唐櫃越・嵐山
京都府
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 1,367m
- 下り
- 1,437m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ後曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2004年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
下山口：阪急京都線桂駅 |
写真
拍手
感想
山城と丹波の間は古来、山陰街道で往還していた。この他に間道として明智越え、唐櫃越えの2道も使われていた。明智越えは保津川の左岸（北側）の尾根を通り、唐櫃越えは右岸（南側）を通る。いずれも明智光秀が丹波に入部した際に整備した道と伝わる。
亀岡盆地の朝は冪冪たる霧に包まれていた。6：00 JR馬堀駅を歩き出し山道に取り付くがどうも違う、南へ猪除けのネット沿いに進み何んとか本道に出た。300m余り登ると2等三角点「篠村」のある“みすぎ山”(430m)に達した。ここまで登ると、盆地の底に張り付いた霧は眼下となり空には雲一つない蒼穹が拡がった。山頂真上を送電線が通り、展望は開けているが、写真を撮るには邪魔だ。山頂西側で目の前に愛宕山(924m)や牛松山(629m)が聳えていた。東側に下ると幅の狭い林道に出た。倒木や路肩の法面の崩壊でもう何年も車は通っていないようだ。やがて広い駐車場が現れ、林道の道幅も拡がり、舗装道路となったが人・車の気配は無い。舗装道路を進むと右側の切通しの斜面が崩れ道路を塞いでいた。これでは車が来ないのも納得だ。
西山霊園へ下る林道と分かれて南東に進むと沓掛山(415m)で愛宕山と烏ヶ岳だけが樹林の切れ目から望めた。この後は1時間半程の歩きで上桂の竹の寺に一旦下りる予定だったが道を間違え途中から北へ北へと進んでしまい戻るのも面倒になり薮を漕いで松尾谷の支流の谷に下りると林道に下り立った。この後松尾谷の北に位置する松尾山の尾根に入る予定だったので逆に距離の短縮が出来たようだ。
ずっと下り苔寺の手前で尾根に取りつく筈だが、指導標はまったくなく登り口が分らない！左に分岐する林道があったので迷いながらも入って行くと沢沿いに登山道がありどんどん登った。沢が地下に潜り込むと、道もあやふやになり、やがて消滅した。また薮漕ぎで急斜面を登った。尾根に達すると確りした登山道があり一安心、左に折れ北西方向に進むと松尾山が近い筈だがなかなか現れず、やがて達した山頂は何と嵐山! どうやら松尾山は尾根に合流した手前だったようだ。この辺りは中腹の岩田山野猿公園のサルの生息地で、動物園のような臭いがした。展望もないので通過し、15分ほどで烏ヶ岳(398m)に達した。
烏ヶ岳まではしっかりした登山道だったのに、その先で道が途絶えてた。間違ったと思い山頂まで戻り歩きなおすがやはりない。仕方がないのでコンパスで方向を定め、薮を漕いだ。軈て沢に達すると下から上がってくる登山道らしきものが現れ尾根に登った。また上部で登山道が途切れ暫し薮漕ぎで登山道に復した。山上ヶ峰(482m)は本日の最高峰、しかも3等三角点「山田」があるのに山頂を巻いている。70m余り登らなければならないが植林地で鹿除けのネットが張り巡らされている。作業はされていないようなので、ネットを乗り越え三角点を目指した。山頂は結構展望がよく、唐櫃越の山々が一望できた。昼食を取り登山道に復し保津川に向けて急降下となった。杉の植林帯で間伐された木や刈落とされた小枝が地面を塞ぎ、登山道が見えない。慎重に下るがまた道が分らなくなった。コンパスの出番でやがて踏み跡を発見したが、地図のルートとは違うようだ。沢沿いの危うい道でどんどん高度を下げ保津川に達したが地図の位置より500m短縮した位置に下りたようだ。
保津川沿いは“曳舟路”と呼ばれる河原と高巻き道の連続でかなり険しい。これは角野倉了以が保津川を開削して以来下り船はそのまま行くが上りは手漕ぎの舟では上れないので船頭だけが舟に乗り、他の人足が岸から曳いて峡谷を抜けたと云う。
此の道を20年ほど前に歩いた時はもっと安全だった気がするが・・・。対岸には嵯峨観光鉄道のトロッコ列車が走っている。大悲閣と旅館が現れてくると名勝嵐山のエリア、渡月橋まで来ると今日の行程は終わりなのだが、行けなかった松尾山が口惜しく時間はまだ13:30、低山なので再びチャレンジすることにした。十三参りで賑わう法輪寺の境内裏から登り北から征服した。山頂には古墳があり上部が壊れ石室の中が覗けた。丁度大学生が周りの測量をしており教えてくれた。
苔寺に下山すると、阪急上桂が最寄駅だが一駅乗車して帰るのも面白くなく。桂までの5.3�劼鯤發い撞△襪海箸砲靴拭Ｂ�指のリハビリ登山で極軽めの行程だったのに、欲が出て結果何時もよりハードな山行になってしまった。それにしても京都近郊の山は難しい。昭文社の地図だけでは地形やルートが読み辛く、今後は2.5万図をプリントして持っていくことにしよう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
関連する山／近くの山
嵐山の最新記録
山上ヶ峰の最新記録
松尾山の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する