多良岳《日本三百名山》


- GPS
- 04:25
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 2,126m
- 下り
- 2,128m
コースタイム
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 8:59
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨日の雨は上がり曇り空とは言え回復が期待される。5:16登山口の黒木駐車場(標高約310m)を歩き出し五家原岳を源とする郡川の右岸に沿った林道を遡った。ずっと右岸の筈が、橋があり左岸に渡ってしまった。そして工事現場の通行止標識、どうやら地図にない道ができてしまっているようだ。少し戻ると分岐道の先に登山道の入口を発見したが何の目印もなく分からない筈だ。手摺りの付いた木橋で左岸に渡りまたすぐ木橋で右岸に戻るが、老朽化のため通行止め、少し上流で渡渉し本道に復帰した。もう一度渡渉があり沢筋を離れ尾根の張出しを大きくトラバースして横峰越(780m)に達した。雲の中に入ってしまうが上空は晴れ間が覗き回復は近いと確信した。
方向を東に転じて五箇原岳西尾根に取付いた。標高差280mを25分程で登ると五家原岳(1,057m)山頂に達した。付き纏っていた雲の上に出て快晴、電波塔が林立しており遠くからでもそれと知れる山だ。3等三角点「仏ノ辻」があり、山頂部に展望広場が整備され360°の展望が得られた。北には経ヶ岳、多良岳の姿、そして昨日雲に覆われ見ることができなかった雲仙岳が遠くの雲の上に浮いていた。下界には一面雲界が広がっている。
縦走路は北に続き急斜面を下り登り返して標高が丁度1,000mの中岳に達した。話題になりそうな山なのに山頂標識すらなく展望は少々あるだけだった。北から東に回り込みながら進み914mの標高点を越えると西野の鞍部に達した。登山道の脇で光線状態良くスミレの写真を撮ることができた。まだ時期は早いがミツバツツジが咲き始めていてしっかり写真に収めた。黒木から郡川を遡ってきた道が金泉寺へと横断して行き、微かな踏み跡を辿ってP963の尾根を登った。結構急登で山頂に着くと“西峰”の小さな標識が掲げられていた。無名峰と思っていたのに1山儲けた。展望は少しだけ得られた。
少し戻り東に下ると金泉寺から経ヶ岳方面への縦走路が交差し、尾根を直進すると多羅嶽三柱大神の鳥居が現れた。傍らに役の行者小角の像が祀られていた。鳥居の先は石段で多良岳へと続いた。山岳信仰の山で岩場となり、かなりの急登路で山頂域に達した。標識は左に国見岳、右に多良岳とあり国見岳?載ってないなと思いながらも、遠くではあり得ないし、兎に角行ってみた。するとほんの10数m先に国見岳らしき所、996m標高点の位置で多良岳山頂と思っていた所だった。展望は良いが山麓を埋めていた雲海が吹き上げられ周りの山の姿も隠してしまった。東に進み多良岳(996m)山頂に達した。多羅嶽三柱大神の石の祠があるが少々荒れ気味。西に国見岳、東に前岳が望めた。
急斜面を下り岩場の稜線を東に進むと単なる3等三角点「多良岳」(983m)のあるピークだと思っていた所に“前岳”の表示があり、また1座儲けた。山頂の岩の上からは展望すこぶる良し。多良岳の山容が素晴らしい。やっと9時になったばかりだが1回目の昼食を取る。多良岳の東の尾根に黒木岳、一ノ宮岳、帆柱岳の三山が連なる。ただ地形図に一ノ宮岳以外に登山道は載っていない。どうなることかと思いながら前岳東の急斜面を下り黒木岳との鞍部(約815m)に達した。登山道は黒木岳の南を巻くように進んでいるが、山頂に通じる踏み跡を発見! 赤テープを辿り藪漕ぎもなく黒木岳(981m)山頂に達することができた。しかし山頂を示す表示はなく、木立で展望は利かなかった。
南東側にも踏み跡が続き一ノ宮岳との鞍部(約800m)で本道に合流し一ノ宮岳(827m)山頂に達した。その名の通り一ノ宮神社の祠があり、鳥居に“一ノ宮”と記されていた。広い山頂だが樹林帯の中で展望はない。帆柱山との鞍部(約655m)までは長い下りで、林道からの道が乗越していた。そして帆柱山(742m)へも踏み跡があるので往復することにした。山頂には4等三角点「帆柱山」があるが山頂に標識はなく、展望もなしで一寸期待はずれだった。
一ノ宮岳との鞍部に戻り歩いて来た尾根の南側山麓を走る多良岳横断林道に出て金泉寺へと引き返した。30分の林道歩きで、130mの標高差をなだらかに登った。落合川源頭のP786との間の“峠”を越えると金泉寺登山口に達した。ここまで全く登山者と出合うことはなかったが、登山口に数台の車が停められており、軽登山者が結構登っているようだ。130mほどの標高差を登る途中2人追い抜き金泉寺に達した。金泉寺は小さなお寺で傍らには立派な金泉寺小屋が建っていた。宿泊もできる営業小屋だ。小屋の内外に10数人が屯して賑っていた。小屋前で2度目の昼食大休止。案内板を見ているとこの先目指す経ヶ岳への北西稜線に笹ヶ岳、舞岳の山名があり、登路があるかどうかは分からないができれば登りたい。金泉寺裏から朝通った多良岳と西峰の鞍部を乗越し西峰の北東側を巻く、鞍部から再び登りとなり県境を乗越すように登山道は進むが右手のピークの先に大きな岩の壁、これが笹ヶ岳なのだが登路はと探すと大岩の左側に踏み跡が付いている。辿っていくと大して問題もなく笹ヶ岳(950m)に達した。展望は良いがガスが纏わり付き姿を隠している山が多い。
中山越(778m)へ下るといよいよ今日の最高峰、経ヶ岳(1,076m)への登りとなる。しかしその途中に南へ延びる尾根の先に舞岳(867m)がある。山麓を巻くように登山道があればいいなと思いながら進むと何の表示もなく左に分岐路が現れ山麓を巻いている。これは必ず舞岳に通じると信じ辿っていくと経ヶ岳南尾根の鞍部に達しその先も登山道が続いていた。しかも経ヶ岳から下りてくる踏み跡もあり全てが理想通り。喜び勇んで舞岳(867m)に登頂した。手製の山頂標識があり展望も少しあった。
折り返して経ヶ岳(1,076m)への登りに掛るがこの山域の最高峰だけあり標高差300mの登りとなった。登り出すとすぐに中山越からの登山道と合流し傾斜は徐々に増してきた。5人程登山者とすれ違い山頂に達した。1等三角点「京ノ岳」があり10人ほどのパーティーが休憩中で大賑わい。少し足を留めただけで西尾根を下りだした。稜線との分岐は“つげ尾”と名が付き、谷間に下り始めた。標高410mで林道に達し黒木の集落に到った。車に戻り大村市内へ向けて走り、海上の長崎空港島への付け根にあるサンスパおおむら“湯の華”に立ち寄り汗を流した。諫早駅でレンタカーを返し、16:48発の“かもめ36号”で博多へ向った。
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