雄阿寒岳



- GPS
- 07:04
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,068m
- 下り
- 1,076m
コースタイム
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:05
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一合目から九合目までの標識があるが、感覚的な合目と全く一致しない。五合目標識は感覚的には八合目に相当する。また山頂までの距離の標識が別にあるのでこれも参考にしてペース配分を考える必要がある。登山道はあまり人が入っていないようで、五合目までは笹、それ以上では笹+低木で藪漕ぎに近い状況。いずれにしても雌阿寒岳よりも厳しいルートと考えて山行を考える必要がある。 |
その他周辺情報 | 雌阿寒温泉や野中温泉は休業で士幌まで移動して道の駅しほろ温泉に入る。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
携帯トイレ
サーモス
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感想
今回の北海道遠征の最大の目的は百名山の1つで、3年前の遠征時は雌阿寒岳+阿寒富士で登ることが出来なかった雄阿寒岳の登頂。旭川界隈をベースに天塩岳・大雪山(北鎮岳)と登り、次は北見経由で道東に向かい前日の8月17日に道の駅あいおい、クマ焼きの看板が特徴的な道の駅に前泊し、早朝阿寒湖畔の滝見橋近くの駐車場まで移動して滝口の登山口からのピストン山行。
滝見橋駐車場から5分ほど歩くと国道240号線上に登山口の看板があり、国道脇には松浦武四郎の歌碑や石仏が目印になる。ここを右に曲がり200mほど進むと右手にバイオトイレ、正面には阿寒湖が広がる滝口になる。ここから右に進むと雄阿寒岳登山口になる。6時45分、ここで入林名簿に記入して、阿寒湖畔沿いに歩き鉄製の水路橋を渡ると太郎湖に向け道は右に折れる。太郎湖畔の北側を進むと太郎湖全景を見渡す場所が現れる。小さい湖ながら神秘的な美しさを持っている。太郎湖畔を離れ次郎湖東側を緩やかに登ると次郎湖畔への遊歩道分岐になり、僅かに樹林越しに次郎湖を垣間見る事ができる。分岐を過ぎると登山者数をカウントする装置を通り、いよいよ本格的な登りに入る。見通しの悪い樹林帯の中、クマ対策で鈴だけでなく大きな声を出しながらの登り、当然腰にはクマスプレーをぶら下げてすぐに使用出来る様にしている。急斜面をトラバース気味に北上し、その後なだらかな登りになった所が一合目。かなり歩いた感じだがまだ一合目で先が思いやられる。次に見つけた標識は頂上まで4500m、まだまだ遠い山頂。湿った樹林の登りは相変わらずで、見通しがなくなるポイント毎に大声を出して進む。進路は北向きから急転換して南向きだが急斜面のトラバースは続く。途中木と木の間から阿寒湖とその上に雲を従えたフップシ岳が見えるポイントがあり、その景色を写真に収める。7時42分にやっと二合目の標識を見つける。地図上では、この二合目で標高650mほど、登山口からやっと250m上がってきた。進路はまた大きく転換して北向きになり急斜面のトラバースはこの辺りでやっと終わり、やや緩やかになった斜面を東向きに直登して、すぐにこのルートで最もキツい登りになる。足元は朝露で濡れた笹が登山道を覆いズボンはびしょ濡れ、樹林と笹薮で見通しも悪くクマ対策の声出しも休み無し、さらに登りの傾斜も強くなり上半身もびしょ濡れ状態になる。三合目は8時8分に通過、さらに勾配はキツくなりジグザグの登りで高度を上げる。8時31分に四合目を通過、相変わらず笹の藪漕ぎの急登、我慢の登りが続く。標識にもガマン所と書かれている。景色も無く花も見当たらない登りを35分ほど続け、9時9分にやっと五合目到着。既に標高は1200mほど、標識にも8割はクリアと書かれている。でもなぜ8割クリアで五合目なんだろう??五合目を過ぎると一旦平坦になるが、すぐに緑色の大きな斜面が正面に立ちはだかる。山頂部まであと標高差150m、トラバース気味に北向きに登り9時23分に六合目、この辺りで木々は低木帯になり視界も開けてくる。眼下には阿寒湖全体が見渡せ、その向こうにはフップシ岳だけでは無く雌阿寒岳と阿寒富士も見え始める。最後の緑の壁を登り切ると七合目になり、ここからは山頂部の火口群のアップダウンに変わる。五合目辺りまでは笹のヤブ漕ぎだったが、山頂部に入ると笹原+低木の強靭な葉っぱと枝が登山道を遮るさらに厳しいヤブ漕ぎになる。足元は濡れるだけじゃなく木の枝に脛をぶつける「痛い」ヤブ漕ぎで疲れも倍増。ヤブをやっと抜け出すと全方向視界がひらけた場所で、八合目の標識と気象観測所跡の説明が書かれた案内板を見つける。ここから一旦ザレた道を下り、登り返した所が最高点:雄阿寒岳山頂、10時丁度に到着した。ここからは七合目では阿寒湖と共に見えていた雌阿寒岳は八合目のピークの上に乗っかり、阿寒湖は僅かに北側の一部が見えるだけになる。しかし反対側の北東から南にかけての景色はさらに見事で、特に眼下に広がるパンケトーとペンケトー、パンケトーの上には屈斜路湖、東から南側は弟子屈から釧路、さらに太平洋まで見えている。これら360度の景色をiphoneのカメラに納めランチ休憩。今日もカップうどん+スライス餅で力うどんとデザートのあんぱん+コーヒーと寛いだ一時を苦労して登った山頂で過ごす。50分ほど休憩した後、下山開始。八合目付近に今日初めての人影と声を見つける。九合目の鞍部からの登り返しですれ違う。二人のパーティで我々と同じく千葉から来られたとのこと。挨拶を済ませてくだりのヤブ漕ぎに突入する。往路に比べると朝露が無くなっているだけ足元が楽になる。五合目を11時32分に通過、ミヤマアキノキリンソウやエゾトリカブトなど往路で気づかなかった花々を見つけながらノンビリと下る。次郎湖分岐手前の登山者数のカウンタを通過し、太郎湖畔を13時13分に通過、阿寒湖畔では観光船が目前まで近づき船上の観光客から手を振られる。13時28分に登山口に到着、きれいに清掃・整備されたバイオトイレを使わせてもらい駐車場に戻る。クマ対策での冷や汗と暑さ+湿気からの大量の汗で上下の服はぐっしょりと濡れていた。冷たいソフトドリンクで喉を潤し、汗を拭いて着替えを済ませる。登山の後の温泉を探すが、近場では日帰り入浴可能な温泉は無さそう。仕方なく帯広方面に向かい、士幌の道の駅の日帰り温泉に入浴。2時間以上車で移動した後だったが、気持ち良く入浴出来、登山疲れも運転疲れもほぐれていく。これで百名山の残りの課題の1つが解消出来たが、雌阿寒岳に比べると標高は低いが大変さは遥かに大きいと感じた。
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