市房山《日本二百名山》
熊本県
宮崎県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,449m
- 下り
- 1,449m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2005年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
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鋸切尾根より
感想
この時期の宮崎の日の出は6:12で京都より20分ほど遅い。明るくなり出した6時、登山口の鳥居を潜り登り始めた。樹齢1,000年にもなろうという巨大な杉が生い茂る比較的整備された神社の参道を歩いた。平行して（といってもジグザクに）林道があり、神社の手前までは車で上がることもでき標高差200m位稼げるようだ。林道終点からの取付け道と合流すると、後ひと登りで市房神社に達した。立派な社殿があり拝殿は屋根つきの通路でつながり特異な構造をしていた。
神社の裏からは純粋な登山道となり勾配がきつくなった。ずっと尾根筋の急登でピークを見通すことはできず3合目から始まった1合ごとの道標が登山の目安となった。登山口から標高差1,100m余り約2時間の登りで市房山(1,721m)山頂に到着した。山頂展望は素晴らしく昨日の鬱憤を晴らすように景色を堪能した。1等三角点「市房山」があり真新しい点標にタッチした。明治24年設置の点標を昭和57年6月に更新したものでまだ20年余りしか経っていない三角点だった。休憩していると何ともう一つ点標を見つけた。新旧2つの点標が鎮座している珍しい山だった。山頂標識に温度計が吊るされており、冬型の気圧配置で氷点下1℃、じっとしていると結構寒い。また昭和54年開催の宮崎国体の山岳競技が行われた記念の石碑も設置されていたが既に傾いていた。
南東側には西米良村から登ってくる登山道が合流した。北北東に伸びる熊本・宮崎県境尾根はピークが幾つもある瘦尾根で崩壊が進んでいるようだ。登山口には縦走を控えるようにとの掲示があった。しかし忠告は謙虚に受け止めながらも縦走路に踏み出した。左回り周回し登山口に戻る計画だ。
薄っすらと積もった雪は縦走路の岩場に固まり足元に細心の注意を払いアップダウンを繰り返した。40分程進むとP1642に達し、西尾根を下る第1縦走路を分岐した。このルートは険しく、崩壊が激しい。登山地図には「通過にはザイル必要、初心者不可」と記載されていた。県境尾根は北北東へさらに進み「鋸切尾根」と呼ばれる難所に指し掛った。30分程で3等三角点「土用木場」が現れると二ツ岩(1,672m)山頂だ。ここも山頂展望は良好でギザギザの尾根の向こうに市房山を見返すことが出来た。
この先県境尾根にはロープで“通行止”とされていた。ここまで来てそれは無いだろうとロープを跨いで進むとやはりかなり厳しい。次のピークの登りが相当崩れており通過に注意が必要だった。ピークに達するとここにもロープで通行止とされており、この両ピーク間のみが通行止めのようだ。しかしこのような表示は登山口にこそ必要で、既にそこに到達してしまってからではどうにもならず、通行止めの実効性は薄い。
この後はそれほどの危険箇所はないが急斜面の下りが続いた。野々頭に下る道は第2縦走路で軈て砂防ダムが現れると林道終点でこの先3.2�劼領啼司發�で登山口に戻った。野々頭からの林道は幾つもの谷の括れを越えて進んだ。麓は杉の植林帯と果樹園などが広がりその向こうに市房山が縦走路を従えて望むことが出来た。
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