大山・兜山・久美浜湾周回《丹後》


- GPS
- 07:08
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 1,046m
- 下り
- 1,055m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
久美浜湾は、日本三景の天橋立のように湾口を小天橋と呼ばれる砂州が塞ぎ静かな内海を形成している。湾の西側の山域中腹に大福神社跡があり、石仏と同神社の鳥居などを埋めたと云う碑が立っている。その傍らには山内部落離村之碑があり昭和44年離村したとあった。この近くに車を止め歩き出した。薄い踏み跡を辿り山内ヶ嶽(320m’)に直登した。山頂標識も何もなく南に聳える大山(334m)へと向かった。大山も2等三角点「湊」があるだけで山頂標識すらなかった。
山内ヶ嶽との鞍部に戻り豊岡市域に入り西側の谷間を下った。三原集落の耕作地跡なのか石垣のある平地に確り育った木が生えていた。県道11号線に出て三原峠を越えて再び京都府域となり、車道歩きで久美浜湾に到達した。日切不動尊の海岸から兜山が海越しに美しい姿を映していた。久美浜は慶応4年“久美浜県”が置かれ現在の京都府北部、兵庫県西部、岡山県東北部を管轄した。明治4年には豊岡県に編入され廃止されたが一時的に県庁所在地だったのは驚きだ。久美浜市街には嘗ての県庁舎の一部が保存されている。豪商稲葉本家の邸宅や東稲葉家などの歴史的建造物もありゆっくり歩いてみたい街だった。
市街地を過ぎて丹後鉄道かぶと山駅に立ち寄った。兜山の東登山道は車両進入禁止乍ら山頂まで舗装道路で北から回り込んで達した。山頂には熊野神社が鎮座し、3等三角点「甲山」があり展望台からは久美浜湾の眺望が素晴らしい。先程登った大山(334m)、山内ヶ嶽(320m')が久美浜湾越しに見え、小天橋も望むことができた。山名は「兜山」だが地名、嘗ての駅名、三角点名は「甲山」で表記に違いがある。山頂を後にして西側登山道を下ると少し飛び出した所に人喰岩があり岩の上に登ると川上谷川の流域を望むことができた。
かぶと山公園に下りるとホテル等があり一寸した観光地になっていた。久美浜湾沿いに北に進み神野の集落を歩いているとガッチャンガッチャンと機織りの音が聞こえきた。丹後は嘗て丹後縮緬の生産が盛んだった。祖父母の出身地の丹後、僕の生まれた西陣の街を繋ぐ懐かしさに思わず足を止めて聞き入ってしまった。丹後鉄道の小天橋駅に立ち寄ると立派な駅になっていてビックリ、以前は丹後神野と旅情を誘う駅名だったが、今は観光地を端的に表す駅名に変わってしまった。隣の木津温泉駅も夕日ヶ丘木津温泉駅を名乗っている。
小天橋先端部の湊大橋を渡り、湊宮不動院の裏手から再び山に入った。3等三角点「大向」(173m)に着くと疲れてへたり込んでしまった。昼食休憩を取り、南側に三角点峰より高いピークが存在感を持って聳えているので行ってみると祠があり東の方が開け小天橋を一望できた。此処はしじら山(195m’)で来た甲斐があった。三角点まで戻り鞍部に下りると車道を横断して反対側に取付きP158に到った。薄い踏み跡があり山内ヶ嶽に繋がっている。登り返して直ぐ道は獣道が時々ある程度だが略水平に進み大福神社跡へと進んだ何とか車道に到り長い周回縦走を終えた。しかし今日の登山はまだ終わらず、今日2本目の高天山へと向かった。
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