仰木峠〜水井山〜大比叡

- GPS
- 05:12
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,002m
- 下り
- 1,121m
コースタイム
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 5:13
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
写真
感想
今年は京都は6月のうちに梅雨が明け、7月の上旬から暑い日が続いている。山の中は少しは暑さもましであることを期待して、比叡山に出かけることにする。
国際会館の駅前から大原行きのバスが出るところだったので、これに乗って仰木峠に向かうことにする。バスの乗客の多くは外国人のようだ八瀬からも数名の乗客が乗り込んでくる。バスの運転手が発車間際に乗り込んできた若い女性のグループ「道路を横断するのは横断歩道を渡って下さい。人に迷惑をかけていることを自覚して下さい。」とかなり刺々しい口調でアナウンスをするが、一向に耳に届いている様子ではないのは、おそらく中国人だからであろう。
花尻橋でバスを下車するが、仰木峠に向かう峠道に入るにはその一つ先のバス停で下車した方が良かったようである。三千院に向かう道を歩く。風はほとんどないが、山道に入ると途端に涼しく感じられるのは、地面からの輻射熱がなくなったせいもあるだろう。谷沿いの広い道を進む。
やがて左手の尾根を緩やかに登るようになると、上からはトレラン・スタイルの男性が駆け降りてくる。この道は京都一周トレイルとなっており、走る人も多いのだろう。
峠が近づくと深い堀割りの道となり、古道の趣きを感じさせる。かつては大原と近江の国を結ぶ要路だった筈である。仰木峠に出ると、稜線の琵琶湖側から涼しい風が吹いてくる。尾根をわずかに北上すると東側が杉の幼木の植林地となっている。以前に比し展望が少なくなったように思えるのは、この数年の間に杉の樹が大きく成長したからであろう。
保冷袋に入れて携行してきたビールで乾杯すると、樹の切り株の上でソーセージと唐揚げを温める。尾根上は涼しい風が吹いているが、足元は風がほとんどないのは密生した杉の幼木のおかげだろう。
ランチの後は比叡山を目指して尾根を南下する。水井山と横高山のピークを越えるとしばらくはなだらかな尾根が続く。尾根道が比叡山ドライブウェイの下を小さなトンネルで潜り抜けると、唐突に広い道に釈迦堂の境内に入る。山中に忽然と現れる伽藍は異次元の世界に迷い込んだかのようだ。
釈迦堂のあたりは他の季節に比べると人影もまばらであるが、それでもここを訪れる人たちも街中の暑さから逃れてきた人も少なからずおられることだろう。間断なく琵琶湖側から涼しい風が吹いてくるので、標高700mにしてはかなり涼しく感じられる。
杉の大樹の立ち並ぶ壮麗な境内を歩き、浄土院の過ぎると、京都一周トレイルは比叡山のケールブル山頂駅に向かって比叡山の北西斜面をトラバースすることになる。トレイルを外れて大比叡への斜面を直答する。道はないが管理された植林の中はわずかに馬酔木の下生がある程度で歩くのに難渋することはない。
斜面を登るとすぐに大比叡の山頂にたどり着く。一等三角点に参詣して、広い山頂の駐車場に出る。山頂のガーデン・ミュージアムは17時までの営業ということもあるせいか、ここも訪れている人は少ないようだ。自販機で麦茶を購入し、水分を補給すると下山の途につく。京都側に入ると風が弱いが、それでもわずかな風があるのは有難い。
展望ベンチから岩倉の展望を眺めると、梅谷北尾根を下降する。この尾根は地図ではバリエーション・ルードになってはいるが、深い堀割りの古道が尾根の末端まで続き、かつては修学院から比叡山に向かう主要路だったことが窺われる。昨夕に夕立のせいだろう、堆積した落葉が湿っていて、程よく歩きやすい。
登山口に降り立ったのは17時をわずかに過ぎたところだった。赤山禅院の前に出ると山門も既に閉まっていた。後は修学院まで西陽を浴びながら車路を歩いて10分ほどだ。
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山猫
yamaizu














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