記録ID: 8568967
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無雪期ピークハント/縦走
磐梯・吾妻・安達太良
沼尻登山口から安達太良山(鉄山)周回は藪漕ぎ多し
2025年08月17日(日) [日帰り]



体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 09:21
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,054m
- 下り
- 1,059m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 10:38
距離 15.0km
登り 1,092m
下り 1,097m
11:29
ゴール地点
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沼尻ルートについて役所に問い合わせたところ、登山道を歩いている分には硫化水素も問題ないとの回答。以前、中毒死された方が出たルートはヤマレコ上点線になっていますが、厳重にフェンスで封鎖されていました。 駐車場にある以前の登山ルートの右手に今の登山口が有ります。 途中、白糸の滝を遠くから見下ろせる展望台が2カ所。 分岐から反時計回りで回りましたが、池に出るまでに藪漕ぎが多かったです。 今回はナイトハイクだったとはいえ、メジャールートと同じぐらいの難易度だろうと高を括っていたのでストックは置いてきていました。 笹で隠された道をストックで掻き分け見極めながら歩みを進めれば、木の根や轍に足をとられる事も無かっただろうと、山をなめていた自分に反省しました。 沼尻登山口分岐から船明神山: もう藪漕ぎも有りません。あまり起伏のないザレ道からは素晴らしい眺望が広がります。 船明神で安達太良山横から登る朝日を眺めながら沼ノ平を回っていきます。これこそ安達太良山のイメージです。 途中、デポして安達太良山山頂へ。 安達太良山から眺める雲海と鉄山方面へ伸びる道と空のコントラストは素晴らしかったです。 鉄山手前から避難小屋まではガスがかかってしまい、景色は見れませんでしたが鐵小屋分岐から工事の始まっていない休業中の小屋がかろうじて見えました。 避難小屋で仮眠をとっている間にすっかり良い天気に戻りました。 避難小屋はトイレもありませんが、マットと毛布が2組ありました。綺麗な小屋ですが羽蟻がやたらといました。小屋の一角には花壇として埋められたのではと思うぐらい、そこだけハクサンフウロとウスユキソウの花畑がありました。 お鉢巡りをかなり堪能しましたが、避難小屋から石楠花の塔あたりからの眺めも素晴らしく、左手に沼ノ平。向かう先には磐梯山と桧原湖の素晴らしい眺望でした。 石楠花の塔を過ぎると少々藪漕ぎがあり、断崖絶壁の景色と、岩の間を通る胎内くぐりが待っています。(胎内くぐりの迂回は出来ません。) 楽しい岩場が終わると川の音がしてきました。 川沿い右岸を登山道が通っています。 湯の花採取場?の建物が2カ所見えます。青みがかった川も入るのに適温。ですが、知人が計測器をONにして歩いていたのですが5ppmで知らせる警報がピーピーと何度も鳴り、源泉の出ているトンネルの風下は30ppm。喉の粘膜をやられ直ぐにその場を離れました。下山だったので気づかず川や温泉を冷ましながら運ぶ木桶の様子を見つつ歩いていたのですが、登山道の川を渡る箇所に、「川に入らないでください。」との注意書きが置かれていました。登山道を外れた川は10ppmになる箇所が沢山あったので長居は禁物です。 温泉の流れる川を離れ、軽い山道を昇り程なくすると分岐に戻ってきました。 ここから駐車場まで穏やかな下りです。 |
その他周辺情報 | 硫化水素: 硫化水素の許容濃度は10ppmであり、20〜30ppmの濃度では嗅覚が麻痺し、臭いがわからなくなっていきます。 また、気管支炎・肺炎・肺水腫などの硫化水素の中毒症状も出てくるケースも。 最初は臭っていたにも関わらず嗅覚が麻痺し知らずに濃度の高い場所に居る可能性も有るので、危険地帯の可能性がある場所は検知器必ず持ち歩いた方が良さそうだと思いました。 メモ: 10ppm 許容濃度・眼の粘膜刺激下限界。 20〜30ppm 嗅覚が麻痺して、臭いがわからなくなる。 窪地などはガスが溜まりやすいので危険。 風が吹いていればガスを散らしてくれるが、無風の時は近くに寄らないのが吉。 |
写真
左手に湯の花採取場。青みがかった川も入るのに適温。ですが知人が計測器をONにして歩いていたのですが5ppmで知らせるピーピーとすぐに鳴り、沼尻源泉の出ているトンネルの風下は30ppm。喉の粘膜をやられ直ぐにその場を離れました。過去に硫化水素の死亡事故か何度もおきているので危険です。
撮影機器:
感想
沼尻登山口から反時計周りに登りましたが、安達太良山を正面に見て右手のコースは笹などの藪漕ぎが多く、朝露に濡れて全身びしょ濡れになりました。
一方、山頂から下山に使用したコースは少し藪漕ぎはあるものの、胎内くぐりなどの岩場や温泉の流れる川を通るなど変化に飛んでおり、直近で草刈りした形跡が有り手入れされている様子でした。
紅葉のシーズンに草刈りされるのを待つか、時期をもう少し前にすれば藪漕ぎが少ないのかな?と思います。
藪漕ぎで全身濡れて湖面にうつる星を見ながら寒さに震え急いでカッパを羽織ったナイトハイク。GPSを見ながら歩いたのですが船明神の沼尻登山口分岐手前で高低差に惑わされ、トラロープを一旦下に下って巻けばよいところでウロウロ。登ったり引き返したり。あれ?さっき右手に池を見たよ…。
もうススキの穂が出ており、関東の暑さはなんなんだと驚きました。
温泉の川の水量の豊かさに飛び込みたい衝動を抑えたり、始めて硫化水素のガス計測器を見て、警報が鳴る度に自然の脅威を感じたりと色々と楽しめた山でした。
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