中信高原・小坂田公園から旧塩尻峠─高ボッチ山─鉢伏山─三峰山─扉峠


- GPS
- 32:00
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 1,921m
- 下り
- 1,734m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:31
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 3:01
- 合計
- 11:55
1521 兎川寺(里山辺出張所前バス停) 発
1538 ローソン松本清水二丁目店 着
1553 ローソン松本清水二丁目店 発
1555 清水東区バス停 着
清水東区1606=1623松本1725━1741みどり湖
1745 みどり湖駅 発
1811 国道20号小坂田公園東チェーン脱着所 着
天候 | (1日目)晴れのち曇りのち雨 (2日目)晴れ |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
扉温泉から入山辺まで下山中に、哀れに思われたのか里山辺出張所前バス停(兎川寺)までクルマに便乗させてもらう。バスの便まで時間があったので、清水東区バス停まで歩き、松本駅ゆきのバスに乗車。松本駅から篠ノ井線─中央東線の列車でみどり湖駅まで移動。みどり湖駅からチェーン脱着所まで歩いてクルマを回収。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鉢伏山から三峰山間はササヤブが酷かった…(汗)。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
時計
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
信州大学に入学し、松本ワンダーフォーゲル部(以下、松ワン)に入部した1988年に、三城から茶臼山─扉峠─三峰山─二ッ山─鉢伏山を経由し、麓まで28 km(女子は18 km)の荷物を担いで一日で縦走して下りて来るという「錬成合宿」に参加したことがある。28 kmの荷物の中身は(身軽に下山するため、鉢伏山で捨てられるように)石で、重さありきの「訓練」だったワケだけど、靴が足に合わず、大学生になって始めた一人暮らしによる不摂生な食生活のため急激に体重が増えていた私は体が思うように動かず、バテまくってた記憶しか無い…。その苦い想い出しか無い鉢伏山に向かったのは、まだギリギリ20代(苦笑)の、11年後の1999年5月のこと。「錬成合宿」の再現という思いも、ブザマな醜態を晒したことへのリヴェンジといった執念も無く、信大在籍時には登ることがなかった高ボッチ山に登ることが主たる目的で、高ボッチ山だけだとモノ足りないので鉢伏山までの縦走となり、鉢伏山まで行くならあの時の逆コースを歩いてみるか…といった軽いノリで決めたと記憶する。「錬成合宿」と同じく、三城スタートにするとクルマを回収しに戻るのが大変なので逆コースとし、クルマの回収がラクになるようにJR中央東線のみどり湖駅から徒歩圏内にある、国道20号の小坂田公園付近をスタート箇所に選んだ。
小坂田公園の入口よりも塩尻峠側に少し進んだところのチェーン脱着所にクルマを置き、8:46にスタート。11年前は1日で全部歩き通したけど、この時はそんな無茶をせずに最初から1泊2日のつもりでテント泊装備を含むフル装備を背負った。そのため、11年前と比べてあまり荷物は軽くなっていない(苦笑)。旧中山道に入るまではクルマの往来が激しい国道20号を往く。旧中山道に入ってからクルマの往来の恐怖から解放され、9:51に旧塩尻峠に到着。旧塩尻峠からは登山道経由で高ボッチ山を目指す。高ボッチ山は松本地域の小学校や幼稚園の遠足の定番の場所として名高いけど、信州大学在学時には一度も訪うことは無かった。一般の方々は高ボッチ山までクルマを使うので、登山道は歩くひとは少ない。今の感覚では信じられないだろうけど、'90年代の初めまでは山と渓谷社のアルペンガイドに『美ヶ原・霧ヶ峰』、昭文社の山と高原地図にも『美ヶ原・霧ヶ峰』がラインアップにその名を連ねてた。私もこの時の山行では'89年に購入したアルペンガイド『美ヶ原・霧ヶ峰』を参考に歩いたワケだけど、今はどちらも発刊されていない。山と高原地図は『八ヶ岳』のオマケとして車山や王ヶ頭付近のみが載ってるだけで、この記事で紹介されているコースを歩こうと思うと役に立たない。かつて多くの登山者に歩かれたけど、この'90年代末の時点ではそうでも無くて、登山道が荒れ始め、標識類も古ぼけてたため、ルートファインディングに苦慮。実際、道を間違えて引き返す場面もあった…。荷直峠から高ボッチスカイラインに出てしまうと、しばらくは車道歩き、または車道に沿った遊歩道歩き。高ボッチ山には14:07に到着。雲は多いものの穏やかな天気だと思ってた。しかし、その後天気は急変。雷を伴う激しい雨が降り出す。この日どこまで進んで泊まるつもりだったか全く憶えていないけど、牛伏寺分岐周辺の砂利道に緊急避難的にテントを張って、結果的にはその場で一晩過ごすことになった…。
雨が上がった翌日は、朝3時過ぎに、まだ真っ暗なうちに行動開始。こんなに早くから歩き始めてるのは、前日のうちに少なくとも鉢伏山まで行くつもりだったので、少しでも遅れを挽回しようとしたため。鉢伏山の頂上には4:05に到着。まだ真っ暗だ。鉢伏山の頂上で30分も休憩したのはここで朝食を摂ったのか、はたまた夜明けを待ってたのか、全然憶えていない。今でもよく憶えてるのは、鉢伏山より東側、三峰山までの縦走路はすっかりササヤブに覆われてルートをみつけるのも困難な状態だった。赤リボンや、時たま遭遇する古びた標識を頼りにササをかき分けながらの歩行。ササは前日に降った雨で濡れ、レインウェアを着たままを余儀なくされて暑い。11年前に、松ワンの「錬成合宿」で来た時にはこんなコースコンディションでは無かった。松ワンの恒例行事だった「錬成合宿」は、私が退部した後も残り続けた同期の部員が部長になった時、1991年には廃止になっている。「錬成合宿」は1回生から3回生まで総勢20名くらいによる大名行列だったから、これが無くなって10年近くも経つと、そりゃあササも元気になるわな(苦笑)。
霧ヶ峰方面からの縦走路と結節点となる三峰山が近くなるとササの勢いも衰え、ようやくマトモな道になる。三峰山には10:29に到着。鉢伏山から休憩込みで6時間もかかってる(苦笑)。三峰山から先、扉峠までは「錬成合宿」の後の1994年夏にも歩いたことがある。ビーナスラインに沿った遊歩道を歩き、時折ビーナスラインと絡みながら12時半には扉峠に到着。扉峠には期間外だから営業していないのか、ホントに廃業したのかよく分からないハイカー向け施設があった。
時間はもう正午を過ぎている。「錬成合宿」の再現を狙うなら茶臼山方面に進むべきだけど、となると帰りの足がアヤしくなるし、茶臼山方面には1994年に歩いてるので帰りを優先し、県道67号松本和田線を下る。入山辺線のバスに乗るつもりだったけど、バスの時刻もバス停の位置もよく分からずひたすら車道を下ってた。扉峠から2時間弱の下りで薄川のダムを通過し、さらに5分の下りで扉温泉ゆもと群鷹館を通過。この旅館は今はもう存在しないとのこと。14:50に休憩し、15:00に歩き出して2分経ったところで、哀れに思われたんだろう、通りかかったクルマから声がかかり、松本市役所の里山辺出張所のある兎川寺までクルマに乗せてもらえた(苦笑)。まさに、神様! どのようなかたに乗せてもらったのか今では思い出せないけど、全部歩き通すことを考えると随分とラクをさせていただいた。里山辺出張所前バス停からバスにすぐに乗れればよかったんだけど、そうそう都合良く便があるワケも無く、20分ほどさらに歩いてローソン松本清水二丁目店(ここも今は無いらしい)まで移動。久しぶりにシャバの美味しい飲食物にありつく。ローソンの近くの清水東区のバス停から松本駅ゆきのバスに乗り、JRでみどり湖駅に移動。みどり湖駅から30分弱の歩きで、国道20号のチェーン脱着所のクルマに戻った時には18時を廻ってた…(汗)。もし、クルマに乗せてもらってなかったら2時間は遅くなってただろう(苦笑)。あの時、クルマに乗せていただいたかたにはこの場を借りて、心より感謝申し上げる。
今の目からみると、無計画に好きなように歩いた山旅。今だったら絶対やらないだろう(苦笑)。鉢伏山─三峰山間のササヤブは、今や「美ヶ原高原ロングトレイル」の一部として整備の手も入り、よく歩かれていると聞く。今度歩く時には計画的に挑戦してみたい(苦笑)。
(2025.2.24・記)
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