立山


- GPS
- 10:32
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,195m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
- 山行
- 0:44
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 0:55
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
雷鳥沢ヒュッテ
|
写真
感想
今回、日本百名山の一つである立山に登った。
東京から電車を乗り継ぎ、富山電鉄で立山駅へ向かう。立山駅からはケーブルカーで美女平へ上がり、さらにバスで室堂へ。このルートはアクセスが良く、体力的には楽だが、その分費用はややかかる。
東京駅での乗り換えは人が多く、蒸し暑さで息苦しさを感じた。富山駅に到着すると、夏の日差しが強く照りつける。事前にQRコードのチケットを購入していたため発券はスムーズだったが、電鉄富山駅の改札口では駅員の確認待ちの列に並ぶ必要があった。並んでいる人の半分ほどは登山スタイル。立山や薬師岳への玄関口なので、利用者も多い。
電鉄富山駅から立山駅までは約1時間。窓から見えるのは田園や山並みが続くのどかな風景。レトロな扇風機が回る車内に、これから立山に向かう高揚感が漂う。
立山駅に着くと、ケーブルカーの出発まで少し時間があったため、駅近くのおにぎり専門店「おにぎりの志鷹」で大きなおにぎりを購入し、駅前の「熊王の水」で水筒を満たした。後で食べたおにぎりは、お米の甘みとふっくら感が絶品で、一つでも十分なサイズだったが、あっという間に平らげてしまった。
ケーブルカーは指定された時間・人数でしか乗れないが、車内は人と大きなザックでぎゅうぎゅう詰め。7分で美女平に到着し、すぐにバスに乗り換える。最初の便に間に合い、車内のエアコンと標高の上昇で涼しさを感じる。バスでは立山の紹介映像が流れ、車窓からは深緑の谷や滝が次々と現れる。約1時間で室堂に到着。松本方面から来る人々とも合流するため、観光客や登山者で大賑わいだった。展望台からは、残雪をまとった立山を背景に記念写真を撮る人が絶えない。
1日目:雷鳥沢キャンプ場へ
初日は雷鳥沢キャンプ場まで。石畳の登山道は整備されており、アップダウンには階段状の石が置かれて歩きやすい。みくりが池ではアイスを食べて一息。先に進むと、地獄谷の白い噴煙が見え、微かな硫黄の匂いが漂う。雷鳥山荘が見える頃、カラフルなテントが目に入り、下にある管理棟で受付を済ませた。
温泉は雷鳥荘を利用。ボディソープやシャンプー完備で、奥の階段を上がった先には天然温泉。湯船から見る外の景色が贅沢だった。夕方、テントに戻ると立山の上空に雲が広がり、やがて夕立が。短時間で止んだが、翌日の早出のため早めに就寝。夜中にトイレへ出ると外は9℃、持参したダウンが役立った。
2日目:立山三山縦走と別山
翌朝は川を渡り、雄山を目指す。周囲はチングルマが咲くお花畑。室堂山荘方面からの団体と合流し、一の越からは渋滞気味となったが、譲ってもらい先行できたため、雄山山頂では人が少ない時間に到着。神社に参拝し下り始める頃には、続々と登山者が押し寄せていた。
続いて大汝山へ。途中で雷鳥の親子に遭遇し、ふわふわの雛が岩の間を動き回る姿に足が止まる。さらに富士ノ折立へは岩場をよじ登るが、山頂からの360度パノラマは圧巻だった。これで立山三山を縦走完了。そのまま別山へと向かう。別山からの剱岳は、ギザギザした稜線が鋭く、迫力満点。北峰まで足を延ばすと、剱岳の山腹まで望める絶景ポイントだった。
帰路は剱御前小屋を経て雷鳥沢キャンプ場へ。途中ですれ違った大きなザックを背負った登山者たちは、おそらく剱岳へ向かうのだろう。
この日の温泉は雷鳥沢ヒュッテへ。外壁はやや古びているが中は清潔。温泉は別棟にあり、一度服を着て移動が必要だ。湯船でくつろいでいると、再び夕立。テントを開けっぱなしだったことを思い出し慌てて戻る。幸いテント内は無事だったが、自分はびしょ濡れに。夕立後は空が澄み、夕日に染まる雄山を眺めながら、静かに時間を過ごした。
最終日:下山、室堂
最終日は、早朝の静かな道を室堂まで歩く。人影も少なく、立山の雄大さを独り占めしているような感覚だった。帰りのバスは行列だったが、1本目に間に合いホッとする。公共交通での登山は移動中にゆっくり休め、いつもとは違う快適さを感じた。
今回の立山は、アクセスの良さと変化に富んだ山容、温泉や花々、そして標高3000m級ならではの天候の移り変わりまで、すべてが印象に残る山行となった。
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