日本百名山!北岳・間ノ岳〜悪天候につき白峰三山達成ならず😭


- GPS
- 12:18
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 2,228m
- 下り
- 2,237m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 5:28
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:57
天候 | 雨・暴風・曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全路特に問題なし。八本歯のコルへの下山の岩場、その後のハシゴは濡れると危険。さらにそこから下る箇所はガスによって道迷いの危険あり。 |
その他周辺情報 | 芦安は温泉郷なのでここで炭酸泉を楽しむのもあり。サウナがある施設はないかも。サウナに入りたいなら南アルプス市街地まで行くのが良い。 |
写真
装備
個人装備 |
宿泊装備一式
ヘルメット
充電器類
アタックザック
防水バッグ
グローブ
|
---|---|
備考 | 予備の防水バッグ, |
感想
これは数ヶ月前の話。北岳山荘の予約が開始する予定日がXにて流れてきました。
甲府に移住して2年と半年、北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰三山へはずっと行きたいなと思っていました。
しかしやはりネックなのがそのアクセス方法…。広河原までバスでのアクセス(またはタクシー)が必要であり、さらに山小屋の予約もなかなか取れなさそうであったため、登る機会にはなかなか恵まれませんでした。
そのため、今年は思い切って北岳山荘の予約開始と同時にこの日を抑えました。その結果、申し込み番号は1番でこの日は申し込むことができました。
北岳山荘さんは、それなりの悪天候ではないかぎり前日のキャンセルは80%も取られるため、一度申し込んだらなかなかキャンセルできませんね…。
今週月曜日~木曜日は東京と横浜で仕事をしており、帰ってきたのは木曜日の夜。正直寝不足ですし運動不足も感じていました。
土曜日は朝3:30に起床、準備を整えて甲府駅に到着したのは4時5分。本当は夜叉神峠まで行っても良かったのですが,ちょっとでもラクをするべくお金に物を言わせました。
4時過ぎの時点でも30人は並んでいたと思います。座れるか気にしていましたが、この日は天候が微妙なことがわかっていることもあったのか、4台配車されみんな座れたようです。
そのままうとうと1時間20分ほどで夜叉神峠に到着し、さらにそこから40~50分で広河原です。昔はさらにそのまま北沢峠まで行けたとのことですが、もう復旧は無理そうですねえ…。
念願の広河原には結局6:40あたりに到着しましたが、トイレに並んでいたため出発は7:15あたりになりました。
まずは白根御池小屋を目指します。まだ標高が低いこともあり、暑さなどでかなり体感はきつかった…。さらに雨足も強まってきており、ここでゴアテックスジャケットを羽織りました。パンツのレインウェアは履かなかったのですが、結局は履いた方が良かったです。
そこからはもうひたすら、ただひたすら稜線(小太郎山との分岐まで)を目指します。歩いては少し休みを繰り返します。たぶん眠いためか、意識がフラフラしており、「やっぱりやめとけば良かった…」「せめて晴れてくれれば…」とぼんやり考えながら急登を登ります。稜線まで出ると、そこからアップダウンはあまりないですが、今度は暴風に身体を叩きつけられるので注意が必要です。さらに気温がかなり低くなり、いつものフィンガーレスグローブも忘れていたため、少し止まると手が悴むし下半身も寒いので歩き続けるしかありません。
しはらくいくと、北岳肩ノ小屋が現れるので、せっかくなので「北岳に北岳」を撮影し、先を急ぎます。
一部浮石もあるような登山道が多いので、風に振られたり、雨で滑ったりしないように注意が必要です。
急に開けた場所に到着すると、それが北岳でした。山頂には誰もおらず、気温も低いため写真を撮影してすぐに北岳山荘を目指します。
北岳から北岳山荘はCT45分程度ですが、崩れているところがある箇所を一気に下降するので、気をつける必要がありました。風に叩きつけられ、ザックのラインカバーも吹き飛びかけ、半ばヤケクソになりながら歩くと霧の中から北岳山荘が出現し、無事にチェックインできました。私が到着したのは13:15あたりなので、早めに到着したと言えるでしょう。北岳山荘さんについては、別途後続に記載しときます。
天候が悪く、たまに雨が止んだタイミングなどでパンや非常食を齧っていたものの、お腹が減ったので北岳山荘さんにてカレーを頼んだのですが運悪くカレーが終了。カレーメシにしたものの、お湯がぬるくルーを直接齧るはめになり萎えぽよでした。
夕食は17時から、ご飯とお味噌汁はおかわり自由なスタイル(剣山荘と同じ)。次の日の給水なども併せて済ませておきました。
20時消灯前にアメリカから個人密輸(?)した睡眠薬を飲み、4時起床。4:30に朝食というハードスタイルです。
外の厳しい風に耳を傾けつつ、奈良田に向かうか、間ノ岳ピストンするかをずっと迷いつつ、外が明るくなるのを待っていると「清掃するので、でてください」との山小屋スタッフの声が。とりあえずぼーっとしてても仕方がないので、念のため持ってきていたアタックザックに最低限のものだけを詰め込み、念の為ヘルメットをかぶって出発。今回は間ノ岳ピストンとし、白峰三山縦走はまた今度のお楽しみということにしました。
北岳山荘の上はすぐに稜線です。稜線に上がるとすぐに雨と風にさらされ、息も満足もできない状況に。過去この程度は何度か体験しているので、イヤイヤしばらく歩くと中白根山にすぐに到着。そこから間ノ岳はCT45分ほどなので、耐えることさらに40分ほどで間ノ岳に登頂できました。途中で数人にすれ違いましたが、それなりの登山者ばかりでした。途中何度か歩けないほどの強風が吹き、1度風で転倒させられましたが、ヘルメットをかぶってて良かったです。がれ場を何度か通過するので、ストック一本とグローブの組み合わせがおすすめです。
北岳山荘に戻ると時刻は8時過ぎ。ここまではとても良い調子です。
そこから、地形図を見ながらどのルートで帰るか考えます。西側から吹き付けているため,まずは北岳山荘から北岳方面にはトラバース道を使うことにしました。おそらく八本歯のコルも風がなさそうだと判断し、そこから下山することにしました。
吊尾根分岐から八本歯のコルに向かうと予想通り風はなく、あとは黙々と下山するだけでした。
広河原には12:30あたりに到着し、14時発のバスをひたすら待ち,芦安でピックアップしてもらいました。
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○コース覚書
・登山口(広河原山荘)~白根御池小屋
ひたすら登りです。なかなかきつめ。蒸し暑さがつらい。
・白根御池小屋~小太郎尾根分岐
かなりの急登。標高が上がり途中から寒くなります。
・小太郎尾根~肩ノ小屋~北岳~北岳山荘
稜線やトラバース道が続く。風が強い場合、歩行困難。
場合によってはヘルメットがあった方が良いかも。
吊尾根分岐からトラバース道を使うのもあり。
・北岳山荘~中白根山~間ノ岳
アップダウンが多少あり。北岳からの稜線の道に近い。
途中で霧で道を見失う場合もあるのでルート間違いに注意。ヘルメットをつけておくのが安心。
・北岳山荘~トラバース道~八本歯のコル
途中から崖っぷちの橋みたいな箇所が出現するので丁寧に歩く。
八本歯のコルは急な岩場です。濡れていると危険です。グローブをつけてストックを片付け、ヘルメットを被るのがよい。私はここで一度ルートを間違え,これ以上降りれないところまで降りましたが、一度登り返し復帰しました。
・八本歯のコル~大樺沢二俣~白根御池小屋
八本歯のコルを過ぎると細い梯子を何個も超えます。すると沢に出ます。沢は水がチョロチョロ流れているので給水もできるでしょう。ただ、ガスにより道に迷う場合も想定されるため、注意が必要です。うまくコース通りに歩くとここは1時間で二俣まで降れるので、小太郎尾根分岐よりかなり早いです。
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○バスについて
詳しくは公式サイトを。
https://ykbus.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/
料金はSuicaで払えます。帰りは現金の人が多かったです。
協力金300円は現金のみです。
ちなみに、お金回収だけの搭乗員のおばちゃんがいて、私は「この人を一日雇って、バス片道2時間乗車させる運用はコスパが悪いのでは?」とか思ってました。
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○北岳山荘について
・乾燥室→あり。ストーブと乾燥機が動いていましたが、20時まで+みなさん使っておりぎゅうぎゅうなので、乾けば良い方かも。
・コンセントでの充電→あり、100円なり。
・スターリンク→あり。
・寝床→両隣に1mほどの仕切り板あり。zack置く場所がないのがちょっと辛い。普通の布団+分厚め毛布2枚でした。
・売店→手拭いやTシャツあり。AirPay導入してるのでクレカ決済可能。スマホのタッチ決済ももちろん可能。
・電波→Rakuten, Softbankはほぼ入らず。Raktenだけ一本入ったり入らなかったり。
・更衣室→あり
・シャワー室→もちろんなし。
・給水→飲み水の給水可能、制限なし。
・寝床での感想→クライミングロープが張り巡らされており,そこにかけて干すことは可能
・売店営業→5:30~19:30
・消灯→20時
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登山してる人なら誰しも知っている(はず)なのが、「現在、日本で2番めに高い山はなーんだ?」という質問への回答です。そう、答えは「北岳(3,192m)」です。
残念ながら、深田氏が日本百名山を出した時には、北岳は全然知られていなかったようです。ただ、甲斐の白峰(しらね)というと,知っている人もいたとかなんとか。
私が住む甲府盆地からは、天気がいい日は必ずと言っていいほど北岳・間ノ岳・農鳥岳が見えており、特に冬の時期になるとその3つだけが真っ白なのです。白峰三山とは本当にそれをよく体現していると思います。
同じく、深田氏は六郷のあたりからハッキリ見えていた、と述べており、同じ気持ちだったのかもしれません。特に甲斐駒ヶ岳やアサヨ峰から見た北岳が格別だったとか。
深田氏が採ったルートは、現あるき沢橋→池山小屋(宿泊)→八本歯のコル(吊尾根)→北岳、とのこと。ただ、執筆当時には,現在の夜叉神峠からのルートが開通し、誰でも登れるようになったことを、いつものように憂いている。
閑話休題
間ノ岳、読めますか?これはアイノダケ,と読みます。ええ,最初は読めませんでした…。間ノ岳の標高は3,188mと、わずか数メートル低く(細かい数値は適宜直されている)、実はこれだけで国内4位の高さとなっている。3位は穂高岳。
深田氏は歴史や見た目に触れいているものの、いつ登ったかについては述べていません。
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帰りにバスを待っていると、甲府駅行きよりも奈良田方面に向かう登山者の方が多かったです。まぁその一本しかないので当たり前かもですが。つまりは、昨日の暴風のなか登ってきた人たち,ということです。私もそのうちリベンジします💪
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