末・連休の八方尾根には登山者とスキーヤーの数百人が歩き、渋滞が発生します。八方池山荘を10時過ぎに出発する場合は、15時20分のリフト最終便まで05時間20分で下山しなければなりません(休憩なし) 下山時に悪天候の場合は、登山者がスキー場内を下山する事は禁止されており、できる限りゴンドラリフトで下山できるように対応するそうです(係員に確認済みですが、状況や係員によって内容が変更する可能性あり) 往復券は2025年→4,400円、2024年→4,100円、2021年→2,980円。リフト最終便は2025年→15時20分、2021年→15時40分(夏→16時30分) ■登山ポストについて 唐松岳・八方尾根ルートには登山ポストが1つあります。 �“�方池山荘 登山ポストはありませんが、ゴンドラ八方駅のチケット売り場で登山届を提出しないと登山者は往復券が購入できません。オンラインで提出した場合は、画面の写真を提示する必要があります。 登山計画書は事前にオンライン提出が可能です。 ■水場について 唐松岳・八方尾根ルートには水場がありません。 季節を問わず八方尾根ルート(八方池山荘↔唐松岳)には水場がないので、必要な飲料水を担ぐ必要があります(唐松岳は雪山なので雪を食べながらの登山が可能) 今回は0.5Lを担ぎ上げて、0.5L残りました。 ■駐車場について 唐松岳・八方尾根ルートには複数の駐車場があります。 �“�方尾根スキー場第2駐車場(無料) ゴンドラ八方駅の周辺に有料駐車場あり(1日1,000円) 八方尾根スキー場第2駐車場からゴンドラ八方駅まで距離1.0km・徒歩15分です。 ■山小屋の営業について 唐松岳・八方尾根ルートには山小屋が2つあります。 �“�方池山荘 ��唐松岳頂上山荘 �，歪滅�営業で前泊すればゴンドラ・リフトの営業時間前に登山が可能で山頂のご来光が期待できる。 �△賄澳�閉鎖中でテント泊登山者の幕営適地です。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ■マーキングについて 唐松岳・八方尾根ルートにはケルンが6つあります。 八方池山荘の裏側に第1ケルンがあるので通過するケルンは5つになりますが、八方山ケルンと第2ケルンは登山道から離れているので立ち寄る登山者は少ないです。 八方池山荘から森林限界なので樹木にピンクテープは巻かれておらず、冬期の八方尾根ルートにはケルンと山頂柱しかないので、道迷いに注意が必要です。 ■天候や服装について 唐松岳・八方尾根ルートは樹林帯がなく、風の影響を受けるので 防寒・防風対策が必要です。 当日は気温-4℃から-15℃あり、平均気温は-10℃です。 悪天候では装備や服装に気を配り、体調管理が必要です。 ■幕営適地について 唐松岳・八方尾根ルートには、4つの幕営適地があります(写真添付) �＿爾粒髻´⊂紊粒髻´�扇雪渓 �づ眈廠拂詐綮柿� 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ■熊の出没について 唐松岳・八方尾根ルートは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 「熊はいない」 「冬眠している」という思い込みは非常に危険です。 ■山バッジについて 唐松岳・八方尾根ルートには営業している山小屋が1つあり山バッジを販売しています。 �“�方池山荘 ■山行で装備を携帯する必要がなくデポする場合は、登山道から外れた場所や必ず施錠しましょう(ワイヤー・南京錠) 高額な登山装備の盗難に最大の注意が必要です(特に雪山装備) ■八方尾根スキー場第2駐車場まで国道148号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ■唐松岳・八方尾根ルートでは登山者のすれ違いは登り→8名・下り→8名(スキーヤー4名)です。 日照時間が長くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキュー・ルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ■スノーシュー・ヘルメット・冬靴は全行程で使用しました。 10本爪アイゼン・チェーンスパイク・ピッケル2本は携帯しましたが未使用です。 ■緊急時の連絡先 大町警察署(長野)→0261-22-0110(代表） ■今回の山行の危険箇所 �‥眈廠拂詐綮柿颪猟床爾隆箴譬�滑落・落石。 ��頂上山荘の直下・山頂直下のトラバース→滑落。 �２爾粒鬚硫執漓�道迷い(下樺尾根へ下降しない) �と�方池山荘〜丸山→道迷い(ホワイトアウト) ■八方尾根スキー場第2駐車場→08時05分に気温-7℃、唐松岳→12時08分に気温-14℃、八方尾根スキー場第2駐車場 →15時48分に気温-1℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時48分、日の入り→17時14分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です。 ■唐松岳・八方尾根ルートの唐松岳頂上山荘の直下では落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 雪崩・落石を発見した場合は、周囲の登山者に恥ずかしがらず大声で「アバラーンチ」「ラーク」と知らせてあげましょう。 ■唐松岳・八方尾根ルートにはトイレが4つあります。 �“�方尾根スキー場第2駐車場 �▲乾鵐疋虍�方 ��うさぎ平テラス �と�方池山荘 �ヂ�2ケルンの公衆トイレ �´↓�は利用可能 �そ蒜饉埓賤僉´ヅ澳�閉鎖 原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ■唐松岳・八方尾根ルートでは、スマートフォンの電波が10割入りました(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です(充電ケーブル含む) ■登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ■積雪期は先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が雪・氷で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ■標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所・積雪量を観測しながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ■登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ■登山では、食事(行動食)・水くみ(水作り)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて滑落・雪崩・落石など危険回避に神経を使いましょう。 ■積雪期は強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグルがあると便利です。 ■今回の山行 雪山の長距離山行に備えて、全区間をスノーシューで歩いて唐松岳を目指します。 当初は快晴の予定でしたが、丸山〜唐松岳まで気温-15℃・風速15mの暴風雪になり厳しい状況で登頂しました。 スノーシューは幅30cmのトラバース路・岩場の通過・下降には不向きですが、悪天候の中でフィールドテストが出来て満足です。 ■八方尾根スキー場第2駐車場の10km圏内はガソリンスタンド・コンビニがあり、とても便利なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で唐松岳を楽しんでください。 |
| その他周辺情報 | ■白馬八方温泉・八方の湯 ■営業時間→10:00〜21:00(最終受付20:30) ■休館日→なし。 ■料金→大人850円、小人500円、幼児300円。 |
写真
白馬八方尾根スキー場第2駐車場(749m)
※ゴンドラ八方駅まで距離1.0km・徒歩15分。
※ゴンドラ八方駅まで距離1.0km・徒歩15分。
①ゴンドラ八方駅のトイレ(774m)
※小便器8台、電気・水道あり。
※小便器8台、電気・水道あり。
ゴンドラ八方駅(774m)※ゴンドラ1基・リフト2基が運転中か要確認(強風で運転中止でも購入後は払戻しなし)、登山届の提出あり。
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1/22 8:25
ゴンドラ八方駅(774m)
※ゴンドラ1基・リフト2基が運転中か要確認(強風で運転中止でも購入後は払戻しなし)、登山届の提出あり。
※ゴンドラ1基・リフト2基が運転中か要確認(強風で運転中止でも購入後は払戻しなし)、登山届の提出あり。
往復乗車券4,400円(774m)※チケットの紛失に備えて写真を撮影しておくと対応あり(2024年→4,100円・2021年→2,980円)
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1/22 8:30
往復乗車券4,400円(774m)
※チケットの紛失に備えて写真を撮影しておくと対応あり(2024年→4,100円・2021年→2,980円)
※チケットの紛失に備えて写真を撮影しておくと対応あり(2024年→4,100円・2021年→2,980円)
うさぎ平テラスの気象条件(1,397m)
※登山者の最終トイレ、八方池山荘のトイレ(宿泊者専用)
※登山者の最終トイレ、八方池山荘のトイレ(宿泊者専用)
アルペンクワッドリフト(1,397m)
※左→スキーヤー、右→登山者。
※左→スキーヤー、右→登山者。
リフト最終便→15時20分(1,833m)
※06時間20分〜06時間50分で下山する必要あり。
※06時間20分〜06時間50分で下山する必要あり。
八方池山荘(1,833m)
※トイレ(宿泊者専用)・山バッジあり。
※トイレ(宿泊者専用)・山バッジあり。
スキーヤー9.5割、登山者0.5割(1,833m)
※登山者12名→登頂者10名。
※登山者12名→登頂者10名。
BCスキーヤー(1,919m)
※右→深さ2m以上のクレバスあり。
※右→深さ2m以上のクレバスあり。
八方山ケルン(1,972m)
※ 八方池山荘から1個目のケルン。
※ 八方池山荘から1個目のケルン。
スノーシューを装着(2,019m)
※八方池山荘↔︎唐松岳の全行程でスノーシュー着用。
※八方池山荘↔︎唐松岳の全行程でスノーシュー着用。
怪しい雲行きの八方尾根(2,080m)
※丸山〜唐松岳は吹雪・風速15m・気温-15℃。
※丸山〜唐松岳は吹雪・風速15m・気温-15℃。
1つ目の急登(2,143m)
※赤→冬道、青→直登、渋滞するので直登もあり。
※赤→冬道、青→直登、渋滞するので直登もあり。
丸山から地獄の始まり(2,354m)
※唐松岳まで残り2.0km。
※唐松岳まで残り2.0km。
登頂を諦めない登山者(2,511m)
※唐松岳まで残り1.1km。
※唐松岳まで残り1.1km。
視界30m・風速10m・気温-11℃(2,553m)
※登頂リミットを12時に設定。
※登頂リミットを12時に設定。
①危険ポイント(2,636m)
※赤→冬道(幅30cm・高度感あり)、青→直登。
※赤→冬道(幅30cm・高度感あり)、青→直登。
②危険ポイント(2,636m)
※赤→冬道(幅30cm・高度感あり)、青→直登。
※赤→冬道(幅30cm・高度感あり)、青→直登。
唐松岳頂上山荘の分岐(2,615m)
※2個目のビバーク適地(吹き溜りに雪洞が掘れる)
※2個目のビバーク適地(吹き溜りに雪洞が掘れる)
唐松岳の山頂直下(2,620m)
※山頂まで10分で敗退した登山者。
※山頂まで10分で敗退した登山者。
山頂直下のトラバース路(2,676m)
※幅30cmですれ違い不可、左側の雪庇に注意。
※幅30cmですれ違い不可、左側の雪庇に注意。
唐松岳の山頂柱(2,696m)
※ 視界20m・風速15m・気温-15℃。
※ 視界20m・風速15m・気温-15℃。
幅30cmのトラバース路(2,673m)
※足を交差するので滑落に注意。
※足を交差するので滑落に注意。
不帰の嶮へ向かう外国人スキーヤー(2,633m)
※トラバース路にスノーシューを落として回収する。
※トラバース路にスノーシューを落として回収する。
①うさぎ平テラスのトイレ(1,397m)
※小便器11台、電気・水道あり。
※小便器11台、電気・水道あり。
②うさぎ平テラスのトイレ(1,397m)
※大便器7台、紙あり。
※大便器7台、紙あり。
ゴンドラ八方駅の登山届の記入台(774m)
※営業終了後で撤去済み(登山ポストなし→窓口で提出)
※営業終了後で撤去済み(登山ポストなし→窓口で提出)
ゴンドラ八方駅を通過(774m)
※八方尾根スキー場第2駐車場まで距離1.0km・徒歩15分。
※八方尾根スキー場第2駐車場まで距離1.0km・徒歩15分。
八方尾根で回収したゴミ(1,000m)
※スキー場周辺は外国人が捨てたゴミが多数あり。
※スキー場周辺は外国人が捨てたゴミが多数あり。
装備
| 個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
風速計
モバイルバッテリー10000mAh6個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山届(控)
腕時計
ザック30L
スマートフォン2台
ゴミ袋
現金
ココヘリ発信機
ザックカバー
三脚
ストック
サングラス
熊鈴
帽子
冬靴
インナーシャツ(半袖)
靴下(冬用)
毛帽子
ハードシェル(上下)
ゲイター
バラクラバ
タイツ(冬用)
ミドルシェル(上)
ベースレイヤー(長袖)
冬用グローブ
テムレス(冬用)
ゼリー飲料
パン2個
ちくわ5本
塩あめ4個
粉末アミノ酸4本
チョコバー2個
ようかん
スノーシュー
ピッケル2本
10本爪アイゼン
ウエストバッグ
手ぬぐい
水0.5L
お茶0.5L
練乳チューブ
カロリーメイト4本
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|---|---|
| 備考 | ■往復券の紛失に備えて写真を撮る(払い戻しなし) ■リフト最終便に遅れた場合に備えて連絡先を調べる。 ■ゴンドラとリフトが動いているかしつこく確認する(ゴンドラだけ動いても意味がない) ■登山者は早く並んでも電子チケットのスキーヤーに追い越される。 ■登山届はチケット売り場で提出しないと往復券は買えない。 ■リフト最終便→15時20分 ■出発が10時を過ぎたら登頂は厳しい(9時30分でギリギリ) ■登頂リミットは12時〜12時30分。 ■実質の雪山コースタイムは6時間20分(休憩なし) ■雪山初級の位置付けを疑う(天候・積雪量に左右される) ■登山ルートにトイレなし(女性は合羽・折畳み傘が必須) |
感想
■唐松岳・八方尾根ルート(日帰り)
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■2025年01月21日(火) はれ
実家 10:00 1,000m 2℃
八方尾根第2駐車場 16:00 749m 1℃
荷作り・夕食 16:00〜21:00
自由時間 21:00〜22:10 -4℃
消灯 22:10 -4℃
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■2025年01月22日(水) 晴/雪
唐松岳・八方尾根ルート 登り
起床 06:30 749m -8℃
着替え・朝食 06:30〜08:05
八方尾根第2駐車場 08:05 749m -7℃
ゴンドラ八方駅 08:18〜08:30 774m -5℃
八方池山荘 09:00 1,833m -5℃
八方山ケルン 09:19 1,972m -5℃
第2ケルン 09:28 2,006m -7℃
八方ケルン 09:33 2,040m -8℃
第3ケルン 09:42 2,085m -8℃
下の樺 09:52 2,130m -7℃
上の樺 10:13 2,263m -8℃
丸山ケルン 10:50 2,429m -13℃ 雪
唐松岳頂上山荘の分岐 11:46 2,615m -15℃
唐松岳 12:08〜12:10 2,696m -14℃
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■2025年01月22日(水) 雪/晴/雪
唐松岳・八方尾根ルート 下り
唐松岳 12:10 2,696m -14℃ 雪
唐松岳頂上山荘の分岐 12:23 2615,m -14℃
丸山ケルン 13:01 2,429m -13℃
上の樺 13:30 2,263m -10℃ 晴
下の樺 13:49 2,130m -10℃
第3ケルン 14:08 2,085m -8℃
八方ケルン 14:17 2,040m -8℃
第2ケルン 14:22 2,006m -10℃ 雪
八方山ケルン 14:37 1,972m -8℃
八方池山荘 14:48 1,833m -8℃
ゴンドラ八方駅 15:34 774m -4℃
八方尾根第2駐車場 15:48 749m -1℃
着替え 15:48〜15:55
実家 15:55〜19:20 1,000m 1℃
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■1ヶ月振りに八方尾根から唐松岳を目指す。
前回は登山者がゴンドラに乗せてもらえず
前々回は強風でリフトが止まり下山した。
今回の山頂はおまけで唐松沢の下見と
スノーシューの歩行訓練が目的である。
吹雪の中で登頂できたが滞在時間は2分。
リフト最終便に合わせて急いで下山開始。
全行程をスノーシューで歩いたけれど
幅30cmのトラバースと下りは危ない。
次回はのんびり雪洞泊をして満喫したい。
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■体重→61.0kg
■荷物→9.0kg(水1.0L含む)
■日の出→06:48 日の入り→17:14
■移動距離(合計)→9.40km
登り→4.70km 下り→4.70km
■移動時間(合計)→05時間46分
登り→03時間08分 下り→02時間38分
■休憩時間(合計)→00時間02分
登り→00時間02分 下り→00時00分
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Hasenao0810 さん
ありがたいです。！唐松山荘手前の核心部までは、スノーシューが良いですよ〜、バックカントリーの人達はスイスイ上がってくもんね〜！…しかし、核心部もスノーシューで、怖く無かったですかね?、写真だと背景が白なので道幅、斜面角度が分かりづらいので…まぁホワイトアウトの時が一番怖いですが。！…ありがとうございます😊参考にさせて頂きます。
初めまして。
唐松岳は全行程をストックとスノーシューで歩く事がテーマで、丸山〜山頂まで悪天候でしたが問題ありませんでした。
当日の雪質・積雪量・風速の状況ならば技術・知識・経験から判断して危険を感じませんでしたが、それは個人の考え方・スタイルの違いです。
私は危険な場面・悪天候になるほど集中力が増して、写真や動画を撮るほど余裕があります。
山頂直下のトラバース・核心部は急登ではないのでスノーシューで問題なく、スノーシューで登れない急登はアイゼンとピッケルで登ります。
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