権現岳・山頂で納涼 🎐 コイチヨウラン、リンネソウ散策


- GPS
- 09:20
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,305m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:21
天候 | 早朝小雨のち快晴 🌡気温 観音平6時17℃ 15時23℃ 権現岳17℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場〜雲海:樹林帯歩き。雨後で涼しかったが、下山時は蒸し暑かった。ササ帯にエゾスズラン。雲海からは樹木で見晴らしは良くない。アブブヨ、メマトイが多いので虫よけ必須。 ・雲海〜押手川:樹林帯歩きが続く。大きな岩が現れ、ゴーロ帯の歩きにくい道。踏み跡が縦横無尽多数あるので、道迷い注意。ママコナ、ミヤマアキノキリンソウ、ホタルブクロが咲いていた。 ・押手川〜青年小屋:編笠山は行かず、コイチヨウラン探索のため巻き道へ。苔生した岩場と鬱蒼としたシラビソ帯歩き。滑りやすい急登や岩場がある。コイチヨウラン、キソチドリ、ミヤマフタバランが咲いていた。青年小屋から5分の「乙女の水」で水補給。 ・青年小屋〜ノロシバ:樹林帯歩き後、露岩やゴーロ帯歩き。その後はハイマツとシャクナゲの低木で日差しを浴びて暑い。ノロシバからは、北は阿弥陀岳と蓼科山、西は北アルプス、南は南アルプスと富士山の眺望。 ・ノロシバ〜ギボシ:ガレた岩稜帯。落石注意。鎖場3か所。岩稜トラバースは濡れていると滑りやすい。また周辺はお花畑、チシマギキョウ、イブキジャコウソウ、ミヤマウイキョウ、ホソバヒメシャジンなど。 ・ギボシ〜権現岳山頂:岩場の急下り後、閉鎖した権現小屋から登り返す。縦走路分岐から南下し山頂。山頂は5mほど岩場を登る。気温17℃で北西の涼風が吹き、肌寒いくらいだった。山頂標南側に桧峰神社。 |
その他周辺情報 | ・八ヶ岳観光協会による花の紹介。 https://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/flower/gongen/index.html |
写真
感想
8月6日は、80年前に広島市に原爆が投下された日。沖縄地上戦も壊滅状態で、本土でも誰もが敗戦を感じ取っていた。そこにたったの一撃で、34万人都市を焼野原にし、その1/4約9万人もの人々を一瞬にして死亡させた。
その二日後には長崎市に投下され、圧倒的な国力の差を見せつけられた日本軍は、8月15日に無条件降伏する。明治末期に愚かな指揮官が率いた日本帝国軍が、ロシアに偶然勝ってから40年経っていた。
石油資源が乏しい国力を、占領で奪うと言う机上の理論作戦。領土が増えた途端に補給する能力が無く、餓死者が戦闘死者を上回る独り相撲。たまたま不意打ちで勝利した海戦を「神風」が吹いたと恣意的で愚弄な上層部。精神論で勝てるわけがない。
戦争を知らない私たち世代でも、スポ根漫画や部活動などで名残がある。本当の正義は己の心にいつもある。軽薄な世の中だが、上州人らしく義理人情は厚く持ちたい。
前日は、どこの山間部も雷雨模様で近場散策した。15時の所用は、業者からの連絡待ちとなった。玄関の鍵と同様にまた痛い出費になりそうだ。そして4日は、南八ヶ岳の権現岳へ。早朝は濃霧と小雨だが、7時過ぎから14時までは快晴予想。
前橋を3時10分に出発。気温28℃で熱帯夜。高崎ICから高速道。佐久JCで中央連絡道に入り、八千穂高原で下りた。野辺山に入ると濃霧で気温18℃。車のエアコンを切っても涼しかった。八ヶ岳高原ラインに入ると濃霧と小雨が降っていた。
観音平線の途中から雨も止み晴れてきた。5時45分に観音平に到着。第一駐車場は20台くらい停まっていた。奥の第二の木陰に停めた。帰りに乗り込んでも涼しいから。気温17℃で、前橋から来た人間としては恐ろしいほど涼しかった。
雨上がりで緩い風が吹き涼しい登山道。笹原にエゾスズランを探すが、なかなか見つからない。時期的に少し遅いのかなと思っていたら、小さいエゾスズランを見つけた。ママコナ、ホタルブクロ、ミヤマアキノキリンソウが咲いていた。
雲海からは木々が邪魔で雲しか見えなかった。大きな岩とゴーロ帯に入る。人だけでなく獣の踏み跡も多数あるので道迷いしやすい。苔生した岩の上にコイチヨウランを見つけた。ミヤマフタバラン、キソチドリもあった。
押手川分岐周辺は川のように登山道に水があふれ、早朝までの豪雨を物語っていた。苔生した大きな岩にシラビソがそびえる。枝にはサルオガセが揺れて八ヶ岳らしい景色。静寂を破るカケスの鳴き声。こだますらせず、再び静寂の森。
鬱蒼とした森にコイチヨウランを見つけることが出来た。小さな花なので、場所をある程度把握していないと分からない。下山時に確認しようとしたが、見つかられなかった。登りと下りで歩く速度や視線が異なるからかな。イチヤクソウは満開だったが、某場所のリンネソウは終わっていた。
青年小屋をスルーして「乙女の水」で水補給。道にはイチヤクソウが咲き連ねていた。再び青年小屋に戻って権現岳へ。今日はソロなので昼食以外は一度も休まなかった。シナノオトギリの群生を眺めて歩き出す。
露岩帯を抜けるとハイマツとシャクナゲの低木となり、差すような日差し。気温20℃で北西からの風が心地よい。ノロシバからは、阿弥陀南陵と崩れた斜面の青ナギが良く見えた。コルに下って登り返すと、ガレた岩稜帯ギボシとなる。
シコタンソウは終わっていたが、ミヤマウイキョウ、タカネナデシコ、イブキジャコウソウ、ホソバヒメシャジンなどお花畑が広がっていた。ガレ道は落石が多く、落とさないように慎重に歩く。やや垂直の鎖場、その後は足場を削り出したトラバースが二か所ある。濡れていると滑りやすい。ザレ場にコマクサの群生が咲いていた。
休業中の権現小屋から登り返し。縦走路分岐からは、北は八ヶ岳連峰、南は富士山、南アルプスの素晴らしい眺望。特に赤岳南斜面は、名前の由来通り赤色の断崖が間近で見られる。南下して権現岳山頂へ。富士山は見えていたが、南アルプスはガスに覆われてしまった。
縦走路分岐に戻って昼食。見晴らしの良い岩場の展望台に座る。登山者はほとんどおらず貸し切り。美しい赤岳と阿弥陀岳を眺めながらソバと寿司を食べた。標高2700m気温17℃、北西の涼風が吹くと肌寒いくらいだった。
岩稜帯の下りは要注意。先々週の針ノ木岳で、落石被害に会いそうだったの注意しながら下りた。青年小屋で水補給して再び歩き出す。途中で女性からお声がけ頂いた。リンネソウやコイチヨウランを訪ねられたので、案内することに。
リンネソウは枯れて終わり、コイチヨウランも登りとは視線が違うので、見失った。キソチドリとミヤマフタバランは教えられた。結局エゾスズランも見失い、一緒に下山するだけとなってしまった。ただ面白い話をたくさん聞けたので、またどこかでお会いする機会があればいいなと思った。お名前を聞き忘れたのが残念。
駐車場に戻り着替えて帰路へ。標高1560mの観音平は気温23℃。まさに快適。奥さんに連絡したら前橋市は39℃。帰りたくないなと思ったのが悪かったのか、上信越道が軽井沢ICから工事事故渋滞で7km50分。内山峠周りで下仁田ICで迂回した。
迂回した影響で19時に自宅に到着した。車の温度計が壊れているかと思ったほど暑い39℃。暑い街に帰って来た。片付けをしながら西の方角を見ると、浅間山の上に積乱雲が立ちあがっていた。来週は8日間の夏季休暇。天気がね・・・悪いよね。
コメント
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ソロで行くのと二人で行くのを交互に山歩き、
違った感覚で歩けるので、新鮮味が出ますね、ソロだと気兼ねなく変更、休息、先まで行って見るかと変幻自在ですもの気ままですよね。
駐車場から押手川分岐迄にアブはまだいっぱい発生していますか、虫避けスプレーでは対応できない位いつも襲われていますよ、ここを過ぎると虫は少なくなりますね、小屋からの歩きも少し我慢して稜線より展望を見ながら歩けるのでいいコースですね。
お疲れ様でした・・・奥様にもよろしくお伝えください。
雷雨が無く晴れる場所へ行ってきました。予想通りの天候で、素晴らしい眺望を見ることが出来ました。雨後で風が吹いて涼しかったです。
ご指摘通り、行きは駐車場から雲海、帰りは青年小屋から下はアブブヨ、メマトイが多かったです。苔むした地面や水があるので仕方ないね。私は森林香を焚いて一度も被害に遭いませんでした。きちんとムシ対策して行けば大丈夫ですよ。
青年小屋周辺は少し蒸し暑かったですが、ノロシバから先は涼しくて快適でした。秋の走りのような眺望でしたね。雲海上から眺める景色は最高でした。当日の前橋市は39℃でしたから酷暑が分かります。連日関東は暑い日が続いてますが、お盆の週は前線が居座り雨や曇り模様となります。山へ出かけるには悪い天気ですが、平野部では納涼となりそうです。私も小屋をキャンセル連発して、近場でうろうろするつもりです。
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