早池峰山(50)


- GPS
- 05:11
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 868m
- 下り
- 867m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:59
天候 | 曇りときどき晴れ。 山頂はガス。 寒さは感じない程度の西風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
窓を開けると沢音が気持ち良い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨日の小雨で所々ウエット。 竜ヶ馬場では浮石による転倒を目撃しましたが、大事に至らず良かったです。 |
その他周辺情報 | ぶどうシーズンが始まりました。お土産に、遠方の方への贈答に、宜しくお願いします😀 |
写真
感想
七里河原を抜けると良い天気が広がりました。谷間には灰色の雲が見えて、どうやらあの雲を抜けたようです。同時間に一合目御門口に到達した方と目が合うなり「抜けましたね!」
しかも見上げる先には早池峰山の岩石がうすい雲に遊ばれて、いろいろな表情を見せてくれています。青の深い快晴も良いけれど、この早池峰も好きだな。
西風は、これまた早池峰らしく、目測して風速10から15m/sでやってきます。この風久しぶり。気を抜くと体を持っていかれる。滑りやすい蛇紋岩に、縦横無尽な風に。これは楽しい…と思えてしまう。
5合目。風がビュンビュン飛び回って最高に良い。久しぶりにゴーゴーザワワと風とハイマツの声を聞きました。
その風の強さは、まだ息ができるので大丈夫。(風強すぎると風圧で肺に空気が入りづらくなります)
太陽は「白銀のラムプ」となって早池峰を照らしています。照らす先には雲が薄くベールを作っていて、ベールが晴れたり曇ったりして目まぐるしく姿を変えていきます。
ガスがかかってしまった山頂は、前回と違って涼しくて静かで良かった。ここで大休憩。観音さまの下でホットサンドをいただきました。
ハムハム食べてるかたわらで、ホシガラスが不思議そうにこちらを見ていました。ごめん悪いんだけど、と思いながらパンのカスも散らないように片付け。
下りではほとんどガス。風がぶつかってきて薄っすらとした水滴が岩にも体にもついています。滑りやすい蛇紋岩を慎重に。キャラバンも足さばきを気をつければ、ちゃんとグリップしてくれる。
最近頼りにしているトレッキングポール。やはり早池峰山のこのコースでは合わない気がします。植生保護という大前提もありますが、安全に歩く視点でみてみると、ポールに頼り切って荷重を掛けていました。これ危険。帰宅してやたら疲労感。普段大丈夫なのに腰にも違和感。
岩稜帯では私には合わないな。やっぱり一段一段、シンプルに足元を降りるのが良さそうです。
七里河原では、激しく壊れていた木道がもう治っていました。こうして山を守ってくれている皆さんのお陰で、私は今日も登らせてもらえました。
駐車場まで戻ってきて、パンの残り(1枚)と具材でまたホットサンドをいただく。周りを見れば、今日は路駐が無いようでした。静かなお山に戻っていきます。
今日は大きなカメラは控えて、定点でお花を目に焼き付けてきました。
風や曇りの中で、いろんなことを振り返ってました。2009 年に初めて登ってから、もう16年も経っていました。
その間、楽しいことも苦しいことも色んなことがありました。精神的に苦しい時期もありましたが、常に健康で、大きな病気や怪我をしてこなかったことに恵まれました。両親へ感謝、家族へ感謝です。
そして機会を与え続けてくれる早池峰という素敵なお山と、その管理スタッフの皆さん、全国から来て楽しいお話を聞かせてくれる皆さんのお陰で、今日やっと、目標にしていた登頂50回を達成できました。
山頂へ持っていこうとして忘れたものが、浅沼利一郎さんの書籍。早池峰山がきっかけで宮沢賢治さんを知り、浅沼利一郎さんを知りました。
50回目のときは感謝を込めて御本を持っていこうと決めていたのに、準備不足。
しかし不思議だったのは、浅沼利一郎さんにそっくりの方と山頂でお会いしたことでした。花巻なまりで、地元の方とすぐ分かりました。
本当に失礼ながら、御年齢や容姿から想像できないくらいに、飛ぶように歩くものすごい健脚の方でした。御親戚の方?息子さん?だったのだろうか?
早池峰山はそんな不思議なこともよくあります。
今回も、学びある楽しい山行でした。ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する