記録ID: 80106
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ハイキング
日光・那須・筑波
八溝山
2008年12月21日(日) [日帰り]



- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 456m
- 下り
- 456m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
12月21日、今年最後となる山歩きをして来ました。場所は茨城県と福島県の県境に当たる八溝山(1022.2m)です。 八溝山は栃木県県境とも近く、私はつい最近まで栃木の山だとばかり思っていました。八溝山は良質の木材原産地でもあり栃木県の建設業界でも八溝材として有名です。また久慈川の源頭でもある山懐には日本名水百選にも選ばれている「五水」が登山道脇に点在していてもう一つの楽しみを与えてくれます。 今年5月に近隣の栃木県大田原市でツキノワグマが捕獲されて今まで生息は無いとされていた八溝山系にツキノワグマが生息している事が確認されました。名水とツキノワグマという共に豊富な雑木林、豊富な自然環境を物語るものなのでしょう。 茨城県には深田百名山に選ばれた筑波山がありますが、この八溝山は茨城県最高峰の山として登山者の間で知られています。標高は1022.2mとけして高山と言える山ではありませんが、その山頂には一等三角点を置き、展望台からは360°の展望が開けて登山者の目を楽しませてくれます。 さて、栃木県宇都宮市からのアクセスは国道293号線で茨城県大子町へと入り蛇穴登山口から登り始めるのが一番良いでしょう。この蛇穴登山口からは舗装された林道が八溝山山頂まで続いていますから、歩くのが苦手な方も悠々と車で山頂へ到達する事が出来ます。 我々ぺんぎん隊も楽ちん大好き登山隊ではあるのですが、さすがに山頂まで自動車で行ったのでは登山隊の名が泣きますので、途中の駐車場に車を停めて登山道を歩いて来ました。 「森林浴コース」と名づけられた日輪寺経由の登山道を山頂まで歩きます。駐車場から登山道に入ると八溝川の源頭にあたる沢筋までなだらかに下って行きます。沢の左右にはワサビ田が点在していました。沢を跨いで緩やかに登りが続き日輪寺へと向かいます。 日輪寺は坂東第二十一番札所ですから弘法大師開山の天台宗霊場です。嘗ては「八溝知らずの偽坂東」と言われて遥拝(遠くで拝み済ますこと)ですましてしまう者がいたほどの第一の難所だったと言うことでした。 そもそもこの八溝の地名が八溝山神社を開いたとされる日本武尊が東征の折にこの地まで来られ、「この先は闇ぞ」といわれた事によるという話があるくらいに原生林に覆われていたそうです。 さて、日輪寺の本堂を回り込むように登山道を登ります。ここからは名水が点在する八溝湧水群があります。日輪寺から八溝山山頂までには「銀性水」と名付けられた湧水が登山道から70mほど逸れた場所にあります。足を伸ばしてみたのですが生憎この日は湧水は水枯れの状態でした。(笑) 「銀性水」分岐から登って来たのとは別の登山道が分かれるのですが、そちらにも数々の名水があります。山頂からの帰りにはそちらに道を取ってみたいと思います。 さあ、気を取り直して山頂へ向かいます。と言っても100mほどで到着です。八溝山神社の鳥居をくぐりいよいよ霊峰八溝山山頂です。 石段を登り切った正面にある本堂の裏側に山頂の最高所1022.2m地点があります。山頂表示の下には石に囲まれた一等三角点がありました。さっそく隊長を立たせて記念撮影です。背後には鉄塔が二本並んでいます。 生憎山頂は林に囲まれて展望はありませんが、この山頂にはお城を模した様な展望台があります。しかも有料(大人100円、子供50円)なのはご愛敬でしょうか。折角なので大金を奉納して展望台に上がってみました。 前評判通りに展望は大変良く(有料展望台ですもんね!・・・笑)360°楽しむ事が出来ました。 この日は気温が高く(12月なのに20℃を記録した日)、前日の雨が祟って地表から水蒸気が発生して今一つでしたが、それでもお馴染みの日光連山から塩原、高原山、那須連山が綺麗に見えています。那須連山から少し離れて磐梯山や阿武隈山地の山々も薄らとその姿を見せてくれました。 隊長は双眼鏡を構えて栃木の山々を楽しそうに眺めています。今年彼が登った山々がそこに連なっているのです。 「佑、遠くから綺麗に見える山はね、登るともっと綺麗に見える様になるんだってさ。」 私は本で読んだこの言葉が好きでした。確か富士山の事を言った言葉だったと思うのですが、男体山でも那須岳でも同じです、登った山を遠くから眺めるのは感慨深いものです。 展望台でしばらく過ごし下山にかかります。下山路は湧水群を辿ります。「銀性水」の分岐から反対の右へ折れて「白毛水」「龍毛水」「鉄水」「金性水」と並ぶ登山道を歩きます。この湧水群は「五水」と呼ばれ、そのそれぞれは特に「金性水」を好んで飲まれていたと言う徳川光圀公が名付けられたと伝えられています。これらの湧水がワサビを育てる八溝川の源流となっているのです。 「金性水」から「妙見菩薩」を経て10分も下ると舗装された林道に飛び出してこの山行は無事に終了しました。 |
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