洞川温泉〜法力峠〜稲村ヶ岳〜観音峯山
奈良県
Lunasa
体力度について
- GPS
- 07:48
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,770m
- 下り
- 1,769m
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- 山行
- 5:29
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 7:46
| 天候 | 晴れ。真夏日。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
大阪-天王寺 6:12-6:28 JR大阪環状線内回り 関空快速 240円 大阪阿部野橋-下市口 6:50-7:57 近鉄南大阪線急行 1100円 下市口駅-洞川温泉 8:20-9:21 奈良交通[2]洞川温泉行き急行 1480円 帰り） 洞川温泉-下市口駅 17:58-19:08 奈良交通[2]大淀バスセンター行き 1480円 下市口-橿原神宮前 19:19-19:53近鉄吉野線 (↓乗換不要・種別変更) 橿原神宮前-大阪阿部野橋 19:57-20:43 近鉄南大阪線区間急行 1100円 天王寺-大阪 20:50-21:10 JR大阪環状線外回り 240円 洞川温泉・みたらい渓谷散策きっぷ（4480円）が近鉄電車と奈良交通バスの往復きっぷに洞川温泉ビジターセンターの200円割引券がセットになってお得。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■稲村ヶ岳登山口からは岩や木橋の板が水 (朝露？湧水？) で濡れて滑りやすい。山上辻の下10分ほどは片側崖の細道。大日山は鎖や老朽化した梯子のある岩場。いかにも難しそうだが直登なので案外怖くない。全体に羽虫が多い。熊も出る。 ■法力峠〜観音峯山は稲村ヶ岳と較べると道がやや不明瞭。道標やテープは等間隔にあって不安になった頃に出てきて助かるが、小ピークには道標がないので下る尾根の方角に注意。 ■観音平あたりから登山口までは「伐採作業中につき通行注意」とのこと。 ■さいごの観音峰山登山口から洞川温泉ビジターセンターまでの県道歩きは後半歩道がない。道幅はそこそこありそこまで怖くはないものの楽しくもないので対岸のみたらい遊歩道を歩いた方がよかったかも。 □登山口のほか下市口駅にポストあり。 |
| その他周辺情報 | 洞川温泉ビジターセンター (旧洞川温泉センター)。ほか温泉街に旅館、民宿、食事処、お土産物屋など。伝統民間薬の陀羅尼助丸 (だらにすけがん) を扱うお店が多い。 下市口駅周辺は商店が少ない。 |
写真
お向かいに観光案内所。こちらも裏にトイレがありますが男女共用。スタンドは温泉擬人化の温泉むすめ。有馬温泉や祖谷温泉にもいましたね。
2
はい、偽物 (言い方…) ですね。下市口駅でバスを待ってる時、洞川温泉から登山口までが長くて〜と話している人がいたので期待してしまいました。
2
ちょっと危なげなところ。山腹を横切りながら登高するので沢を横切ることが多いです。沢というか崩落地？ この手前に看板があってここから先、山上辻まではずっと片側が崖なので注意、とのこと。
2
真新しいトラロープが張ってありました。3週間ほど前滑落して人が亡くなったところでしょうか。さっきまでの方が危なそうに見えましたが油断禁物ということか…
2
予定していなかった大日山ピークにも立ち寄ることにしました。時間が半端に余りそうだったので。あと頂上の先客3人グループが来るとき登って来た話をされていたので気になって。
2
「〜下さいますね」という言い回しがちょっと面白かったので撮影。同じ念押しでも「〜していただきありがとうございます」より作為が少なくストレートでいいと思います。
3
皇室との縁も深いようです。そもそも観音峯の名前は後村上天皇が観音菩薩の夢告に導かれて難を逃れたことに由来するのだとか。仏教関係の山名は多いので気にも留めませんでしたが。
2
湧水。1本は要らないので新しいのの栓を開けるほどではないけどあと少し欲しいなという状態だったので、ペットボトルに半分ほどいただきました。冷たくて美味しかったです。
2
「皇太子徳仁殿下 大峯山御登頂記念植樹」だそうです。さすがに今はもう登ってらっしゃいませんよね。われわれ庶民と違って定年後に再開、も難しいでしょうしお気の毒なことです。
3
あ、観音峯で見ました。派手な花だなとしか思いませんでしたが外来種でしたか。進入禁止の林道にあったので近づけませんでしたが。
2
ゆっくり温泉に浸かってお土産を買ってもまだ17時。でも日はそろそろ山の端に近づいて光にもオレンジ色が混ざり始めます。山間の夕暮れですね。
2
下市口駅前の光明寺カフェ。喫茶とホットスナックがあるようで商店の少ないこの周辺には貴重な存在ですが、営業時間的に日帰り登山で利用するのは無理そう。
2
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
|
|---|
感想
観測史上最も早い梅雨明けを迎えて、週末は暑くなる予報だったので「近畿の屋根」大峰の稲村ヶ岳に涼みに行ってきました。ここのところ近所とかごく短いハイクばかりだったので久しぶりにちゃんとした山です。
大峰は公共交通でのアクセスが悪く、昨年4月に大天井ヶ岳から吉野まで縦走した時も入山は11時を廻ってしまったので、体力にも一抹の不安がある中時間的に厳しいかなと思ったのですが、調べてみたところ5月から11月の休日は1本早いバスがあるんですね。しかも途中のバス停をかなり飛ばす急行。ありがたく利用させてもらいました。
でその4月のバスはガラガラで「大峰といっても時間が悪ければこんなものか。みんな自家用車か前泊かな」と思った記憶があったのですが、今日は35人くらい乗って満員御礼でした。特急料金をケチって急行で早く着いたのが正解でした。特急に乗って後からついた人は1時間立ちっぱなし確定。8割強がハイカーで半分あまりが天川川合で下車しました。なお観音峰登山口で降りる人はゼロでした。
終点の洞川温泉バス停で降りて、トイレに行ったり身支度をしたりしている間に他のハイカーはばらけてしまい歩き出したときは私一人。稲村ヶ岳登山口までの間に2人組を追い越しただけでしたが、みんなどこに向かったのでしょう。稲村ヶ岳までの登りですれ違い9人、追い越し20人あまり。うち1組は11人のガイド登山グループでした。あと山上辻で休憩中の方が2人。山上辻より上では食事禁止らしいのでパンで腹ごしらえ。羽虫が多かったのとこんな標高までずっと蛙の鳴き声が大音量で響いていたのが記憶に残りました。
稲村ヶ岳頂上には先客が3人。あと下るときに多分ここまでで追い越してきた人何人かとすれ違いました。私が大日山ピストンしている間に通り過ぎた人もいたでしょう。その大日山は計画ではスルーする予定だったのですがだいぶ時間を捲いていてバス待ちが長くなりそうだったので立ち寄ってみました。稲村ヶ岳からは見えなかった八経ヶ岳がちらっとだけ見えたのがよかったですね。もっとも今日はスマホGPSの調子が悪く4Gの電波が入らなくなってからは全く位置が動かなかったので山座同定ソフトのPeakFinderも役に立たず、帰ってからそれと判ったのですが。
山上辻まで戻ってくると人が増えていて15人ほどが休憩中。ついでに羽虫も増えていました。半袖の人が虻に食いつかれて声を上げていましたね。今日は全体に羽虫が多かったのですが鬱陶しいだけで実害のあるのはそれだけでした。
法力峠までの下りではすれ違い7人、先を譲ってもらったのが4人。山上辻下の細道でさっきの大勢グループとすれ違うのはやだなぁと思っていたのですが、大日山に立ち寄ったお蔭でその前にスライド。
法力峠に着いて、時間はかなり余裕があるので予定では観音峯山に向かうところなのですがちょっと思案。何しろGPSがまだまともに動きません。まあこんなこともあろうかと紙の地図とコンパスは持参しているので久々にGPSなしの登山にチャレンジ。見通しが悪いので方角はあまり当てになりませんが、こういうアップダウンのある地形だと高低差が参考になります。「あと1つ小ピークを越えて登り返したら観音峯だな」と思うとその通りでした。稲村ヶ岳はずっと単調な登りだったので今どこにいるかよく判らなかったのですが。観音峯までは誰にも会いませんでしたし迷わず済んで本当によかった。
観音峯は展望がないのですがその先の展望台は大峰山脈の周囲の山がよく見える絶好のスポット。手頃なハイキングの山として人気なのも頷けます。思わず長く休んでしまいました。ここまで下ってくるとさすがに暑かったです。まだ標高1000mはあるのですが。これは下界はよほど暑いですね。稲村ヶ岳も思ったほど涼しくなかったのですが、山の上だからこそこの程度の暑さで済んでいると考えるべきでしょう。登山口までの下りですれ違い3人、追い越し1人。今から登る人は何なんでしょうね。観音峯ピストンかな。
下山したところ最終の1本前のバスが30分待ち。終バスならさらにプラス2時間。せっかくなので洞川温泉まで歩いてビジターセンターの温泉に浸かることにしました。失敗だったのは県道を歩いたこと。県道沿いの途中にビジターセンターがあると誤解していたからなのですが、面白くありません。みたらい遊歩道を歩けばちょうどその洞川温泉ビジターセンターに出たみたいです。その温泉は去年リニューアルされたばかりとあって綺麗でした。秘湯っぽさを求める向きには不満かもしれませんが。お客はそこそこの入りで露天風呂は湯舟が空くのをちょっと待ちましたが洗い場はいつもどこか空いている程度。脱衣所は少し手狭でしたね。でもロッカーには30Lのザックが入ります。縦長じゃなければ。
湯上りに名水ごろごろ水のサイダーを飲んでお土産を選びました。もう少し飲食ができるといいんですけどね。自販機の飲料とアイス、あとお土産物コーナーにはそれに加えてプリンがありましたが。塩気も欲しい。
まだバスまで時間があったので温泉街を散策。そういえば親類に胃腸が弱いのに悩んでいる人がいたなと思い出し、陀羅尼助丸をお土産に購入。体に合えばいいのですが。ちなみに陀羅尼助丸の丸は「まる」じゃなくて「がん」と読みます。「丸薬」なので。昔は「まる」だと思っていたのですが数年前高島俊男先生の本で「がん」だと知りまして。お店の人もそう読んでたし。「まる」と読んで恥をかいたり、お店の人を困惑させたりせずに済みました。「知識は力なり」ですよ。帰りのバスは行きよりは随分お客が少なく洞川温泉から乗ったのは9人。途中で2人降りたのに下市口駅で降りたのも9人だったのでどこかで乗って来たんでしょうけど気づきませんでした。帰りは急行じゃないので細道をグネグネ走って左右に振られるのですがそれでも爆睡していたようです。
山に加えて温泉に浸かって温泉街も散策できて満足です。去年も今日も登山口まで通り抜ける時に風情のある家並が気になっていたのものの山の前でのんびりもしておれずスルーしていましたが思いがけず時間ができて。心残りはは食事は出来なかったことでしょうか。川魚の塩焼きとか笹寿司とかを売っているところもあったようなので次の機会にはぜひ。
山行の内容的にも満足でした。しばらくサボったのに加えちょっとした病み上がりだったのでいささか不安で、いつも通りCTx0.8で計画して8時間だけどどうかなあ、まあ様子見てまずそうなら観音峯は諦めればと思っていましたが、結局山行自体は6時間ほどで大幅に捲いていけました。稲村ヶ岳はずっと山腹を緩やかに登る道が続いていて歩きやすいですね。道は狭いので人の数の割に混雑している印象がありましたが。あまり今まで経験したことのないタイプ。ともかく体力が戻ってよかった。これなら天川川合からの八経ヶ岳日帰りもできるかなあ。最短ルートピストンをCTx0.7で計算して5分くらいしか余裕がないのですが。この間AIに提案されて「無理でしょ」と思ったのですが何もトラブルがなければギリギリどうにか？
あと久々にGPSなし山行もドキドキもので特に法力峠から観音峯は慎重に歩いたのですが、道を見失うこともなくペースもさほど落ちず一安心でした。心置きなく夏山シーズンを迎えられます。まあでもGPSがおかしいのは問題なので何とか直ればいいのですが。
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