山上の楽園・明月荘泊【吾妻連峰縦走:峠駅〜高湯】
山形県
福島県
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,681m
- 下り
- 1,551m
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峠駅7:54〜9:10滑川温泉9:30〜9:50滑川大滝展望台9:55〜12:10姥湯分岐(昼食)12:40〜15:05明月荘〜弥兵衛平散策
2日目
明月荘7:10〜7:35西吾妻分岐〜(東大巓山頂)〜8:05東大巓分岐〜8:55昭元山頂〜9:45烏帽子山頂(休)〜10:30ニセ烏帽子山頂〜10:50兵子分岐〜11:20物見岩分岐〜11:45家形山山頂〜五色沼湖畔(昼食)12:50〜15:44高湯登山口
| 天候 | 1日目:晴れ 2日目:うす曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
�＼臑�6:43〜福島7:07:JR東北新幹線2,250円(新幹線W切符) �∧‥�7:12〜峠7:42:JR奥羽本線400円 復路 �々眦�16:12〜福島駅西口16:50:福島交通磐梯吾妻スカイライン定期バス840円 �∧‥隋狙臑�:JR東北本線750円/人(W切符) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【1日目】 ○峠駅〜滑川温泉 …峠駅は秘境駅です!これはタイムスリップ?(本数の少ない時刻表もカルチャーショック・・)でも新幹線も通るなんとも不思議な駅です。ちなみに滑川温泉までは車道歩きです。途中にはお店も自販機もありません。 ○滑川温泉〜姥湯分岐 …美しい滑川大滝や鉱山跡など楽しみながら進めるコースです。特に鉱山跡は,ケーブルや軌道のあと,廃吊橋など見られます。そしてなんとこんなところに廃トラックが!!どうやってここまできたの??ワンダーランドです。 ○姥湯分岐〜明月荘 …滑川大滝展望台からは,笹が覆っているところや枝が張り出しているところが多いです。道もところどころやせていて,登る人が少ないのかなといった感じです。潜滝からは,よくある歩きづらい階段が延々と続いていて,かみさんはうんざりしてました。ただ,特に危険箇所や迷うところはありません。 2日目 ○明月荘〜東大巓 …木道が続きなだらかで歩きやすいです。展望も良好。 ○東大巓〜家形山 …アオモリトドマツの森が延々と続きます。いくつかピークを過ぎるのでアップダウンの繰り返しです。烏帽子山への登りは岩がごろごろした急登ですが,頂上はパノラマが広がります。こちらの登山道も笹が覆う箇所や頭上の倒木や枝が多くなっています。家形山からの一切経山や五色沼などの眺望もすばらしい! ○家形山〜高湯 …こちらはうって変わって,広々したなだらかな登山道がつづきますが・・飽きます。私たちは寄りませんでしたが,慶応吾妻山荘があります。最後は表示のない不動沢登山口への分岐と工事中の車道の横断箇所(作業道と登山道があり)で迷いました。 |
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感想
久しぶりの2連休。10月も下旬、山泊最後のチャンスと決めた今回の山。
「東北の避難小屋150」(この本、かなりのお勧めです)のページをめくりつつ避難小屋泊に胸躍らせた日々でした。
公共交通機関利用の強みを生かそうということで、旦那プロデュースコース。
そして少しずつ用意していたアイテムの数々がついに登場。
シュラフやマット、私用60Lザック!
今年は使う事はないかなぁと思いつつ、1ケ月ほど前自転車で訪れたアウトドアショップで購入品。
前シーズンアイテムの為かなりなお買い得でした。購入店、街中ではないのですがツボを得た品ぞろえで好きです。
当日は雲ひとつない快晴!
ザックを背負って、重さに「うっ!」としばし無言ですが、旦那のザック重量はこの2倍はあると思われる為、
弱音ははくまいと決意。というか自分の非力さが情けなくなりました・・・。
途中乗越し清算時、車掌さんに「どこ行くの?」と尋ねられ、「いいね〜最高の山日和だよ!」と笑顔をいただく幸先いいスタート。彼も山好きのようでした。
峠駅は昭和にタイムスリップしたかのような駅。
思えば本当にこの瞬間私たちは非現実の世界にワープしたのかもしれない。
滑川温泉からのスタート、しょっぱなから体がザックの重さに振られて、いつもよりも調子がでない。
滝見台をすぎると今までいた観光客らしき人々のすがたもなく、あっという間に静寂と紅葉の世界に入ります。
沢の流れる音、時々聞こえる鳥のさえずり、他は自分たちの足音だけ・・・。
足元は落ち葉の紅い絨毯、横を見れば紅葉が滝のように流れる山肌。頭上は抜けるような秋の空。
「これ以上の山行日和はないね!」と笑顔をかわしつつ、登る力もでてきます。
あっという間にあつくなり登り始めてすぐにベースレイヤーのみとなりました。それでも暑かった。
レールや井戸?の跡、崩れた吊り橋、廃小屋。
こんなところでたくさんの人が働いていたんだね。と不思議な気分になりながら歩みを進めます。
途中、あんぱんで小休止とりつつ姥湯分岐でお昼。
今回、食料計画班としては1泊の為、重さあまりこだわらず「生食材」を中心に組み立ててみました。
【1日目】
昼:おにぎり、きゅうり+インスタント用味噌汁味噌をつけて食べます、魚肉ソーセージ の定番。
夜:キムチ鍋→雑炊
具はキャベツ、ねぎ、もやし、春雨。
煮干し6匹持参して、チューブのコチジャンとインスタント味噌汁でスープ+七味。
仕上げは冷凍して持参のご飯+卵。
もちろんビール(旦那背負ってきました。500ml×2+350ml×2)
【2日目】
朝:フランスパン1/2(チーズ、魚肉ソーセージ、ピーマン)、コーンスープ
昼:マルタイラーメン(もやし、ピーマン、乾燥わかめ、ねぎ+自家製煮卵!)
感想は、重かったけど大満足!!でした。
山で食べる生食材。おいしすぎます・・・。連泊の時は多少我慢しなきゃなと思いつつ。贅沢食事でした。
ちょっとした煮干しが大活躍。インスタント味噌汁はかなり活用できます!
他は定番行動食、インスタントスティックカフェオレ。チョコ。
分岐をすぎると「急登あり」の地図どおり、なかなか登りごたえのある道が続きます。
登山道もやせていて、落ち葉で隠れていることもあり注意が必要。
たまにザックを枝に引っ掛けてひきもどされたり(車体感覚じゃないけどなかなかつかめず・・・)
そして・・・待ってました「ザ・階段地獄」
なぜにここまで階段を???と言わんばかりの階段、階段、また階段。
へばりました。
誰が設置したのだ!と怒りまで湧いてくる始末。旦那に弱音はいちゃいました。ごめんなさい(反省)。
それだけに「金明水」を過ぎて(こちらで水筒に補給)、「明月荘」が見えた時の喜びはひとしお。
明るく手入れされている雰囲気の小屋です。トイレも2つあるので便利。2階も広々していました。
一休みした後夕日を見に弥兵衛平へ。
山頂近くに広がる湿原とオオシラビソの木々,その上にどこまでも続く空。
鳥の鳴き声すらしない本当の静寂が広がります。
「静かだね・・・」それ以上は何も言えない。体験したことのないような空間がそこにありました。
夕日が木道を照らし、遠くに飯豊・朝日・蔵王連峰、磐梯山。
淡いブルーに浮かび上がる山々、この景色を自分の足で見にこれた事の素晴らしさ。まさに「楽園」でした。
夜は8時前に就寝。その前に星空!天の川を見にヘッドライトをつけて外にでると・・・そう、満月の翌日 それはそれは明るい月の光。ライト不要!
もちろん星は月に敗北。
残念でしたが、木道を照らす月明かりは宮沢賢治の童話に出てくるような風景を私達に見せてくれました。
朝5時起床、シラビソの木々の間から登る朝日を見て出発です。
名残おしい「明月荘」。またくるね。
この日は眺望のない道が続きますが、大岩の山の烏帽子岳、「ガイドブックにのってたっけ?こんな岩ばっかりって〜」と言いつつよじ登る。山頂は高度感が味わえます。
笹をかきわけ進むことしばらく、この日もすれ違いほとんどなく静かな山行。
「兵子」はまさに「とんがり岩山」。「下山注意!」の上級者向け看板があった為遠くから眺めるだけにしました。
家形山山頂からは太陽の光を浴びてエメラルドブルーに輝く「魔女の瞳」が美しく見えます。
瞳を見つつのランチタイム。贅沢かつ美味〜。
帰りは高湯めざしての長くゆるやかな下りでした。
途中すべりやすい粘土質の場所がありますが(1度転んだ・・・)、危険なし。
ただ後半飽きてしまうかな。
高湯バス停では旅館のおじさんとバス待ちの間「山談義」。
子供のように楽しそうに山の事を話す様子を見ているとこちらもついつい嬉しくなって、話がはずんでしまいました。
山でつながる縁っていいなぁと感じるひと時です。
「あったか湯」はかなり混んでいる様子、時間もないので今回はパスしました。
仙台に帰って、旦那と二人ビールで乾杯!
もっともっと山懐に入ってみたい、もっと山を知りたい、感じたい。そう心から思った今回の山行。
まだまだたくさん未知の素晴らしい世界が広がっている。
そして私を気づかってくれた旦那に深く感謝です。
初避難小屋泊,かみさんはいつもより重いバックパックに苦闘していました。宿泊した明月荘は広く快適で,この日は15人くらいの方々が宿泊していました。
今回のコースはタイムリップしたかのような峠駅や山奥の鉱山跡などがあるかと思えば,山上に広がる静寂の弥兵衛平など,印象深いものがありました。特に弥兵衛平は広がる空と湿原,遠くの飯豊や蔵王まで望む山並みなど,まさに別天地,しばし時間を忘れてしまいました。
登山道であった方も1日目は1人だけ,2日目も5,6組だけとまったく俗世間とかけ離れた今回の山行,しばらく,日常生活に帰れないかも・・・・(帰りたくない)。
☆動画は烏帽子山頂から
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東大巓の最新記録
昭元山の最新記録
烏帽子山の最新記録
このルート、何度も歩きました。
昔の風情がそのまま、なのがいいですね。
峠駅は、力餅売りが、名物。
滑川温泉も、昔は、さらにひなびてました。
http://trace.kinokoyama.net/touhoku/touhoku-index.htm
HP拝見しました。
昔の山小屋の様子など大変興味深いですね〜。
今回歩いたコースにも木に取り込まれた看板がいくつかあり，往時がしのばれました。
峠駅の力餅・滑川温泉，いつか味わいたいですね。
夕方と朝やけの写真、とてもきれいです。
明月荘、混んでいたんですね。でも大きいから大丈夫だったかな。記録読ませていただいて、弥兵衛平行ったのはこの夏のことなのに、ずいぶん昔みたいな気がしました。
小屋泊まりもテント泊ももう今はできない状況なので、ちょっと羨ましい。吾妻の記録多かったところでしたので、横断じゃなくて縦断、いいですね
こんばんは。
今回の山行，kiyoshiさんの記録もきっかけの一つになったと思います。
明月荘では他の皆さんと程よい距離感で，丁度いいかなという感じの混み具合でした。
また，違うコースで吾妻に行きたいと思います。
初めまして、masaiと申します。
9月に明月荘に泊まって縦走した者で、お二人の記録を懐かしい気分で拝見しました。
本当に素晴らしい山ですよね！
ところで金明水は、たっぷり出ていましたでしょうか？
私の時は涸れていたので、気になりました。
以前，こんなことできたらいいなと思いながらmasaiさんの裏磐梯〜吾妻の記録を見てました。
山深い明月荘のあたりは想像以上に素晴らしい雰囲気で，ふたりでしばらくぼ〜っとしてました。
今回，金明水は豊富に出てましたよ。
今日、ふらふらっとヤマレコを見ていたら「山上の楽園・明月荘泊」が…
お山に向かわれていたのですね。それにしても峠駅から高湯って凄いですね
私事で済みませんが、10年程前に我が家も2人で温泉三昧や鉄道マニアをしていた頃によく米沢には行きましたが、吾妻連峰縦走とは………恐れ入りました
峠の力餅や近くの茶屋さん（今でも営業しているんでしょうか？）、滑川温泉、姥湯温泉、五色温泉…峠駅、板谷駅…あの辺はまさに非現実の世界にワープ！といった感じになりますよね
それにしても池塘と満月、弥兵衛平の写真、綺麗ですね
この冬、お二人の山行はどうなさるのでしょうか？とにかく、次のヤマレコ楽しみにしています
峠の茶屋ですが，当日は早朝だったので分かりませんでしたが，HPがあるのでまだ営業していると思います。
弥兵衛平の，湿原の向こうに西吾妻や尾瀬方面，飯豊，蔵王の山々が見えるさまや，誰もいない静寂の雰囲気はお勧めです。yamaya7さんもぜひ行ってみてください。私たちも今回は温泉発・温泉着の山行にかかわらず，温泉なしだったので，今度行く時は温泉も楽しみたいと思います。
私達はこの冬どのように過ごしたらよいのか，現在思案中です。
今のところ，低山＋山食三昧のほか，ボルダリングジム・スノーシューなんかできればいいななんて想像を膨らませています。
yamaya7さんのヤマレコも楽しみにしています。
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