舟山十字路から周回、阿弥陀岳→赤岳→権現岳→西岳


- GPS
- 19:51
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,070m
- 下り
- 2,070m
コースタイム
- 山行
- 16:05
- 休憩
- 3:46
- 合計
- 19:51
天候 | 曇り後霧で、夜中に雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ただここに来るまでの道幅が狭くて、すれ違いができる箇所が限られるので、お互いに譲り合いながら進んだ方がいいと思います |
コース状況/ 危険箇所等 |
舟山十字路の駐車場からゲートの手前に、登山届用のポストがあります。 登山道の状況は、あくまで登山当日の状況ですので、参考程度に捉えて下さい。 ★舟山十字路~御小屋山★ 歩きやすくて緩い上り坂が続きます。 いくつか分かれている箇所がありますが、すぐ合流するのでどちらに行っても平気です。 ★御小屋山~展望台★ 引き続き比較的歩きやすい道が続きます。 途中の不動清水には、御小屋山から登ってくると標柱からトラバース気味に進み、阿弥陀岳から下りてくると、標柱から急斜面を下りますがどちらも登山道から2~3分ほどです。 ★展望台~阿弥陀岳★ 森林限界を越える辺りから、足元が小石でガラガラしてきます。上部程急斜面になり、ロープが出てくると、バリルートの中央陵ルートとの合流点が近いですが、ここを下る場合には、足元には十分注意して歩いた方がいいです。 ★阿弥陀岳~中岳のコル★ 急斜面が続きます。足元には石でガラガラしていて梯子も設置されているので、細心の注意が必要です。 雪が一部残っていましたが、すぐ横の地面が出ている所を歩けるので、アイゼンは使いませんでした。心配な方はチェーンスパイクくらいは持参した方がいいと思います。 中岳のコルから行者小屋方面には、まだ大量の雪が残っていたので、通過する場合にはアイゼンを装着した方がいいと思います。 ★中岳のコル~中岳★ 雪が一部残っていましたが、チェーンスパイクやアイゼンがなくても大丈夫だと思います。 ★中岳~文三郎尾根分岐★ 広い稜線をジグザグに登っていきますが、非常に歩きやすいので、気持ちの良い稜線歩きが楽しめます。 ★文三郎尾根分岐~赤岳★ 途中から、岩場鎖場の険しい道が続きます。 阿弥陀岳から中岳のコルよりは歩きやすいですが、つまづき転倒は絶対NGな場所なので、足元には細心の注意が必要です。 岩にはペイントが付いているので、周りをよく見ながらペイントされている所を目指して歩きます。 ★赤岳~キレット小屋★ 八ヶ岳の一般登山道では、最大の難ルートだと思います。 岩場鎖場が連続して、足元も浮き石だらけで、岩も安易に体重をかけると岩がもげる所が多数あるので、いきなり体重をかけることをしないように細心の注意が必要です。 登りより下る方が難易度は高くて、後ろ向きに下りる箇所も多数ありました。 北アルプスの剱岳の別山尾根の一服剱と前剱の間も浮き石だらけで、かなり神経を使いますが、前を向いて下りてこれたので、個人的には下りに関しては、剱岳の別山尾根よりもこちらのキレットの方が難易度が高いと感じました。 落石も多くて、自分も小石を2つほど落してしまいました。誰もいなかったのと登山ルートからはだいぶ外れて落ちて、割とすぐに止まったので事なきを得た感じですが、石を落さないように細心の注意が必要です。 ★キレット小屋~旭岳★ キレット小屋を出て割とすぐに雪が残っていましたが、ステップも切ってあったりしたので、アイゼンは使わずに通過しました。 心配な方は、チェーンスパイクくらいは持って行った方がいいと思います。 そこそこの急斜面を登っていくので、足元には十分注意して歩いた方がいいと思います。 旭岳山頂は、登山道から少し外れた所にあります。 山頂には岩場を登っていくので、足元には細心の注意を払って登った方がいいと思います。 ★旭岳~権現岳★ 結構険しい岩場鎖場を登っていくので、足元には細心の注意を払って歩いた方がいいです。 途中にある長い梯子は、地面から結構浮いている位置に設置されているので、足を踏み外すことがないように細心の注意が必要です。 また梯子が長くて、意外と腕も疲れます。 自分は一気に登りましたが、途中で休憩しながらゆっくり上り下りした方が無難かもしれません。 また権現岳山頂は、登山道から少し登った所にあります。(標柱は登山道上にあります) 山頂へは岩場を登っていくので、足元には細心の注意が必要です。 ★権現岳~青年小屋★ 権現小屋から先は岩場鎖場を通過するので、足元には十分注意して通過する必要があります。 登りであれば鎖に頼らずに通過することもできます。 途中の東ギボシのピークは、登山道から外れた所にありますが、岩場を登っていけばピークに立てます。 旭岳や権現岳の山頂に立つのと難易度は一緒です。 のろし場から先は、樹林帯の中を歩く感じになります。 ★青年小屋~西岳★ 小屋から7~8分の所にある水場(乙女の水)は水量が豊富で、冷たい水が補給できます。 ここの沢筋が土砂崩れで崩壊していて木がなぎ倒されていて、大きな岩もゴロゴロしていて、登山道が付け替えられていました。 ロープが張ってあるので、それを目印に歩きます。 樹林帯の中を進んでいきますが、歩きやすい道が続きます。 最後にやや急斜面を登って視界が広がった先に西岳山頂があります。 ★西岳~千枚岩(信玄の隠岩)★ 比較的歩きやすい登山道が続きます。 当日は濃霧で真っ暗闇の中を歩いたので、時々GPSで現在位置を確認しながら歩きました。 下の方は、若干不明瞭なところもあって、少しルートを外れた所もあったので、周囲をよく確認しながら歩いた方がいいと思います。 ★千枚岩(信玄の隠岩)~広河原★ 破線ルートになっているだけあって、やや荒れています。 元々は林道だった様な感じの所は、棘のあるつる状の植物がたくさん茂っていて、かなり引っ掛かるので、半袖は厳禁です。 薄い生地のウインドブレーカーとかは、すぐ破れます。 広河原に出る手前は、山の斜面をトラバースしながら歩きますが、道幅が狭く滑りやすい状態です。 ロープが張ってある所もあるので、滑落しなように注意して歩く必要があります。 広河原付近は、地図上では道が沢を2本渡って真っすぐ進むようになっていますが、実際は沢に出た所で道は遮断されており、沢の対岸はただの薮でマーキングとかも一切ありませんでした。 2本の沢両方が、雪融けの影響か結構水量が多くて、深いところでは腰とかお腹くらいまではありそうな状態だったので、この時期を歩くなら、沢歩きを前提とした装備の方がいいかもしれません。 自分は大きい石や倒木の上を渡って、濡れずに渡渉できましたが、非常に滑りやすいので、沢に落ちないように細心の注意が必要です。 また藪の中は、マーキングや踏み痕は一切なかったので、GPS等で現在位置を確認しながら歩いた方がいいと思います。 ★広河原~舟山十字路★ 沢を2本渡渉して、GPSで現在地を確認しながら薮の中を適当に進んだら、いきなり広場のような所に出ました。 ここが反対側からの林道の終点だと思われます。 ここから先は普通の車道なので、進む方向さえ間違わなければ問題なく歩けます。 途中、林道の横にに水場があるようですが、雨が本降りの中、真っ暗闇の中を歩いていたので気が付きませんでした。 |
その他周辺情報 | 下山が真夜中になってしまったので、中央道の双葉SAで3時間ほど仮眠してから帰りました。 夜中のPAやSAはトラックで一杯で、八ヶ岳PAでは駐車スペースがほぼほぼ埋まっていました。 |
写真
去年の暮れに、峰の松目から赤岳山荘に直接下りようとしたけど、ハイマツやシャクナゲの薮に阻まれて下りるのを断念したところ。
もっと手前の尾根筋ギリギリの所が、少し藪が薄く見える。
あそこなら行けるかなぁー?
今度下から登って確かめてみようかなぁ
今までは硫黄岳から縦走してきて下りたので、小石がゴロゴロしていて大変だった印象だったから、登りも結構大変だろうなぁと覚悟して臨んだけど、実際に登ってみると、想像していたほど大変ではなかった。
体力があるうちに登っているからかなぁ?
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
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感想
去年蓼科山に行った時に、どうせなら八ヶ岳連峰を赤線で繋いでみようと思い立ったのだけど、赤岳と権現岳の間のキレットをどう繋げるかが、ずっと懸案事項でした😓
途中どっかで一泊すれば問題ないのだけれど、その為には有給を使わないといけないので、何とか日帰りでクリアできないかなぁと考えてました。
ただ難所がある上に長時間かかるので、1日では無理だろうなぁと思っていたんだけど、ふと地図を見たら舟山十字路から周回すれば、もしかしたら行けるんじゃないかと考えて計画😋
右周りにするか左周りにするか迷いましたが、御小屋尾根は下った事はあるけど、登った事はないのと、キレット小屋から権現岳に登るのと、赤岳に登った後に阿弥陀岳に登るのを比べた場合、キレット小屋から権現岳に登る方が楽なのではと思い、ある程度時間が遅くなるのは覚悟の上で実行に移しました。
工程が長いので、ゆっくり歩いたつもりでしたが、阿弥陀岳山頂には、予定より少し早く到着。
阿弥陀岳山頂への登りは、結構大変なのを覚悟していましたが、意外にもあっさり到着😊
少し余裕があるなぁ~と思っていましたが、そんな余裕はここまで❗️
阿弥陀岳山頂から中岳のコルへの急斜面のガレ場の下りで、かなり時間がかかり、以前に硫黄岳から縦走した時にここを登った時よりも時間がかかってしまいました😭
極めつけは、赤岳山頂からキレット小屋へのガレ場の下り‼️
八ヶ岳の一般登山道で、一番の難所なのは重々承知していて、そうは言っても剱岳の別山尾根ほどではないだろうと思っていました😓
がしかし、実際に下ってみると急なガレ場が続き、しかも浮き石だらけなので、ちょっと油断すると石🪨を落としてしまう始末😱
自分以外に誰もいなくて、しかもすぐ止まったからいいようなものの、自分も2,3個石を落としてしまいました😱
剱岳の別山尾根は、一服剱と前剱の間が浮き石だらけで、結構神経を使って歩きましたが、それでも下る時は、前を向いて下る事ができましたが、キレットのガレ場は、後ろ向きで下りないといけない所が多数あって、しかもガレ場の距離が長い‼️😱😱
腰に爆弾を抱えている身なので、ポールを使って歩いた方がかなり楽できるのですが、急な岩場や鎖場では却って邪魔になるので、ポールを出したり、ザックに結えたりもしたので、更に時間がかかって大きくタイムオーバー😱😱😱
キレット小屋に着いた時は14時過ぎで、この時点で舟山十字路に戻るのは夜中になるのが確定😭
もう1日予備日があるので、キレット小屋が営業していれば、ここに素泊まりも考えましたが、あいにくまだ休業中😓
青年小屋が営業しているのは、途中ですれ違った人が前日に泊まったと聞いていたので知ってはいましたが、青年小屋まで行けば、西岳の手前が少し登るくらいで、後はひたすら下るだけだし、迷うような場所もないだろうと思い、夜中になってもいいから下るつもりでいました😅
がしかし、霧がかなり濃い状態で、ヘッドライトを点けても自分の周り数メートルくらいしか見えず、下り初めのやや急斜面を下りているときは、ルートがはっきりしていましたが、標高を下げてきて周りが広くなってくると、濃い霧の影響でわかりにくい状態😱😱
なので、時々GPSで現在地を確認しながらルートから外れてないか、進む方向は合っているか確認しながら下りました。
ただ信玄の隠し岩の辺りは、踏み痕が不明瞭だったので、一部ルートロスしました😱
『広河原』と書いてある標柱を見つけたときは、もうあと少しで着くなぁーと安心して歩いてましたが、最後の最後でダメ押しの試練が待ち構えていました‼️😱
広河原まで元林道だったっぽい、やや荒れた道を歩くのですが、棘が結構鋭いツタ状の植物がたくさん生えていて、これが結構痛くて、薄い生地のウインドブレーカーだと切れてしまいそうな感じ😭😭
ポールでうまく避けながら、ようやく棘の植物がなくなったと思ったら、山の斜面をトラバースするように登山道が続くのですが、幅が狭くて、油断していると谷側に落ちてしまいそうな感じ😱
この狭い場所を抜けて谷に下りて、広い場所に出てこれでやっと楽できるなぁーと思ったのも束の間、沢に出た所で道がなくなっていました‼️😱😱😱
地図上では、昭文社の地図も、国土地理院やヤマレコの地図でも、この先は真っすぐ進んで、沢を2本渡るようになっているので、てっきり橋か何かがあるのだとばっかり思ってましたが、橋どころか道そのものがないし、対岸にマーキングの類もない状態😱😱😱
場所を間違えて、もっと上流側にあるのかと思って周辺を見回しましたが、全く何もなくてGPSで現在地を確認しても、ちゃんと合ってました。
仕方なく沢を渡渉するのですが、結構水量が多くて、深いところでは腰から胸くらいまでありそうな感じ
上流側を見ても渡渉できそうな場所はなさそうなので、一か八か濡れて滑りやすい石の上を渡ったり飛び越えたりして何とか濡れずにクリア😅
ただ沢を渡った先は、ただの薮で道はおろか、マーキングや踏み痕も一切なし😭
しかも雨が降り出して本降りになり、時間も夜の11時近くになってきて、こんな夜中の真っ暗闇で藪の中で道迷いとは、ちょっと本気でまずいなぁーと思いつつ、地図上に登山道があるはずの方向へ、薮の中を彷徨い歩くと、また別の沢に出くわしました😱😱😱
ここも渡渉するのですが、ここは更に水量が多くて、周辺を見渡しても渡渉できそうな場所がありません😱😱😱
濡れた石の先に、細い木が横たわっていて、これを渡ることができれば対岸に行けそうですが、結構細くてしかも濡れているので、沢にドボンと落ちる確率が高かったのですが、他に渡渉できそうな場所がないので、一か八かポールでバランスを取りながら渡って、なんとかここも濡れずにクリア😅
更にそこから薮の中を彷徨う事5分くらい。
すると急に広い場所に出て、そこが反対側からきた林道の終点でした😊
この時は心底ホッとしたのは言うまでもありません‼️
雨が本降りの中、分岐で進む方向を間違えないようにGPSで確認して何とか無事に駐車場まで戻って来れました😊
舟山十字路から西岳側は、全くのノーマークだったので、最後の最後でこんな試練が待っているとは夢にも思いませんでした‼️
後で他の方のレコを見ると、やはり皆さん苦労されているようでした😓
スマホのバッテリー残量が少なくなってきて、西岳から舟山十字路までは画像がありませんが、今回のことを教訓として、今度は明るい時で秋の水量が少なくなった時を狙って、もう一度検証しに行ってみたいと思います😅
また『いまココ』というアプリで自分の現在地がリアルタイムで分かるとはいっても、下山が遅くなってしまって家族や山仲間には、心配をおかけしました。
どうもスイマセン🙇
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