月山-念仏小屋泊肘折温泉ツアー


- GPS
- 13:47
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,035m
- 下り
- 2,877m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:51
天候 | 一日目晴れ一時ガス 二日目曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・姥沢への県道は現在夜間通行止めで7時にならないと通れない。 ・姥沢駐車場料金は一日千円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは利用していない。 コース状況 ・姥沢〜月山山頂 リフト始動前に歩き出したのでリフト利用無し。スキー場内を歩くと滑走者と接触する可能性も考えられたのでリフト西側尾根に乗って進む。尾根上にはクラックが走っておりあまり端を歩くと危険。 大斜面横の滑走禁止エリア(ロープで区切られてる)から一旦姥が岳に上がるとスキー場の営業にあまり影響を及ぼすことなく進める。 気温が高いことから牛首下から山頂まで問題なくシール歩行出来たが天候次第で状況は変わるので装備は慎重に。 ・山頂〜千本桜〜清川橋 積雪十分で問題無し。若干ストップスノーがあったが大きな影響はなかった。千本桜は毎回クラックが発生する場所だが今回のクラックは大きかった。急斜面に広範囲で口を開けてるので気が付くのが遅れると落ちます。 今回千本桜から清川本流へ直接落ちる支沢を清川へ向かって初めて滑ったが斜度や地形が良くかなり滑りやすかった。ただ一カ所真ん中にクラックが出来てた。 ・清川橋〜念仏が原〜念仏小屋 雪も落ち着いており特に問題無し。清川橋付近は例年いくつか穴が開いてるので通過時注意。 ・念仏小屋周辺 小屋は出ており遠くからも確認できる。 小屋の周囲には小振りながら良い斜面が沢山あるので時間があればもう一泊して遊ぶのも面白い。 ・念仏小屋〜小岳 積雪十分で特に問題無し。 ・小岳〜赤沢川出合〜P978 上部は快適な斜面。地形も変化ありたのしく滑ることが出来る。下部は延々右岸をトラバース。ターンすることもなくまっすぐ滑るだけなので足が疲れる。 P978へは少しの登りだがシール歩行になる。 ・P978〜P778〜大森山 P978からシールを外して再び滑走開始。赤砂山のコル(一の地)に突き上げる沢へ滑り込むが上部はギタギタに崩れているのでこれを避け少し下がった所から入る。しかしこの付近は斜度がキツいところばかりでクラック多数。雪崩に注意。 猫又沢出合からP778の登りは距離が短く斜度がキツいのでシール歩行よりは担いだ方が早い場合が多い。 P778から大森山の取り付きは滑りやすい所を滑ると沼にハマるのでなるべく高度を落とさないトラバースを心掛ける。ここはスノーボードにはキツいポイント。 大森山の登りも結構キツいが大森山は今回最後の滑走となるため外せないところ。結構立ってるので春の雪だとシールで頑張るより担ぐ方が早いと思う。 ・大森山〜肘折登山口 ブナ樹林の良い斜面が続く。登山口まで一気に行ける。 ・登山口〜林道〜肘折温泉 延々続く林道歩き。雪が良ければ途中何カ所かショートカットが出来る。最後は開けた雪原でフィニッシュ。除雪された道が走ってるので転落注意。 |
その他周辺情報 | 肘折温泉のいで湯館は閉館になりました。入浴はカルデラ館へ。500円シャンプーボディーソープあり。 |
写真
L)山形県民ワックスを使用。
ストップスノーにもそこそこ効いたよ。
他県の雪に効くかは知らんけど。
鶏)写真見てorzしてる人に見えた(笑)
下から叫んだが、間に合わなかった。
今回BCで最も鳥肌が立ったシーンだったが、見事、ジャンプで通過。
拍手喝采!
shi)上からクラックが見えなかったのよ。ジャンプのタイミングはバッチリでした(^-^;
shi)小屋探索作業と掘り出し作業を楽しみにしていたのだが。
L)滑走はオマケで、掘り出しがメイン、と考えてる人もいるみたいですなw
shi)4か月ぶりのビールのうまいこと旨い事
L)私はサッポロサワー。
沢でサワー、って一発ギャグをやる予定だったがすっかり忘れてた^^:
鶏)は控えめにデミカップで乾杯
感想
毎年、春の恒例行事となりつつある月山〜肘折温泉のスキーツアー。
ここ数年は天候不良や所用で不参加が続いていた為、3年ぶりの参加となった。
皆勤賞の鶏氏曰く、去年は積雪不足で清川沿いが悪く、苦労させられたとの事だが、今年は積雪充分。
初日の天気は良い方向に予報が外れ、快晴無風の絶好のスキー日和。
月山東斜面のオープンバーンから始まり、その後に続く清川橋までの沢滑走は例年以上の積雪を見せており、開放感あふれる滑走が楽しめた。
予想よりも念仏小屋の積雪量が少なく、掘り出し作業が無かったのが少し物足りない感じ(?)ではあったが、早い時間帯に寝床を確保できたので夕方まで遊び放題。
小屋に荷物を降ろした後は目星を付けていた近くの沢を3本滑走し、夕日を浴びながら小屋へと帰宅した。
夜になってからも天気は良く、一日を通して気温は高かった。
なので、小屋に帰ってから飲む冷たいサワーが実に旨い。
美景、美斜面、美酒、と三拍子そろった完璧な一日。
この日の滑走では月見ヶ原から下の標高域で多少のストップスノーはあったものの、全体的に雪質良好。
今回で3回となる肘折ツアーだが、その中でもベストと言えるような最高のツアー初日であった。
二日目は未明まで晴れていたものの、日の出を迎える頃には曇り空。
やがて天気は崩れて雨になる予報だったので、余興は無しで下山滑走のみ。
上の方から雲が下がってきていたので、視界のある早朝のうちに念仏小屋を発つ。
念仏平から下は大部分がザラメ化しており、ストップスノー無し。
曇り空で眺望は冴えなかったが雪質は冴えており、ストレスなしの快適な滑走であった。
最後は肘折側から登ってきたマニ氏と大森山で合流し、今シーズン初の4人揃ってのパーティーラン。
幸い天気は持ってくれて雨に打たれることもなく、大団円での肘折温泉ゴールとなった。
◆月山東斜面滑走(山頂三角点〜月見ヶ原)
月山東斜面、山頂から月見ヶ原までの滑走シーン。
今回のスキーツアーでは数多くの斜面を滑ったが、ハイライトとなるのはやはりここだろうか。
斜面には白い新雪部分が残っていたがストップスノーになる事は無く、滑りは良好。
月見ヶ原まで快走できた。
この後、雲海の中に突入し、しばらく視界不良が続いたが、すぐに雲を抜ける。
千本桜直下のクラック通過に少し手間取るも、そこから先のルートは良い具合に雪で埋まっており、初日の宿となる念仏小屋まではスムーズに到着できた。
最近恒例になった念仏小屋ツアー。今回は初参加のシノンさんも一緒に楽しんで来ました。
この日の天気予報では午前中は曇り、そのあと徐々に回復と言うことでガスの中滑走を覚悟してたのですが、予報が嬉しい方に外れてくれて朝から素晴らしい青空。テンション爆上がりです。
肘折温泉に車をデポして駐車場に着いたのが七時少し過ぎ。リフトの営業開始前だったので皆で乗るか相談したのですがせっかくの青空に全員一致でリフトに乗るのはモッタイナイと歩くことに。
姥が岳に登るとリフトのタイミングで続々人登ってきます。天気が良いので当然ですがあっという間の大混雑。人混みを避けるべくここから一旦滑って降ります。
再度歩き出したところで突然「チキンマンさん?」と声をかけられてビックリ。何とtorayamaさんご一行とまさかの邂逅です。北月山荘に行くとのことで少しお話させていただきました。
さて山頂も大変な人だかり。8:2位で滑走組が多かったようですが東面を滑る人はまだ数えるほど。青空のもと欲望の権化と化した三人は輝くような斜面へと飛び込んで行きました。
千本桜辺りで一度雲海に突入したものの薄い層ですぐ下はほとんど影響無し。歓声上げつつ縦横無尽に滑りまくりでした。楽しさのあまりところどころ斜度が変わる所のクラックに気が付かずに突っ込みそうになったりも。千本桜から下には例年より大きく割れたところもありましたが三月に入ってからの高温が悪さしてる雰囲気です。
今シーズンは前年に比べても格段に積雪が多いので念仏小屋もすっぽり埋まって見つからないんじゃ?見つかっても掘り出しにとてつもなく時間がかかるんじゃ?なんて皆でワクワクしてたのですが残念なことに小屋はすでに露出済み。事前に出てることは知っていたのですがやはり実際見るとガッカリしますね。地球温暖化は楽しみを奪います。まあ小屋堀しなかったおかげで何本か滑れたので差し引きドローですが。
夜は快適な小屋で美酒とごちそうに酔ってたわいのない話しに大いに盛り上がり。山友との夜は最高です。
翌日は打って変わってガスの朝。早ければ昼過ぎから崩れるかもと言う予報で早めに下山開始。途中よさそうな斜面に心引かれながら大森山までまっすぐ進むと山頂に人影が。事情により今回不参加だったマニマニさんがここまで迎えに来てくれてたのでした。ここでごちそうになったコーラは昨夜のビールに劣らず美味かった。
美味いコーラで締めくくられた念仏小屋肘折温泉ツアー。来年はこの四人で出来るよう切に祈ります。
中々行けなかった肘折BC。ようやく最高の天気の中出発。リフトは使えたが、このメンバーでは勿論ハイクアップ。しかし、予想外の暑さと無風状態で少々バテ気味。それにしても、人・人・人波が凄い。山頂から肘折ルートへ進むと静寂の世界。こちらの方がやはり好きだ。千本桜の上部にクラックがあるのはわかっていて、慎重に通過。それからら沢に入って快調に滑り出すと、突然目の前にクラックが現れる。下の方でLuske氏が叫んでいるが間に合わない。アドレナリンも出ているのでジャンプ!踏切りのタイミングもバッチリで着地も成功。何とか回避できたが、斜度が変化するところには注意した方が良い。
念仏ケ原小屋に着くと、知ってはいたが小屋が出ている。当初の想定では、小屋が完全に埋まっていて、まずはゾンデ棒で探し始めることを想定していたのでちょっとがっかり。でも楽なおかげで、周辺の良斜面を3本滑れたのだから良しとしよう。
汗をかいた後の楽しみの宴会では、4か月ぶりのビールを少しだけ頂いたが、ほろ苦い懐かしい喉越しが忘れられない思い出となった。
二日目はガスの中ではあったが、今回参加できなかったマニ氏が大森山山頂で待っていてくれ、その時貰って呑んだコーラの爽やかさもこれまた格別の旨さだった。
さあ、次回は何処へ行こうか。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こちらも毎年恒例の月山肘折ツアー今週末に行くので参考にさせてもらいます!
あと10分くらい山頂で待っていたら鶏さん達に会えたんですね。
ニアミス残念です(´・ω・`)
私もトラさんにお会いしました!緊張して何も話せなかったのが残念だった。。。
そう言えば、4年前の肘折ツアーで念仏小屋で御一緒しましたね。
あの時は、ばにこさん達のグループに小屋を掘り出して頂きましたが、その節はお世話になりました。
今年は、もう既に小屋が出てますのでチェックインが楽ですね
今週末、今のところ天気予報が微妙な感じですが、楽しい肘折ツアーになる事を願っております
ばにこさんとニアミスでしたか。トラヤマさんにあったと言うことは本当にタッチの差だったようですね。お会いできなくて残念です。今年は3月入ってから暖かい日が多いけどそれまで積もった雪も多いからまだまだ楽しめそうですね。来週の天気が良くなること祈ってます。
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