記録ID: 8585256
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ハイキング
槍・穂高・乗鞍
黒部源流(黒→鷲→水→薬(敗退))1 8月19日
2025年08月19日(火) [日帰り]


体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 10:11
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,813m
- 下り
- 1,022m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:12
距離 20.8km
登り 1,813m
下り 1,022m
6:22
22分
スタート地点
16:34
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
今回はぜいたくに往復新幹線、富山から地鉄で岩峅寺経由で有峰口へ。地鉄は劔の宇奈月温泉でも乗ったがとにかくいろいろ奇想天外で、今回も自販がむずかしくて間違った切符をかってしまったが金額が同じなのでOKと駅員さん。岩峅寺駅は「点の記」ロケにもつかわれた歴史ある駅。
駅員さんがとても親切で、これ以降も親切でてきぱきした人にたくさん会えた。富山は昔から中央から距離を置いて自分たちでしっかりやるという姿勢が強いように自分には感じられる。立派な山を日々見るからだろうか。
有峰口駅に13時について、そこから14キロの有峰林道を歩くつもりでメレルの靴モアブスピードももってきた。ところが焼けたアスファルトの上でそれは無謀だ(この日の富山は最高気温33度)ということがわかった(前の雌阿寒では往復で14キロあるいているが土の道だったしもっと気温が低かった)。幸運なことに京都ナンバーの車の方が同じ方向なので乗せてくださり、途中で有峰湖を楽しめた。歩いていたら疲労で翌日からの登山に支障をきたしたと思う。長距離の舗道歩きは温度と日射とをよく考えなければならないと猛省した。折立から4キロほどの有峰ハウスに前泊。ここは富山県の施設で食事もよいが何より建物や部屋がすばらしい(温泉もある)。部屋からちょこっと薬師岳が望める。富山は本当の富の山だと思う。
(ここまでがD0)
(ここまでがD0)
D1に昨日のNさんが折立までつれていってくださった。直近のヤマレコでも熊が出たという記事があり、また19日には薬師岳小屋で熊がテントを襲うということもあったので、本当にありがたかった。左の写真は登山口すぐの地点でNさん(京都トレイルの方なので動植物におくわしい)が見つけた熊の糞。
焼岳からもみえた水晶のポコポコや、右手の鷲羽岳がずいぶん遠くにみえて、あれを明日1日でいけるのか?と不思議な気がした。実際には鷲〜水晶はそれほど問題なく(鷲はまともな300メートル級のアップと若干のダウン、その後は基本まきみち)、ちょろいと思っていた雲の平前後で辛い目を見た。
黒部五郎岳は急登だ急登だと行きかう登山者から聞いたが、他の山と比較して特にひどい感じはしなかった(ただヤマレコのCTは異常に短いと思うが)。肩のあたりから赤い黒部五郎小舎が見えて、それがいやに近くみえ「これは1時間かからないな」と思ったのが間違いだった(遠近の感覚が本当につかみにくい、小さなところにちまちまっと物が詰まっているせいか)。実際には2時間以上かかった。
写真は黒部五郎肩からおりてきたカールのはじまりあたりで、写真にはうつっていないが大石に白ペンキでへたくそに「小舎まで2時間」と書いてある(1をあとから直したような不思議な字体だった)。
写真は黒部五郎肩からおりてきたカールのはじまりあたりで、写真にはうつっていないが大石に白ペンキでへたくそに「小舎まで2時間」と書いてある(1をあとから直したような不思議な字体だった)。
ようやくついた黒部五郎小舎。どうもこのあたりは展望のない長い道につかれはてたところで唐突の目的地が出てくるという経験が多いように思う。小屋自体はここも、D2の水晶も薬師も、親切でてきぱきしていて清潔で、とても感じがよかった。
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富山はいつきてもすばらしいので、また来るよい口実となるとはいえ、計画がうまくいかなかったことについては反省。
計画はヤマレコのらくルートの地図でSとGとを決め、CT12時間以内(1〜2割早く着くつもり)、登り下り2000メートル内、水平距離20キロを一応の上限とし、あとは地図を見ながら取捨選択し、難しい箇所をチェックしておく、といった形で作っていくが、今回の黒部源流は次のような点(あえて順位をつけるなら2と5が主だろうか)からCTどおりに進行しなかった。
1 ルートが複雑で、平坦なようでも微妙な凹凸があり、全体として疲れやすい。
2 暑く午後1時前後は歩くのが苦しい状態。直前のヤマレコ記録にはどれも「暑い」となかったので期待していたのだが。
3 雲ノ平小屋から薬師沢小屋の区間の最後標高2350メートルから小屋1912メートルまでの坂が極端に疲れやすい。傾斜自体はたとえば三俣〜鷲羽岳とあまり変わらないのだが、苔のついた大石がひたすら続き、その上を樹木がかぶさり、蒸し暑くすべりやすい。
4 上の3について複数から警告をうけていたが地図からはそれが読み取れず、また薬師沢小屋から太郎平小屋まで客観的に行けないこともなかったが、その時点では道の状態がわからず(最悪、雲ノ平→薬師沢に近いような悪路かもれいない)、焦りと疲れとから負傷するリスクを考えて薬師沢に留まった。
5 ヤマレコのCTはおかしくないか?たとえば雲の平小屋〜薬師沢小屋を1時間37分としているが自分は2時間18分、直近の他の方のヤマレコでは2時間13分から3時間18分とかなり分かれている。もちろん大荷物をもった場合や疲労度にもよろうが、木道の水平距離だけでも2キロあり、あの落差(400メートル以上)を1時間で下るのは普通にできることではない。またD1の中俣乗越(自分はここまではCTにほぼ同じ)から黒部五郎小舎の2時間45分(自分が3時間24分)というのも黒部五郎にのぼって、そこからあのカールと渓流とをくだって、をカバーするには無理なように思えるし、実際に直近のヤマレコも大幅に上回っているものが多い。
6 トレランの限られた例を除けば、4座(薬黒水鷲)一気はフル3日以上かかっており、荷物が軽いとはいえ2日半は余裕のない計画だった。
あまりご無理をなさらないように。
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