飯豊山


- GPS
- 17:08
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,256m
- 下り
- 2,268m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:19
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 9:29
天候 | 7/26 晴れ、7/27 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
備考 | 麓は猛暑日であり、暑さ対策、日焼け対策が重要。飲み水は切合小屋まで2〜3リットル必要。 |
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感想
7月26日(土)晴れ
郡山勤労者山岳会の定例山行として飯豊山が企画され、6月にはその訓練山行として三国岳までの日帰り山行も行われた。山行の成否は天候に左右されることが多いが、今日は天気が良すぎ、麓の喜多方市は最高気温37.4℃!この猛暑の中、6名が山頂を目指した。
今回は御沢コースに比べて距離は長いが剣ヶ峰の岩稜がなく安全な祓川コースから、難点は切合小屋まで水場がないこと。また、弥平四郎の集落から先の林道はやや荒れている。車高の低い車は要注意。
標高700mの祓川登山口から7時48分に出発。すぐに急登となり、汗が噴き出す。オーバーヒートしないようにゆっくりと登り、30分毎に小休止、水分をとる。
標高1257mの上ノ越までコースタイムどおり約2時間で到着。ここから、巻岩山まで長い登りが続く。また、登山道が尾根の東側に付いていることが多く、強い日差しを浴びながら登ることになる。
巻岩山からは、傾斜が緩み、小さなアップダウンを繰り返す。疣岩山の手前にしし沼への分岐があり、少し進むと疣岩展望台がある。ここは樹木が低く、三国岳、種蒔山、草履塚、飯豊本山、御西岳と大パノラマが広がる。
この先は樹林が低くなり好展望の中、気持ちの良い登山道を進む。三国岳とのコルに差し掛かると、20m先の登山道に体長50cm位の黒く丸い動物がいる。一瞬、犬かと思ったが、すぐに子熊であると分かった。子熊がいるということは、近くに母熊もいるはずで攻撃される危険性もある。少しずつ子熊から後退する。子熊はちょっと我々の方に寄って来たが戻って笹藪に入っていった。
三国岳まで5時間とコースタイムどおり到着。暑さのために2リットルの水を消費した会員もいて、三国小屋で水やスポーツドリンクを買い求める。小屋番の方に挨拶すると、先月も水不足で大変だったが、剣ケ峰の水場も昨日枯れてしまったそう。先月は歩荷用に水10リットルを余分に持っていたので、差し上げると大変喜んでもらえた。三国小屋にお水の寄付を。
七森から種蒔山の稜線は風下となる山形県側が雪蝕で削られる。一部は御秘所のように岩が露出している部分もある。種蒔山への約100mの登りをハードワークで越えると、一変して、草原と低灌木のたおやかな尾根となる。さらに、夏の飯豊山を彩る高山植物の花々が迎えてくれる。特に好きなシラネアオイとハクサンコザクラが見られたのは良かった。なだらかな種蒔山をお散歩気分で歩いていくと、煙突から煙が立ち上る切合小屋に到着する。大日岳と飯豊山が拝めるテントサイトは最高のロケーションなのだが、とにかく暑かった。
7月27日(日)曇りのち晴れ
夜中から風が出て、テントがバタバタと音を立てる。4時起床。余分な荷物を置いて、4時29分に出発する。天気は昨日のようなピーカンではなく、高曇り。御西岳には大きな雲が乗っている。草履塚の登りは一部雪渓が残り、雪解け間もない草原にはハクサンイチゲが群生している。
草履塚からは実川源頭部の眺望が良く、雪渓と緑のコントラストが見事である。登山靴のため、草履を履き替えることもなく草履塚を下る。姥権現でまた小休止。御秘所を越え、御前坂の基部までが高山植物のお花のオンパレードである。ヒナウスユキソウの群落も見られる。
御前坂は標高差150m、飯豊本山の最後の登りである。前半は急登だが、後半はそれ程ではない。約25分で登り切り一ノ王子に着く。本山の頂稜は長く1km弱もある。本山小屋の手前にはイイデリンドウの看板があり、可憐な花を見ることができる。朝で気温も18℃と低いためか、昨日よりも眺望が良い。小屋番の人に朝日連峰の右奥が月山、以東岳の左奥が鳥海山と教えてもらう。神社にお参りしてから、頂上に向かう。
飯豊本山頂上へは6名で一緒に立つことができた。初登頂の会員から何十回も通い詰めている会員にとっても嬉しい登頂になった。ちょうど、稜線の雲もとれて山頂からは、連峰の北端である朳差岳まで見渡すことができた。
山頂水場は、3カ所から冷たい水が出ていて、効率よく補給できる。帰りはゆっくりと花を観賞しながら歩く。草履塚の急坂を登り、切合小屋のテン場に戻る。
テントを撤収しながら、遅い朝食。10時10分に出発する。気温が上がり、七森のアップダウンで体力を奪われる。2回休憩を入れて三国小屋に到着。ここで、川入側の御沢登山口に下山する4人と別れる。さらに暑さに耐えて、上ノ越から祓川登山口に下山した。(Y.T.)
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