日向薬師から広沢寺温泉

- GPS
- 03:26
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 256m
- 下り
- 319m
コースタイム
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り: 神奈川中央交通バス(広沢寺温泉入口〜本厚木駅), 小田急電鉄小田原線・本厚木駅 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
”関東ふれあいの道”のコースで、安全で歩きやすい。 |
| その他周辺情報 | 登山後の温泉: 広沢寺温泉(玉翠楼)や七沢温泉郷がある。 また、七沢温泉・七沢荘の近くには、人気ラーメン店〔ZUND-BAR/ズンド・バー〕がある。 |
写真
装備
| 個人装備 |
雨具(レインウェア)
着替え
入浴セット
御朱印帳
飲料
|
|---|
感想
今週は寒波が到来し、真冬の寒さに震えましたが、草木の幹枝からは新芽が吹き、春がもう、そこまで近づいています。
今回は日向山と聞いて、直前まで山梨県の日向山なのかと思い込んでいましたが、神奈川県伊勢原市日向にある日向薬師の奥にある山で、“日向薬師ハイキングコース”として、前回の行道山ハイクと同様に、コースの大半が“関東ふれあいの道”として整備された初心者コースとなります。何通りかあるようですが、我等は日向薬師から日向山を登り、七曲峠から大釜弁財天、そして広沢寺温泉までを歩く4km程の短行程で、これは午前中で上がろうというO島部長の意向が強く反映されたものです。
小田急小田原線の伊勢原駅から神奈川中央交通バスに乗り、終点の日向薬師バス停へ。
電車内に大勢いたハイカーはきっと大山など丹沢山地へ向かったものでしょう。日向薬師へ向かって歩き出すのは我等3人の他にはいません。仰ぎ見る丹沢の山々には、まるでお菓子に粉砂糖でもふりかけたような雪化粧を纏った峰もあります。
歩き出してすぐに参道へ入ります。苔むした道祖神や道端の草木を眺めながらのんびりと歩いて石段を上がり、林の参道へ。寺林はスダジイとモミの林のなかに、ケヤキやタブノキが育成した学術的に貴重な森林。やがて仁王門が見えてきます。阿吽の金剛力士像は赤肌に燃え、なかなかの迫力。仁王門をくぐると聖域らしい雰囲気に一変します。苔むしてうねりのある石段の厳かな道を行くと、階段の上に本堂(薬師堂)が見えてきました。
日本三大薬師のひとつ宝城坊・日向薬師は、奈良時代初頭の霊亀2年(西暦716年)に、薬師如来のお告げを受けた僧行基によって開山され、平成7年に国の重要文化財となり、今はまだ“平成の大修理中”とあって、趣のある単層茅葺屋根(かやぶきやね)は、防護シートにすっぽりと囲われていて見えませんでした。7年にも及ぶ修繕作業は、今年の9月末で終わる予定です。
施設は他に宝物殿があり、本尊・薬師瑠璃光如来像(重文)をはじめ、前立ち薬師三尊像(重文)、阿弥陀如来像(重文)、十二神将像(重文)が安置されています。境内には、鐘つき堂があり、こちらの茅葺屋根はそのままでした。堂の前には堂々とした二本の大杉が。”幡かけの杉”といわれ樹齢は約800年。更に堂の奥には虚空蔵菩薩が祀られています。“十三詣り”として、子供が13歳に成長すると、より福徳、知恵と慈悲心が授かりますようにと昔からお参りされている仏様で、数え年13の倅を持つ筆者は、思いを胸に手を合わせました。
日向山を目指して歩いていくと、日向梅園があり、白梅・紅梅を咲かせていました。昭和50年に約100本が植えられ、今がちょうど見頃のようでした。
梅園を過ぎて鬱蒼とした林道に入ります。ヒノキ科のサワラやニレ科のケヤキの落ち葉が道を茶色にしています。日向薬師の森はシイやツバキなどの常緑樹とサワラ・ケヤキなどの落葉樹が混在した豊かな森です。
木段や木の根が張った登り坂を越えていくと日向山の山頂に到着しました。山頂には水の神様である弁天様が祭られ水害から地域を守ったそうです。(現在は石祠だけです)現在はナイスの森に認定されています。(木材市場のナイス株式会社が名付けています)
となりの見城山までは20分程ですが、寄らずに下山します。七曲峠から一気に下って車道に出ました。大沢川沿いを歩きます。沢の流れが大釜弁財天では渓流に変わります。
大釜弁財天を過ぎて左手に滑岩(なめり岩)があらわれました。ロッククライマーが練習中。岩下では順番待ちの人たちもかなりいて、愛好家に人気のスポットのようです。
道沿いのなだらかな斜面をゆっくりと流れるように歩き、広沢寺と玉翠楼に着きました。
車道から入ると、まず下向き地蔵が居られます。“昔、七沢の石工の弟子が地蔵様を造ったが、できあがるという時に鼻を欠いてしまった。弟子はもう一遍造ったが、できあがった地蔵様は申し訳なさそうに下を向いておった。そこで親方は「地蔵様を高い所へのせれば、お参りに来た人に優しく語っているように見えるで」と弟子に台石を造らせて、地蔵様を高い所に上げさせた。この地蔵様を誰言うとなく「下向き地蔵」と呼ぶようになったそうな。”
本堂にお参りしてご朱印をいただきました。
広沢寺の下にある玉翠楼は、唯一の広沢寺温泉ですが、まだ日帰り入浴開始時刻前だったので、七沢温泉郷の七沢荘まで歩きました。
七沢荘は、全国名湯百選美肌の湯でベスト9に入る東丹沢で都心に一番近い本格天然温泉で、放流・循環併用式の加水なし・加温あり方式とのこと。ねっとりと肌にからむ湯質は、まるでコラーゲンを溶かし込んだよう。湯上りの肌はツルツル。少しは若返ったかな?
温泉にも浸かり、そろそろお腹もすいてきました。
広沢寺温泉入口バス停から本厚木駅へ。
駅南口の〔おひさま〕で、厚木名物シロコロホルモンを堪能しました。
〔感想〕
前回の行道山に続いて、古刹名刹を巡るハイキングになりました。
歴史という時空を感受して畏怖し、今を見つめなおしたり、自然や生命の働きを敏感に感知して情操を養い、もっと旅を楽しみたいと思っています。
ところで、今回のコース、どうやら梅雨時期は避けたほうがいいようです。
山頂から七曲峠にかけて、あの恐ろしい山ビルに襲われて吸血されること必至だそうで、毎年山ビルにやられたハイカーが玉翠楼に駆け込んでくるとか…(怖)
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