聖岳(芝沢から)南アの百名山最難関?(距離と標高差は誤り)


- GPS
- 23:01
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 4,508m
- 下り
- 4,532m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:30
- 山行
- 11:28
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 13:31
天候 | 9/21 林道:小雨>曇り 樹林帯:曇り>晴れ 薊畑>聖平小屋:曇り 9/22 聖平小屋>薊畑:曇り 薊畑〜聖岳〜薊畑:晴れ 樹林帯〜林道:晴れ>曇り Yahoo!天気アプリを使っているなら「公益財団法人飯田市南信州B&G海洋センター」が芝沢ゲートに近いので、そこの天気をチェックするのがお勧め |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5:20到着時満車の為、余地にバイクを駐輪。 他の駐車場と違って余地がゼロに近い(すし詰め)ため、余地を探すにも時間を要した。 満車になりやすく停めたいなら前日に車で来て前泊するしかなかったが、天気予報がイマイチで小屋予約をキャンセルする(前日16時まで可能)可能性があったため当日バイクで向かった。 トイレ×2、コーラとノンアルビールが入った自販機あり。 芝沢から聖、光、赤石などに行け、ほとんどの登山者は宿泊する為、駐車場の回転率は悪いと推測。 9/22(飛び石連休の中日)の18時に下山した際も8割方埋まっていた。 中央道座光寺スマートICから55km、2時間。 途中ファミマ信州喬木店あり。 割と分岐が多い。 登山口なので「登る」ことをイメージしがちだが、「下る」道が多い。 途中数か所普通車ではギリギリの幅。短いが。 手前数キロ、舗装されているが穴や舗装の禿げがある。 手前1.1kmに「駐車場→」という大きな看板があるが、そこではない。 その看板の下に手書きで小さく「←芝沢」とある。 手前1kmダート。岩や轍を避けないと下を擦る可能性あり。 普通の駐車場は満車になった場合そこまでの道に縦列駐車するが、ここはすれ違いもできない道幅の為不可能。 600m程戻ると10台程駐車できるスペースあり。 つまり🅿が満車の場合、ダートを600m戻り(その際対向車が来たらどちらかが下がるしかない)、スペースに停め、600m歩くしかない。 スペースにも駐車できなかったら?さぁ…。 いずれ光岳を登るために再度利用すると思うが、その時も車ではなくバイクで来ようと思った。 登山口までの道で一か所バイク殺しな場所がありスリップしたが、ヤマレコユーザーでバイクを使う人は滅多にいないので省略。 ・往路:自宅0:20→圏央道→中央道座光寺スマートIC→芝沢5:20 280km ・復路:芝沢18:30→座光寺で夕食→ETC 深夜早朝割引にする為時間調整→自宅0:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全道程で危険を感じた個所なし。 蛭に噛まれたという前週のレコがあったが、見かけなかった。 前日&当日雨で川は激流だったが、西沢渡の橋は無事だった。 ★「40.7km 標高差4,508m」となっていますが計画の「29.1km 標高差2,871m」が正しいと思います。 ・芝沢〜聖光小屋(便が島):林道7km ・聖光小屋〜西沢渡:林道とその成れの果て ・西沢渡〜薊畑:登山道、樹林帯 ・薊畑〜聖平小屋:塹壕状の道と木道 ・薊畑〜小聖岳:樹林帯、泥濘、登り返しあり。 ・小聖岳〜前聖岳:森林限界、標高差400m、風が当たるので登りは寒く、着れる服は全て着た |
その他周辺情報 | 聖平小屋 ・予約、キャンセルともWebでできる。https://reserva.be/ikawakanko ・キャンセルは前日16時までできる。食事の提供が無いからだろう。 ・予約で確定ではなく、後日承認のメールが来て(おそらく急ぎの場合は電話で)確定となる。現に一回、承認されなかった。 ・夕食、朝食の提供無し。昼食は14時まであり。お湯の提供は¥200/500mlであるので、ドライフードを持って行った。カップ麺、カレーメシ、お菓子、ビールなどの販売はある。 ・トイレは徒歩30秒の別棟、綺麗。トイレまでの道に照明は無いので夜はヘッデン必須 ・水は小屋前と食堂にあり無料提供、飲める。 ・電波は3社とも繋がらない。繋がる場所は入口に詳しく書かれている。 ・谷間に立地しているので眺望はゼロ。山しか見えない。 ・シェラフは有料で貸してくれるが、枕は無い。このことは事前に読んだどのレコにも記載が無かったので戸惑った。ザックなどを枕にするしかない。 ・睡眠スペースはカーテンで仕切られる。自スペース前にハンガーで服などを干せる。 ・二階に泊まったが、ストーブを点けてくれた。眠ってしまったので不明だが、おそらく消灯時間の20時まで。 ・小屋内にあるのは睡眠スペース、更衣室(利用せず)、食堂のみで、食堂はチェックイン時に使える時間を指示されるので、くつろげる場所は自分の就寝場所だけ。 外にテーブルと椅子があるが、空いている状態は見なかった。 食事の提供が無いことも含め、泊るためだけの小屋と割り切った方が良い。スタッフの方々の対応は良かった。 |
写真
こちらはYahoo!天気アプリでの「公益財団法人飯田市南信州B&G海洋センター」の予報。同センターは芝沢ゲートにそこそこ近いので登山口の予報として使った。
芝沢ゲートで中に入っていくタクシーを見たが、ここまで来れるそうだ。
https://www.yamakei-online.com/trailhead/detail.php?id=1098
動画:https://youtu.be/ej8N7rYmW3w
動画:https://youtu.be/UxlQSqql3sI
感想
聖岳。
芝沢からのルートは「今までで一番きつい登山だった」というレコを読み、行くことは無いと思っていた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4522111.html
椹島からのルートはもっと大変そうだ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8629463.html
しかしマーマさん&たんたん豆さんのレコを読み、自分でも行けるかな?と思った。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8637999.html
たんたんさんに伺った所、確かに距離と標高差は大きいが難易度は高くないらしい。
9/14に一旦計画し小屋を予約し準備していたが、天気予報が強風と曇りの為キャンセル。
次の週は 立山を計画していたが、Web を見ると21日の聖平小屋が空いていて天気予報はまあまあ。
聖平小屋の小屋閉めは22日なのでこれを逃すと来年の夏になる。
立山の小屋は10月まで開いているのでキャンセルし、聖岳へ行くことにした。
前日は17時に就寝するためプールに行って泳ぎ、体を疲れさせた。
17時に就寝し 23時に起床。まあまあ 眠れた。
0時に出発しようとするがトラブル発生。
バイクのリアボックスに入れた昼下がりのジョニーのボトルの口がしまっておらず 中身が全部ぶちまけられ、その処理に20分 要した。
■初日(9/21)
バイクで出発したら中央道で2回、中央道を降りてからも途中から雨に降られる。降水確率は50%だったのだが。
芝沢から出発、雨は林道途中で止んだ。
西沢渡の橋は架かっていた!ラッキーだ。
この日の最大の懸念点は払しょくされた。
西沢渡(標高1100m)からは樹林帯の本格的な登りだ。
ゴールは薊畑(2400m)。
いつも通りゆっくりチマチマと登る。
暑くないので楽だ。
途中、高齢者主体の12人のパーティとすれ違った。
「山頂の天気はどうでした?」と尋ねると「私たちバスツアーで、バスの時間が間に合わなくなるので小聖岳で引き帰した」とのこと。
あぁ、ツアーだとそんなことがあるのか…。可哀想に。
おそらく一番遅い人に合わせて…自分が参加したら「その人」になるかも。
自分にツアーは無理だ。
苔平を過ぎると岩や倒木が増えたので更にゆっくりになったが、早く小屋に着いてもすることは無い。
16時に到着と連絡してあり、それよりは早く着くと思うがもし遅れたとしても食事は提供されないので「あなたの夕食は18時から」とか言われることも無い。
なのでマイペースを崩さず、途中テン泊のお二人と休憩するなどしてのんびり登った。
お二人は二泊で、明日は薬師小屋に泊まるとのこと。荷物が16kgとは驚いた。
うち1kgはワインとか。
小屋には15時台に到着。
「その他周辺情報」に書いた理由により、正直居心地の良い小屋ではない。
食堂を使えるのは17〜18時と言われたので17時前にお湯を買ってアルファ米に注ぎ、17時から夕食。
夕食後は眺める景色は無く、くつろげるスペースも無いので誰かと雑談することも無く、歯を磨いて就寝。
運よく角スペースを割り当てられ(片側が壁)たのでプライベート感があり、同室にイビキストは一人で遠かったので、長時間眠れた。
■二日目(9/22)
3:30(だと思っていた)、周りが起き出したので自分も起床。
出発の準備をするが、トラブル発生。
長いのでお急ぎの方は読み飛ばしてください。
黒ダイヤのヘッデンをいつも通り百均のセミハードケースに入れて持ってきたが、ケースを開けたら何かに押されたのか中で点灯していて、残量が4メモリ中「1メモリ」しかない。
このヘッデンはリチウム電池を充電して使うが、リチウム電池を外して単四電池3本を入れても使える。
単四電池は持ってきた。
しかし単四を使うにはヘッデンの裏蓋を開けてリチウム電池と入れ替える必要があり、開け方がわからない。今まで開けたことが無かった。
説明書は持参していたが、ユニバーサル仕様の為かイラストと記号だけの説明。
蓋の開け方が載っているが、理解できない。
とりあえずモバイルバッテリでリチウム電池の充電を始め、いつも小屋内で使うモンベル「コンパクト マルチランプ」で別棟のトイレに行った。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124837
トイレに行くには真っ暗な道を通るのでヘッデン必須だが、単四電池一本のコンパクト マルチランプでは足元が心もとない。
だめだ、これでは聖岳に登れない。
聖岳までは標高差1000mでCT4時間弱、この日の夜明けは5:30.つまり5:30まではヘッデン必須。
黒ダイヤの残量は1目盛りなので持たない。
更に、3:30に起きたと思っていたが腕時計の見間違いで、実際は2:30だった。
あぁ、どうすれば…。
余談だが、自室の方々(8人位)は3時には出発して空っぽになっていた。
何と早い…。
自室に戻り、何度も何度も説明書を見ながらいじっているうちに、ようやくわかった。
ヘッデンの側面にロックする爪(留め金的な物、プラだが)があり、それを引き上げると外れて蓋を開けられるのだ。
しかしその爪、イラストでは指で引き上げているが大きさ、強度的にとても指で解除できるようなものではない。
ザックデポ時の為に持ってきた「南京錠の鍵」を使いテコの要領で解除できた。
偶然だが、あってよかった…。
やっと単四電池を入れて点灯できるようになったが、時間はまだ3時台。
リチウム電池では確か2,3時間連続使用できたと思う。
単四は?わからない。
心配性なのでリチウム電池に3:45まで充電を続け、出発はその後として再度横になった。
3:45に再度起床すると、ヘッデンのメモリは2まで上がっていた。よしよし。
単四電池に入れ替え、4:20出発。
計画では出発は5時だったので大丈夫だ。
出発時、小屋の方に天気予報を聞いたら調べてくれ(おそらくヤマテン)、6〜9時は晴れとのことだった。いいぞぉ!
薊畑に着いたらワークマンのナップザックに必要な物を移し、ザックをデポ。
小聖岳に着く前に夜が明けた。
前聖岳に向かう途中、昨日話したテント泊のお二方とすれ違い挨拶。
薬師岳への縦走、ご無事で!
前聖・奥聖岳で最高の眺めを楽しみ下山開始。
薊畑で荷物をまとめながら隣のベンチに座った男性ハイカーと会話。
その男性はこの後聖光小屋に泊まり、明日芝沢に来るバス「あるぺん号」に乗って帰るという。
あの狭い道をバスが?と驚いたが、どうもマイクロバスで、塩見岳などから集まった他のマイクロバスが大型バスがある場所に集まって帰るらしい。なるほど。
↓芝沢ゲートからはタクシーと書いてあるが多分これ。
https://bus.maitabi.jp/detail.html?course_no=21188
薊畑からの長い長い下山、始めは軽快に歩けたが、左脇腹が痛くなるという自分にはよくある現象が発生。
芍薬甘草湯と鎮痛剤を飲む→1時間後くらいにまた痛くなる→また飲む を繰り返した。
聖光小屋でコーラ休憩、残りは林道7km。
16時再スタート。1km10分で進めば70分なので17:10にゴールと考えて進んだが、実際は17:50、甘くなかった。
夕闇の中で帰り支度して、帰路、親戚宅に寄ろうかなと考えたが平日の20時過ぎに押し掛けるのも迷惑だなと考え、夕食を食べてそのまま帰宅。
途中から眠くて眠くて、絶唱しながら運転。0:30頃帰宅。
■終わって
天気に恵まれ、無事終わって良かった。
もちろんキツかったが、前々回の早月尾根(今回より標高差は300m低い)より楽に感じたのは、涼しかったことが大きい。
他の方の聖レコに「南アルプスの百名山で最難関」とあった。
技術的な面で難しい所は無かったが、
・登山口までのアクセスの悪さ
・駐車場の確保の難しさ
・長い林道歩き
・ゴンドラ漕ぎのリスク
・食事を提供しない山小屋
・長い距離と高い標高差
を考えると、総合的な意味でそうなのかもしれない。
ということは、残り(赤石岳、悪沢岳、光岳)は聖岳より楽なのか?
そうならいいが。
同じ登山口を使う光岳のことは…来年まで考えたくない😬
コメント
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雨、途中で上がってよかったですねえ
前聖、奥聖山頂、絶景じゃ〜万歳\(^o^)/でしたねえ。
例の明るい高機能のヘッドランプ、開け方わかってよかったです
帰りの芝沢ゲートまで、長いこと長いこと、思い出します(笑)
一人歩きだとさらに長い(^^;
私、聖で終わりにしようと思ってましたが、
毎日アルペン号利用して残る光岳登ってみようかな(^_-)-☆
変な欲が出てきましたよ(笑)
再び聖に登ってるような楽しい気分にさせてもらいました♪
お疲れ様でした(^o^)
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