鳳凰三山 台風一過の晴天 日帰りチャレンジ


- GPS
- 12:33
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,139m
- 下り
- 2,141m
コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 12:33
平均心拍112 最大143 運動負荷130 運動消費カロリー2611
天候 | 快晴後晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
早朝の場合は、ワイパーに支払いを促す紙が挟んであるので、登山後に支払えば問題無い。 青木鉱泉へのアクセスは中央自動車道須玉ICから19km 小武川沿いのルートだが1車線、一部未舗装区間あり。落石多い。対向車とのすれ違いが困難なルートだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ドンドコ沢ルート: ドンドコ沢の右側を詰めていくルート。小武川第四砂防堰堤のある標高1350m辺りまでは谷筋の穏やかな道のりを歩く、堰堤脇の急登を150m程登ると南精進ヶ滝(1600m)までは谷筋に沿っての緩やかなトラバースが続く。この間のトラバース道はは急斜面に設けられている所が多く谷底までかなりの距離があるので転倒滑落には注意したい。途中ドンドコ沢に流れ込む小沢が数箇所あり渡渉するが小沢への下り口で脇尾根に登っていく踏み跡に惑わされるので注意。 南精進ヶ滝から先は本格的な登りが五色ノ滝を超える標高2250m辺りまで続く。3つある本沢の大きな滝の脇は岩場の急登が出現する。足場はしつかりしているのでそれほど苦労はしないものの、降りでの利用は多少リスクが上がる。五色ノ滝を越えて標高2380m程の脇尾根を乗越すとオベリスクが見えてくる。あとは鳳凰小屋までは沢筋を詰める緩やかなビクトリーロードだ。 鳳凰小屋(2400付近)では御座石鉱泉へのルート並びに観音ヶ岳へのルートとが交る4叉路となっている。鳳凰三山を縦走する場合はそのまま小屋の脇を通りすぎて地蔵ヶ岳へと向かう。小屋から地蔵ヶ岳までは標高差300m程、最後の100mは賽ノ河原とと呼ばれる風化した花崗岩の砂原となっている。力まかせに登ると砂が崩れて滑るので足をそっと置く感じで登ると楽に登れる。 地蔵ヶ岳から薬師ヶ岳間: 花崗岩質の奇岩が並ぶ稜線ルート。地蔵ヶ岳からだと赤抜沢ノ頭と観音ヶ岳の2つのピークを超えて薬師ヶ岳に至る。赤抜沢ノ頭から130m程降ってから観音ヶ岳へ向けて220m登り返す。この縦走路中では最も標高差があるところとなる。赤抜沢の頭を越えた先で岩の北側を巻く所があり、岩へ向かっての踏み跡に釣られて直進しないように注意。観音ヶ岳を越えると100m程降ってから40m登り返して薬師ヶ岳山頂に到達する。転倒にさえ注意していれば滑落の危険を感じるような所はない。 中道ルート: 薬師ヶ岳から青木鉱泉への下山ルート。特に危険な箇所は無いが小屋などの施設は皆無であるので転倒事故にはくれぐれも留意。標高2780mから標高1270m(標高差1510m)まで一気に降る。特に標高2600mから標高2200mまではかなりの急勾配なので特に注意。降りで利用する場合、単調な降りが延々と続き集中が切れてくるので適宜小休憩を入れて降った方が安全だ。標高1270mで林道と合流する、ここまで降れば安心だ。あとは青木鉱泉までの単調な林道歩きとなる。 |
その他周辺情報 | 青木鉱泉 夜7時まで入浴可能 1000円/人 昭和初期の風呂といった趣き。シャワーは無くお湯と水の出るカランのみ。 鳳凰小屋で販売するバッジは小屋のバッジのみ。山頂表示のバッジが欲しい場合は薬師小屋にあるとのこと。(未確認:鳳凰小屋の小屋番さん談) |
写真
タカネビランジ
ピンクの色がついているのは、ここの固有種とのこと
aki:漢字表記は高嶺ビランジ。カタカナ部分についての語源は牧野富太郎博士によれば不明とのこと。ナデシコ科マンテマ属の植物で、南アルプスに固有の多年草。
装備
個人装備 |
ワークマン長袖(黒色)
ワークマンタイツ(黒色)
Tシャツ(グリーン)
ズボン(ベージュ色)
レインウェア(上煉瓦色・下黒色・ハット青)
ぺツルヘッドランプ
保険証
iPhone15
サングラス(UVEX調光)
T型ストック(LEKI1本)
コンパス(SILVA)
ココヘリ(004510-108)
靴(スポルティバTX4)
GPS時計(fenix6X)
水(ペット3本)
タオル1本
キャップ帽子(赤色)
携帯トイレ1式
ファーストエイド
日傘
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感想
以前から行きたかった鳳凰三山
なかなか日帰り企画に乗ってくれる仲間がいなくて、仕方なく単独行もしくは息子を誘うかを検討していた所。マル爺さんが先週コスモ日帰りを単独で完遂。
これならと思い、声がけしたところ、私と同じく鳳凰三山は初となるコージくんとマル爺さんの二人とPTを組めることになった。
私としては初めての山の単独山行は避けたかったので大変にありがたかった。
とはいえ標高差2000m、歩行距離約20kmの日帰り山行は二人にとってはギリギリだと思われたので、無理せずペース次第では鳳凰小屋までで登頂断念ということも想定して山に入った。前回の大日ヶ岳の反省から、私がペースを作ることはせず、コージくん、マル爺さんについて行く。コージくんを先頭に歩き出してみると、台風一過の好天に恵まれて彼らのペースもまあまあ。なんとか五色ノ滝、鳳凰小屋の制限時間を30分ほど余してクリアー、そこから先ではマル爺さんは制限時間をクリアーして安心したのか、かなりのペースダウンで辛そうな様子。それでも何とか薬師ヶ岳までの登り行程を消化。下山では登りで辛そうだったマル爺さん先頭に下山開始したところ、別人のようなスピードを発揮して明るいうちに下山。お見事でした。登りに比べハイペースでの下りでしたので筋肉痛は大丈夫だったでしょうか?
またコージくんには往復の車でもいつもお世話になり感謝・感謝です。
鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)
日本百名山 43座目/今年9座目
山梨百名山
鳳凰三山は、そのインパクトある名前の響きに惹かれて、ずっと登りたいと思っていた山。今回ようやく挑戦でき、嬉しさもひとしおでした。
本来は山小屋泊を予定していましたが、まさかの「日帰り周回アタック」に決定!きっかけは、相棒のmaru爺さんが先日、距離20km累積標高差2000m超えの越百山をソロ日帰りで踏破したこと。ならば鳳凰三山もいけるだろうと盛り上がり、その勢いで決まったのです。
今回のメンバーは、いつもの相方maru爺さん、そして頼れる指南役のアキさん。
台風15号の影響で天気が心配でしたが、台風一過で見事な晴天!午後はガスが湧いたものの、まさに夏山らしい一日となりました。
コースは青木鉱泉を起点に反時計回り。まずは「ドンドコ坂」の急登からスタート。滝の連続に癒やされ、時折チラッと顔を出す富士山に元気をもらいながら登ります。途中立ち寄った鳳凰小屋は、昨年建て替えられたばかりでピカピカ。愛想の良い可愛らしいスタッフさんに迎えられ、南アルプスの美味しい水も補給できました。隊長から「小屋に5時間以内に到着できなければルート変更」と言われていたので必死に登り、結果は4時間20分でクリア!
そして待ちに待ったオベリスク(太陽神)が登場!独特な姿にテンション爆上がりです。
地蔵岳からは、迫力満点の甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が目前に。さらに御嶽山や穂高連峰、白馬までクリアに望めました。観音岳の稜線からは富士山が優雅に顔を出し、「今日は当たりだ」と確信。
さらに赤抜沢ノ頭に立つと、今度は白根三山が圧倒的な存在感で登場。北岳・間ノ岳・農鳥岳が織りなす大パノラマは、足も口も止まるほどの迫力でした。振り返れば甲斐駒、八ヶ岳、そしてオベリスク。夢のような光景に酔いしれました。
薬師岳へと続く道中では、富士山はすでにガスに隠れてしまいましたが、ほかの眺望が素晴らしすぎて全く気にならず。
今日の核心部は赤抜沢ノ頭から観音岳の登り返しかな。だけど余りの絶景に疲れも吹っ飛びます。
2000m登れば2000m下るのが鉄則。下山路は長く荒れていて、さすがに堪えました。それでも無事に明るいうちに下山でき、ホッとひと安心。
今回も大満足の登山でした。特にアキさんは、僕らのペースに合わせてくれ、不完全燃焼だったかもしれませんが本当に感謝。maru爺さんに至っては、彼なしには半分も百名山を登れていなかったと思うほど頼もしい存在です。
最後はレトロな青木鉱泉で疲れを癒やして締めくくり。鳳凰三山を登らなければ、きっと訪れることはなかったであろう場所で、良い一日をしみじみ振り返りました。
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