燕岳ピストン


- GPS
- 08:51
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,451m
- 下り
- 1,445m
コースタイム
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 7:35
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
去年登山を始めて、いつかは低山を卒業して、高い山を登ってみたいな~と漠然と思っていた。
色々情報収集を進めて、燕岳ならいけるかも?と燕山荘の予約を試みるも人気を甘くみており惨敗。
ギリギリテント場は空いていたので予約、そこから怒涛の準備期間を経てついに当日。
二週間前から天気予報と睨めっこして、緊張しながらあるぺん号の乗り口に集合すると、すごい数の登山者たちが集まっており、静かなんだけど、異様な熱気に包まれていた…こんな世界があったのか…。ハンター試験会場みたいな…。
バスは綺麗で、やっぱり座席は遠慮してあまり倒せなかったのもありうつらうつらしている間に穂高駅に着いてしまった。
穂高からは一度バスに乗り崩落現場まで。そこから10分ほど歩いてまた送迎を待つ。
限られた人数と車で運んでくれるので限界があるみたいで、ここで1時間弱くらい待った気がする。
登山口に到着し、準備をして出発!
最初はアルプス三大急登ってこんなもん?いけるいける~と思っていたが、どんどん辛くなってきて、普通に苦行でした。
土曜だったから人が多くて、すれ違ったりするのがペースも乱れることもあり結構大変だったなあ。
黙々と登っていたら合戦小屋の屋根が見えた!
もちろんスイカを食べる。
かなり体が熱くなっていたので冷たくて甘いスイカがありがたい。
向かいに座っていた女の子たちとおしゃべりして、ヤマップのID聞いたりして楽しく小休止できた。
ガスが出てきてちょっと肌寒いくらいになったところで出発。
また黙々と登るんだけど、この辺から岩が多くなってきたような。花崗岩なんだね。
なんかこの辺はもう記憶が曖昧なんだけどしばらくしたら視界が開けて、森林限界に出て景色が一気に変わる。ところどころビューポイント的な場所があるんだけど、ガスで何も見えない…というのを繰り返していたら、ついに見えた、燕山荘。
階段を登って到着して見渡せば目の前は絶景…槍ヶ岳がはっきり見える。グリーンと雪渓、岩のコントラストが美しすぎて言葉が出ない。
とりあえず急いで受付して汗だくでテントを張り、燕山荘でランチ。私はビーフカレーを。普段大体の市販のカレーは胸焼け胃もたれ起こすのだけど今回は全然平気でした。美味しかった!
猛烈に眠くなったけど我慢して、装備を整え燕岳山頂を目指す。
私は雷鳥を見たくてハイマツの影をじっと見ながら歩いていたのだけど残念ながら遭遇できず。
その代わり、山頂手前あたりで見たのはクマ。実際はかなり遠くにいたんだけど、「クマだ」という言葉を聞いた瞬間「あ、私死ぬ…」と思った。ちょっと焦ってテント場まで戻る。途中で転んでしこたま尻を打ったけどそこまで影響なし。
テント場に戻ってからは小腹が空いたので燕山荘でアイスコーヒーとケーキを頂いて、そのあと昼寝。
ただ、日光が強すぎてテントが灼熱で入れない。私は小さな日陰で日傘をさして、地面に直接マットを敷いて寝たんだけど、虫がぶんぶんうるさすぎてそんなに寝られず。一緒に行ったタコはしっかりテントで爆睡してて尊敬した。
夕方になったら燕山荘近くにテーブルと椅子に座って景色を見ながらご飯。ケーキも食べていたのでそんなに食べられず。
おつまみとか色々持ってったけど消費しきれなかった。
夕方陽が落ちる時間はもう寒くて、薄いダウンを着ていたけど風が冷たく体が冷えた。
でも夕日が落ちる瞬間は幻想的で、寒さで震えながら、ここへくるために経験を積んだこと、努力したこと、丸っと報われたなー。いつか息子とこれるかなー。などなどと取り留めもなく考えていた。
それからテントに入ってシュラフに包まれて朝は5時に起きようね!とか言ってたんだけど…。
夜日付が変わる前から寒い!そして風がすごい!バッサンバッサンテントが揺れて寝られない!
初めて自分で張ったテント、吹っ飛んで丸ごと谷底に落ちたらどうしよう…という不安と、単純に寒い。こんなに冷えると思っておらず、エマージェンシーシートの存在を思い出して包まったのが夜中1時ごろだったか?そのあとなんとかまとめて寝られた。
一度テントの様子を見に外に出た時、星ももちろんだけどとにかく月が眩しくて巨大なライトのようで、それがかなり印象的だった。
4:30ごろ、陽がもうすぐ出ると教えてもらい外に出ると日の出も見られた。雲海の上に出てくる太陽、美しさとかよりなんとか無事夜が明けたという事実が嬉しかった。めちゃくちゃサバイバルだった…。
まだ寒いのでテントに入ったまま朝ごはんを作って食べ、撤収、6時には出発。
単純に、また来たいと思った。今度は燕山荘に泊まってみたい。
帰りはもう本当にずっと下り。塔ノ岳を思い出す。平らな道なんて全行程の中で10Mくらいくらいしかなかったんじゃないか?
途中合戦小屋でまたスイカを食べて、ひたすら下山した。
帰りは有明荘に立ち寄ってお風呂とご飯。
風呂に入っていたらヘリのバババババという音が超至近距離で聞こえてきて、私たちの頭上に落ちてくるかと思った。
(物資を運ぶために山と麓を行き来しているようでした。)
私の歴代下山風呂(サウナ水風呂なし部門)で最高だったかも。ご飯も食べたんだけど、宿のお姉さんおすすめの山賊焼がひっじょ~~に美味でした。ご飯少なめにしたら食が細めな私も完食できました。揚げたてサクサクで、タレに入ってる刻みニンニクが食欲を唆る…このままビール飲んで泊まりたい!!
実際はそこからまたバスを乗り継ぎ、穂高からの電車に乗るため全力ダッシュ、無事乗れたあとは写真見返したりちょっと寝たりして、新宿でタコと別れて帰宅しました。
昨日まであんな高いところにいたのに今日はもう電車に乗って仕事に行っている。
現実に意識が追いつかないけども、来月に向けて、装備の見直しと体力作り、ゆるゆるやってくぞー。
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