山行記録: 麻耶山 （旧摩耶道～杣谷）

記録ID: 797676

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ハイキング

六甲・摩耶・有馬

麻耶山（旧摩耶道～杣谷）

2016年01月14日(木) [日帰り]

兵庫県

mesner

GPS: --:--
距離: 10.0km
登り: 837m
下り: 826m

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コースタイム

　新神戸駅発　9：08
　9：30－雷声寺ー9：41
　10：13－学校林道分岐ー10：18
　10：43－行者堂ー10：48
　11：20－上野道出会ー10：27
　11：39－天上寺跡公園
　11：57－掬星台ー12：18
　12：47－杣谷峠ー12：50
　14：11－長峰橋ー14：16
　阪急六甲駅着　14：43

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2016年01月の天気図
アクセス	利用交通機関：電車アクセスを調べる my出発地登録

感想

mesner

　◆　今日の天気予報は、晴れ、気温　3～10度。この冬で一番寒い朝となった。最高気温も一番低い。
　大阪は未だだが、神戸では昨日初雪を観測したとの事だ。大阪では降っていないので、アイゼンは持って来なかった。
　電車の窓から見た六甲山は、白くはない。恐らく山頂付近は1～2cmの積雪はあるかもしれないが、大した事は無いようだ。

　◆　新神戸駅から雷声寺に向かう。新神戸駅の2階から外へ出て、東へ進み最初の交差点を左（北）へ曲がる。谷沿いの道を登って行くと道路右側に一対の石灯篭がある。そこを右に入り、コンクリートの坂道を登り住宅街に出たら左に登って行く。

　◆　雷声寺の入り口は修理中で、東側に回り込んで石段を登って行く。この寺には昔の海軍大将の慰霊碑があるが、何の寺かは解からない。塔とか金堂とか、寺らしい物は全く無い。しかし、雷声寺とはいい名前だ。
　200段近い石段を登ると行き止まりで、ここから登山道となる。出口には金網の柵があり、猪が入らぬよう扉がついている。

　◆　東山の学校林道の分岐では、真っ直ぐに進み行者堂を目指す。道は山腹を伝い北へ回りこみ、右下に青山道が見えるようになる。右側は急な崖になっていて、足場が狭くのんびりと歩ける道ではない。沢を越えると道は東向きになり、やがて行者堂に着く。

　◆　此処から上野道の出合まで、広い道だが単調な大きな石段が続きしんどい登りだ。上野道に出合うと直ぐ上が天上寺の山門だ。天上寺跡まで 310 段の石段を登らなければならない。これがまた大変しんどい。休み休み登る。上の公園には薄く雪が積もっていて、日陰は真っ白だった。
　この石段の脇には「摩耶遊歩道」と言ふ銘板に解説があるが、とても遊歩道とは思えない。どうも役所がやる事は何をやってもピントが狂っている。
　天上寺は火災で焼けてしまって、その後摩耶別山の下に再建された。その跡地が公園になっている。

　◆　此処から、山頂掬星台までは、道が二つに分かれて、左は尾根コースと書かれている。三角点経由で山頂へ出る。今日は右の山腹を通った道から山頂へ行く。石段には雪があり、気をつけないと滑る。
　山頂の掬星台は、日が当たる所は融けているが、日陰は未だ真っ白に雪が残っていた。0.5～1cmくらいある。
　風は殆ど無く、気温は2度だったが、日が当たれば寒くは無かった。

　◆　今日は杣谷（徳川道）を下るので、杣谷峠へ向かう。途中のアゴニー坂（顎が膝にくっつくような急な坂）では、結構雪が残っていて滑るので用心して下る。
　杣谷峠まで来ると雪も殆ど無くなった。

　◆　杣谷の下りは、石段の連続で、7割がたは石段だ。最後の方は足の疲れもあり、全く嫌になる。
　石段でない所も逆層の岩が多く、濡れていると気を使う。
　それに徒渉が全部で8回ある。しかしこれは今は水量が少なく、問題はないが、濡れた岩には注意が要る。
　杣谷峠から、たったの1時間20分なのに、登山口の長峰橋に着いた時は、長峰山経由よりもうんと疲れを感じた。
　
　◆　徳川道と言ふのは、幕末に神戸の外国人と問題を起こさないように、幕府は浜沿いの西国街道を、今の神戸市御影町から北に杣谷を上って、摩耶山の裏を西へ山中に新しく道を造り、姫路の方に抜けるようにバイパスを造ろうとしたものである。
　それが完成する前に幕府が潰れて、その後山道として利用されるようになり、徳川道と呼ばれるようになった。
　昔は、外国人は此処を籠で上っていたらしい。カスケードヴァレーと言ふ名前も残っている。
　今はダムが幾つも出来てその面影は無いが、割と緩やかで滝が無い谷はとても感じの良い、素晴らしい谷だったと思われる。