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Yamareco

記録ID: 7936112
全員に公開
雪山ハイキング
飯豊山

縦峰(会越国境)

2025年03月22日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
3.3km
登り
663m
下り
663m

コースタイム

日帰り
山行
4:08
休憩
0:49
合計
4:57
9:05
110
上大牧
10:55
11:10
41
671m
11:51
12:23
30
縦峰(851.6m)
12:53
12:55
67
671m
14:02
上大牧
※中ノ入沢は雪崩の多発地帯
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
尾根の取付きから標高400m付近まで特に急峻で滑落の危険性高くお勧めしない。(残雪期及び無雪期も)只見線のトンネルの上から取付く尾根の方が良さそう。
只見方面へショートカットで向かうため国道400号を進むとどんどん雪壁が高くなってくる。最奥の黒沢集落を過ぎると、
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只見方面へショートカットで向かうため国道400号を進むとどんどん雪壁が高くなってくる。最奥の黒沢集落を過ぎると、
すぐに冬季閉鎖。かなりのタイムロス。
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すぐに冬季閉鎖。かなりのタイムロス。
気を取り直して国道49号より国道252号線へ。国道の対岸に会津的な民家を望む
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気を取り直して国道49号より国道252号線へ。国道の対岸に会津的な民家を望む
JR只見線の会津水沼駅 駅前の駐車場からスタートしてもよい。
JR只見線の会津水沼駅 駅前の駐車場からスタートしてもよい。
無人駅のホームに出てみると、国道を通過する車の音のみ。
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無人駅のホームに出てみると、国道を通過する車の音のみ。
上大牧の集落へ。中央奥の山が縦峰。眼前に壁のように聳える山に不安が高まる。
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上大牧の集落へ。中央奥の山が縦峰。眼前に壁のように聳える山に不安が高まる。
集落奥の路肩スペースよりスタート
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集落奥の路肩スペースよりスタート
中ノ入沢を渡渉するために、いきなり杉の急斜面を下る。
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中ノ入沢を渡渉するために、いきなり杉の急斜面を下る。
水深は浅く長靴で渡渉可。
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水深は浅く長靴で渡渉可。
尾根の末端はどこも崖、デブリで埋まる沢筋から登ってみる。スノーシューの爪を立てて登る。
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尾根の末端はどこも崖、デブリで埋まる沢筋から登ってみる。スノーシューの爪を立てて登る。
上部はかなり危険な斜度。
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上部はかなり危険な斜度。
途中で右にトラバースして枝につかまりながら這い上がる
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途中で右にトラバースして枝につかまりながら這い上がる
尾根に乗っても不安定な雪の残る急尾根 もはやスノーシューはお荷物でしかない。しかし勢いで履いて登ってしまった。
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尾根に乗っても不安定な雪の残る急尾根 もはやスノーシューはお荷物でしかない。しかし勢いで履いて登ってしまった。
緊張の連続で這い上がると、ようやく普通の急騰斜面。念のためスノーシューはデポ。
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緊張の連続で這い上がると、ようやく普通の急騰斜面。念のためスノーシューはデポ。
下を見るとかなりの高度感
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下を見るとかなりの高度感
左手の中ノ入沢の右岸尾根は雪崩の巣。時々バリバリとブロック雪崩が発生している。
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左手の中ノ入沢の右岸尾根は雪崩の巣。時々バリバリとブロック雪崩が発生している。
松が出てくると少々落ち着く
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松が出てくると少々落ち着く
標高450mまで登ると展望が開け、カルデラ台地を深く刻んで蛇行する只見川が一望。
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標高450mまで登ると展望が開け、カルデラ台地を深く刻んで蛇行する只見川が一望。
国道252号線と上大牧集落
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国道252号線と上大牧集落
雪が消えた場所には踏み跡程度があるようだ。
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雪が消えた場所には踏み跡程度があるようだ。
登ってきた尾根を振り返る
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登ってきた尾根を振り返る
671m付近より黒々とした縦峰を望む
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671m付近より黒々とした縦峰を望む
時々明瞭は踏み跡あり
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時々明瞭は踏み跡あり
眺望の良い細尾根は西からの強風が強い。
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眺望の良い細尾根は西からの強風が強い。
垂直に近い露岩、中央のルンゼから這い上がる。ホールド多く、それほど恐怖感無し。
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垂直に近い露岩、中央のルンゼから這い上がる。ホールド多く、それほど恐怖感無し。
只見川の上に沼沢湖も見えてくる
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只見川の上に沼沢湖も見えてくる
黙々と山頂を目指す
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黙々と山頂を目指す
山頂直下は杉の高木が多くなってくる
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山頂直下は杉の高木が多くなってくる
雪害でS字カーブした杉
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雪害でS字カーブした杉
山頂の北西肩へ
県境稜線へ続く松並木の尾根、大して殆ど標高差がない。この先こそスノーシューの出番のようだ(^^;)
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県境稜線へ続く松並木の尾根、大して殆ど標高差がない。この先こそスノーシューの出番のようだ(^^;)
県境稜線方面のパノラマ、北方向(元サイズ)
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県境稜線方面のパノラマ、北方向(元サイズ)
県境稜線方面のパノラマ、北東方向(元サイズ)
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県境稜線方面のパノラマ、北東方向(元サイズ)
県境稜線方面、北西方向 鍋倉山
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県境稜線方面、北西方向 鍋倉山
縦峰の山頂。三角点はもちろん雪の下。
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縦峰の山頂。三角点はもちろん雪の下。
山頂の東肩より、南東方向
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山頂の東肩より、南東方向
山頂を後にする。山頂直下より南方向パノラマ(元サイズ)
沼沢カルデラが観察できる。
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山頂を後にする。山頂直下より南方向パノラマ(元サイズ)
沼沢カルデラが観察できる。
デブリで埋もれる中ノ入沢を見下ろす
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デブリで埋もれる中ノ入沢を見下ろす
沢沿いから見下ろす只見川は印象的
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沢沿いから見下ろす只見川は印象的
左に只見川を見ながら細尾根を下る
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左に只見川を見ながら細尾根を下る
再び450m付近より只見川パノラマ(元サイズ)
左に下大牧集落、右に水沼橋(国道252号)
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再び450m付近より只見川パノラマ(元サイズ)
左に下大牧集落、右に水沼橋(国道252号)
下山は登りと別ルートで下るが途中で尾根がなくなり、急遽西隣りの尾根へ際どいトラバース。
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下山は登りと別ルートで下るが途中で尾根がなくなり、急遽西隣りの尾根へ際どいトラバース。
しかしこちらの尾根も先端でなくなり崖になっており四方塞がり
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しかしこちらの尾根も先端でなくなり崖になっており四方塞がり
尾根の先端はこんな斜度
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尾根の先端はこんな斜度
止むを得ず左の沢筋に逃げて枝につかまりながら滑るように下降。最後は雪渓を尻セードで渡渉地点へ。
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止むを得ず左の沢筋に逃げて枝につかまりながら滑るように下降。最後は雪渓を尻セードで渡渉地点へ。
一カ所だけ残っていたスノーブリッジを無事にわたり
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一カ所だけ残っていたスノーブリッジを無事にわたり
斜面を這い上がれば上大牧集落へ到着
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斜面を這い上がれば上大牧集落へ到着
(寄り道)国道252号の水沼橋から見上げる縦峰(中央の半円状の峰)、まさに壁のようだ。
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(寄り道)国道252号の水沼橋から見上げる縦峰(中央の半円状の峰)、まさに壁のようだ。
(寄り道)下大牧集落付近より見上げる縦峰(右上の三角)、ほぼ登った尾根が一望
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(寄り道)下大牧集落付近より見上げる縦峰(右上の三角)、ほぼ登った尾根が一望
(寄り道)只見川を少し上流へ 大志集落を望むビューポイントより
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(寄り道)只見川を少し上流へ 大志集落を望むビューポイントより
(過去画像)無風だと水鏡に!
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(過去画像)無風だと水鏡に!
(過去画像)縦峰の南方2kmの台地(水沼)より望む縦峰(左上) 右は下大牧集落(元サイズ)
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(過去画像)縦峰の南方2kmの台地(水沼)より望む縦峰(左上) 右は下大牧集落(元サイズ)

装備

個人装備
チェーンスパイク スノーシュー(急登のため途中でデポ) ストック(下りは収納)

感想

 沼沢カルデラ形成による火砕流の影響で沼沢湖周辺は溶岩ドームや台地が広がっている。その台地が只見川による浸食を受け流域は平地の存在しない険しい地形となっている。特に縦峰周辺は只見川から新潟福島県境の稜線まで僅か2kmほどしか離れておらず急勾配の地形が特徴である。縦峰はヤマレコでは殆ど記録がなくosm310氏の無雪期の記録が見られるのみである。

 今回は麓の上大牧集落から出発し中ノ入沢を渡渉して、縦峰南西尾根に取付き山頂を往復した。尾根下部はどこを取付いても危険な壁のような崖の斜面になっており、かなりの緊張感の中、慎重さと集中力を試される。なんとか見晴らしの良い671mまでたどり着けば、徐々に傾斜は緩み松の細尾根歩きが続く。

 天然の大杉に覆われた縦峰まで一気に登れば県境稜線まで殆ど標高差はない。木々の合間からは只見川に急勾配で落ち込むカルデラ台地や沼沢湖、溶岩ドームである惣山や前山など高度感のある眺望を楽しめた。振り返れば人跡まれな会越国境の稜線が薮山マニアに手招きしているようだった。

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コメント

ご無沙汰しております。ヒャーさすが、あの南面を雪の時期登ったんですか…僕ならムーンウォークになりそうです。独自の別ルートが藪山ネット魂ですね✨
県境〜縦峰山頂間以外は踏み跡が見られたので、里の方はそこそこ入られるのかもしれませんね。
僕も負けずに明日から本気出します😁
2025/3/27 16:11
osm310さん、コメントありがとうございます。
縦峰に関しては正解ルートは存在しないのでしょうが、osm310さんの通った尾根が幾分リスクは低く見えました。次は会越国境稜線まで足を延ばしてみてもよさそうです。
それにしても阿賀町の柴倉集落スタートで沼越峠経由からの会越国境の国土山という変化に富んだロングコースを歩かれているのは流石です。
2025/3/27 22:35
プロフィール画像
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