餓鬼岳でテン泊 白沢コースピストン


- GPS
- 13:49
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,824m
- 下り
- 1,831m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 4:32
- 合計
- 11:42
天候 | 28日は晴れも午後は時折ガス湧く、夜中に小雨も 29日は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山口~最終水場 登山口からしばらくの林道歩きの後は、白沢沿いに河原を歩いたり渡渉したり河岸をヘツったり、ハシゴやロープでのザレた高巻きがあったりと沢登りに近い感じの道が続きます。特に河原歩きや渡渉部分はピンクテープを追ってコースロストしないように注意が必要です。 沢自体は花崗岩の白くて綺麗な沢で魚止めの滝などの景観もあって楽しく、行きは元気があるので楽しいアトラクション気分で進めますが、帰りは心の疲労も重なって意外といつも以上に慎重に歩く必要があります(帰りの方が疲れました)。 沢から離れて登りに差し掛かったところにベンチのある最終水場の広場があります。ここで美味しい沢水を補充しましょう。 ●最終水場~大凪山 急登で標高差600m、この部分が一番体力的にキツイです。斜度がキツイうえに、樹林の下に鬱蒼と茂る笹で見えないけど脇に踏み外したら滑り落ちる道が続くので、笹を掴みながら足元に気を付けて登りました。展望が効かない登りをひたすら進む感じで大凪山頂標識が出てくるとホッとします。 ●大凪山~百曲がり入口 尾根上をアップダウンを繰り返しながら標高差300mほど。基本は尾根道なのでルート上で一番危険度がない区間ですが、歩く割りに高度を稼げないので焦れてきます。 ●百曲がり入口~餓鬼岳小屋 急登の九十九折れで、花崗岩のザレた区間もあり、特に帰りは気をつける必要があります。急登ですが大凪山までの急登に比べれば距離も標高差も少ないので、見えてくる景色や花に癒されながら登れば、「小屋まで30分」や「小屋まで15分」の看板に力を得ながら進めば小屋に着きます。 餓鬼岳小屋から山頂は10分ほど、夕景やご来光などをお散歩感覚で見に行けます。 山頂は広くて360°の大展望、眼下に安曇野盆地、背後には北アルプスの峰々が北は鹿島槍から南は常念まで見渡せます。ご来光は東の雲海の先から昇って、反対側の北アルプスがほんのりモルゲンロートに染まるさまは一見の価値ありです。 |
その他周辺情報 | ●天然ラドン馬羅尾天狗岩温泉すずむし荘(日帰り温泉:600円) 登山口から車で20分ほど、松川村にある天然ラドン温泉の施設で、休憩処、宿泊施設、レストランも併設されたキレイな施設でした。 平日の昼ということもあって静かで、マッタリと疲れを癒せました。 |
写真
感想
実家の金沢へ行く途中で、餓鬼岳にテント背負って登ってきました。
北アルプスの表銀座稜線(燕岳)から更に北に延びる尾根の端にある餓鬼岳は、人気の北アルプスの中では裏銀座稜線(烏帽子岳)から更に北に延びる尾根にある南沢岳や不動岳と同様に通な人が歩く静かなエリアのお山で、どちらにも共通するのは標高はそれほどでもない割に行程がタフである程度の脚力と経験値を求められる山です。
当初は隣の唐沢岳にも寄り道する計画でしたが、行きの行程が予想以上にタフでハード、そして花崗岩のガレ・ザレ、白沢のヘツりや高巻きなど、慎重に下る必要のある個所の多さから、唐沢往復して疲れた状態での下りは危ないかもと、行きの段階で判断して、シンプルな白沢登山口から餓鬼岳のピストン山行となりましたが、結果的に帰りの下りの方が神経を使ってヘトヘトになったので、良い判断だったと思います。とにかく想像以上にタフなルートでした。
夜通しで車を運転し、早朝に登山口に到着。
平日山行にも関わらず上の駐車スペースは満杯で下のスペースに車を停めて、ほぼ同じタイミングで車を停めた富士宮からのソロ男性、藤沢からのご夫婦と前後して登山口をスタート、彼らもこのルートは初めてとの事で、休憩ポイントで一緒になったり一緒に歩いたりで、タフなルートにヘロヘロになりながらも、楽しく気持ち良く餓鬼岳小屋まで登れました。
小屋前でまずビールでマッタリしてからテント設営、本日のテントは、私と、途中ご一緒したご夫婦、富士宮ソロ男性が登山口への途中で車に乗せてあげた常念までの縦走を予定している健脚なソロ男性、の3張、狭いテント場(傾斜地含めても5張が限界か)ですが、張数から要予約なので困ることなく下界の盆地を見下ろせるところに設営できました。
夜通し車を運転してきて登った疲れから、お昼寝タイムで疲れを癒し、日が傾く前にテント場から歩いて15分ほどの山頂へ行くと、テント隣のご夫婦、富士宮のソロ男性を含めた小屋泊男性4名が広くて好展望な山頂を大満喫していました。その中にお邪魔して皆で山座同定したりいろんな山談義したりで楽しみました。
★午後の餓鬼岳山頂から
夕方過ぎからお湿り程度ながら雨予報もあったので、山頂から戻る途中で夕食用のビールを買ってテントに戻り、ビール&夕食、芋焼酎で一杯やっている途中でいつの間にか寝てしまい初日は終了。夜中に目覚めると外は湿気だらけでテントはビショビショ、雨も少し降ったようでした。
2日目。前日に唐沢岳ピストンする計画を止めることにしてたので、時間に余裕を持って行動開始、まずは明るくなり始めたところでご来光を見るために山頂へ。
ガスが湧いて見れない山もあった前日午後の山頂とは違い、下に雲海が沈んでまわりの山がすべて確認できる絶好の山頂で、日の出が迫って西の空がほんのりピンクに染まる絶景、その後のご来光で岩稜がオレンジに輝く絶景を満喫しました。
山頂には常念まで縦走予定の健脚ソロ男性も来ていて、前日にサクッと餓鬼岳到着後に唐沢岳ピストンまでしてきたが、タフでロングなルートでヘロヘロになったとの話でした(やはり唐沢ピストン中止で無理しない計画に変更で正解だったなと)。
★翌朝のご来光と餓鬼岳山頂から
山頂から戻って、あとは撤収して下山するだけなので、ゆっくり朝食、テント撤収をして、登り以上に花崗岩のザレやガレ、沢の高巻きやヘツりに気をつけて下山となりました(登りよりも下りの方がより気を抜けなかったとこもあって疲れました)。
白沢登山口〜餓鬼岳のシンプルなピストン山行でしたが、変化に富んでスリルも少しあるタフなコース、好展望な山頂、静かな小屋とテント場、とても良い2日間でした。
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